Sydney Yajima


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中国外交について

2016-08-21 00:16:47 | 政治
外交ということについて、書きたい。

日本における外交というものは、つねに、自分たちと、それ以外の国々というスタンスをとる。
多くの日本人にとって、「あたりまえじゃないか」という議論だが、国によってはそうではないのだ。

言うまでもなく、日本は島国で周りを海に囲まれている。
つまり、天然にできた国境が周りを巡らせ 一種の結界の中に生息している。

韓国では最近、日本までトンネルを掘るという議論が出始めている。

日韓トンネル構想というもので、経済効果が抜群にあるという皮算用で、日本国内の一部でも賛同する人がいるが、日本の結界を崩すということになるという角度から見る人は、あまりいない。

日本は、運よく 神によって結界を巡らされたおかげで、自分たちを強烈に意識することができたし、それ以外の国々を、自分たち以外と分けて考える常識を延々と築き上げることができた。
悪いことでもなく、良いことでもない。島国根性だとさげすむ必要もなければ、これぞ神国だと意味不明な形容詞をつける必要もまた、ない。
ただ、そういう中で、心理的に、大きく 外と中を意識してきた人々が約1億人住んでいる島があるという認識をまず 持ってほしい。

その認識を、しかし、例えば アメリカや中国に当てはめて、自分たちはこうなのだから、彼らもそうであろう と思ってはいけない。

中国の認識について書く。

日本の認識では、外交というものは、とても重要で、常に「我々」日本人は、「彼ら」にどう思われているのかを意識しながら、慎重に進める。
だが、中国は違う。
彼らは、全ての世界の真ん中にあり、世界は彼らの下々で生息しているに過ぎない。
そして、世界の隅々の生息動物たちは、自分たちを崇め奉り、貿易における輸入は貢物であり、彼らに対する輸出は強大な中央国家からの賜りものである。と言う認識だ。
つまり、外交に細かい神経を使うなどということはナンセンスな話であり、慎重さも必要はない。
自分たちが行きたい国を自分たちが行きたいときに行くのであって、そこが必要ならば、国ごと召し上げればよい。
また、世界の中央である自分たちに楯をつくなどということは、おおよそ 想像もできないことであるがゆえに、外交に重要な政府のポストなど用意さえしてはいない。
自分たちが発信するお言葉を、世界は丁重に聞けば良いだけの話である。

信じられないだろうが、中国の外交は、こういう認識なのである。

ましてや、日本のような小さな島国が、文句を言うなど 「あってはならない」無礼なのだ。



どうだろう?
これで、現在の状況を理解できる一助になっただろうか?