Sydney Yajima


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国難

2009-12-19 01:19:48 | 世界情勢
国が困難な状況に陥るきっかけは、経済だ。
経済は、実際の富よりも幾分か膨らましたバブルの部分で運用されている。それは借金であったり、資金の流動性を増やすことであったりするが、アメリカは実にそれをうまく運用し、そして、自らその運用のとりこになってしまったために、膨らませた経済をどうやって、収縮させるかということを、研究せずに今の事態になった。
ある程度膨らませても良いけれど、膨らみすぎたら、ソフトランディングをさせてやらなければ、経済事態が破滅してしまう。
経済が破滅すると、今のギリシャや、ドバイなどのように、負債が出来て払えなくなる。アメリカのリーマンブラザーズは、まさに、多くのそういう負債をラッピングペーパーの豪華な奴に包んで あちこちに利益が出る特別な仕掛けの機械が入っているかのように見せかけて、そして、破綻した。

アメリカには、再生できるだけのプロジェクトチームも また、具体的に行動する大統領もいない。ただ、口のうまい人間がたくさん集まっていて、どうやって 発展させていくのかということを、まことしやかに 話すだけだ。

中国は、以前から指摘しているように、あれは、国ではなく、人民の集まりなので、方向性を一つに出すということは、とても難しい。中国の共産党はその指導的な力を使い、ありとあらゆる外交政策とアフリカへどんどんと人を送り、労働とマイニング利権を次々と形成していくが、方向性がなく、利益を追求するだけなので、いずれ、問題が大きくなる。

問題のひとつは、神の見えざる手 アダムスミスの言うその「手」が働くか、すでに働き始めていることだろう。

それは、具体的には現在の環境破壊である。

シドニーの砂嵐は、依然 続いている。
時には、目が開けられないほどだ。

大型のサイクロンや台風があちこちでおきている。

火山活動は温暖化とともに、増えている。

海流に変化がおき、大量の魚が死んでいる。

南極の氷がとけ、もしすべて解けてしまうと海水面が50メートル以上上がるのだそうだ。

日本では連日 地震が起きている。 偶然ではない。 大気の温度上昇と活断層は関係がある。

黄砂の影響と花粉症、さらに新型インフルエンザ。

これらのすべては、神の見えざる手なのだ。
経済やドルの価値がどうのこうのと言ったところで、この神の見えざる手の前では、無力で空虚な議論でしかない。

神の見えざる手は、確実に、そこに、ある。

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