Sydney Yajima


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今日我慢すれば、本当に明日は良くなるのか?

2011-10-30 19:50:17 | 政治
今まで生きてきた過去を、立ち戻って考え直して欲しい。
多くの昭和の世代の子供たち(つまり、あなたがた読者の多く)は、「今しっかり頑張って勉強すれば、将来 ばら色になる」と言われて育ってきたはずだ。
そうして受験戦争が生まれたのだし、そうして大学合格のために神社に絵馬が束になって並び、悲喜こもごもの人生ゲームが大学の合格発表で見られ、滑稽なことに大学生になると燃え尽きてしまい、社会に出ると、くたくたになって会社から帰ってくる現在となったわけである。
しかし、日本人は我慢が好きで そしてそれが上手だ。美質かもしれないし愚かなのかもしれないが、何度も同じ言葉に騙される。
政治家や資本家たちはその、日本人の我慢好きをよく知っており、なんども、「今、頑張ってやらなければ明日はない」などと演説する。
いずれ日本の借金体質も、「これを返さなければ、明日はないのです。」と言って、大幅な公務員人員削減などが行われるだろう。
日本の公務員は、今 もっともリストラされるべき対象になっていることを、滑稽なことに その公務員自身が知らない。
公務員が安定した職業などという神話は、もう過去である。
ギリシャにおいて大々的に行われるであろう公務員のリストラは、その後、ポルトガル、スペイン、イタリアにも波及するだろうし、日本にも数年以内に、当然上陸する。
もちろん、失業率はあがるだろう。
公務員には、いわゆる「つぶし」の効く人は少ない。
なにしろ、世間で生きていくためのスキルを磨く機会などなかったからだ。

失業率があがると、第三次産業がモロに影響を受ける。レストランなどはその先鋒だ。
すると多くのレストランのシェフやウエイトレスという 比較的 限定的な技術や、あるいはロースキルの人々が、はじき出されるだろう。
それは、さらに失業率をアップさせる効果を持ち、スパイラルは悪い方向にどんどんと進んでいく。

20年前 私は10キャラットのブラックオパールを 数千ドルでオパール カッターから購入した。
そのときの同じブラックオパールは、いまや 数万ドルの価値がある。
つまり、宝石は、ほうっておいても、希少性とその美しさによって価値が上がる。

人間にあてはめてみよう。
人間もキャリアアップを図りスキルを磨き、洗練されていくと希少になっていくために、引く手あまたとなる。
価値は上がり、やがて、高給が約束される。
そのためには、何年も傷だらけになりながらも戦い続けなければならなかったはずだ。
だが、公務員の価値は、希少性もなく美しさもないために、価値は年々下がり続けていくのである。つまり 人間はブラックオパールのように 放っておいても価値は上がらず ただ古くなったほかに使いようもない さび付いた歯車になってしまうのである。

つまり、”今日我慢すれば明日は良くなる”の 「今日」は、今現在も 永遠に続いており、一度も休むことなく行き続けていく。
あなたは常にスキルアップと自己研磨を怠ってはならないのである。
ラットレースのようだ と思うかもしれない。
そうだ、その通りだ。
その中であなたに唯一生き残る保障を与えてくれるのは、ラットレースを誰よりも早く走りぬける以外にはない。あなたは、ただ、フォーカスした目標や目的に向かって、走り続けるねずみでしかない。倒れるまで一日も休まずに 走り続けるしかないのだ。それが、あなたにとっての人生であり、それだけが、あなたにおいては 生き残る術なのである。

あなたは ここまで読んで、うんざりさせられるかもしれない。
しかし、現実には、過去を振り返ってみて、あなたよりも先に進んでいった友人たちは、あなたよりも何かが優れていたか、運が良かったかあるいはつねに努力をしていたかのうちの、どれかひとつであったはずだ。

良い明日などを期待しても時間の無駄だ。
あなたは 走り続けるだけで、明日のあなたもまた、息を切らせながら 走っているか、すでに倒れてしまって病院で最後のときがくるのを待っているのかのどちらかしかないのである。

では、どうすれば よりよい明日が来るのか?

これからは、そのために、どう自己改革をしていくかを、GSM内で議論していきたいと思う。
世界の動きを、分析しその行く末を見通した上で、自分の価値を最大限まで引き上げていくことが、荒海で生き残るための唯一の方法だからだ。
神や仏に拝んでも、なにも起こらない。
自分を助けるのは、自分自身だけだ。
しかし、それもただ闇雲に 走ればよいということではない。
きちんと、ターゲットと戦略を持たなければ、徒労に終わってしまう。



オーストラリアの雇用

2011-10-30 01:33:46 | オーストラリア株式
なぜ、オーストラリアの景気が良いのか。
それは、マイニングが盛んで中国が大量に買い付けているからである。
石炭に限って話をすすめる。
2007-08年の統計では、31000人のオーストラリア人が従事している。これは雇用全体の1.2%にあたる。つまり100人に一人の割合でオーストラリア人が石炭に関係した仕事をしているということになる。
またオーストラリアの輸出総額の17.4%が石炭であり、金額では$4.2ビリオン(2011年8月)である。
第二位がウラン、第三位が天然ガス、オイル、などなどと続くが、石炭はいまだダントツ一位だ。
しかし、将来 このビジネスサイクルが変化する可能性がでてきている。
新しいエネルギーが、とってかわり、いずれ ヴァリュー チェーンも変化し、石炭を使う事業もなくなる。
それに、中国の鉄道局が破綻していることも、最新のニュースとして入ってきた。
これは、中国鉄道局、のみならず、多くの中国政府系のビジネスが破綻しつつあるということだ。

このままでいくと、オーストラリアの経済も早晩、崩壊することになるかもしれない。

それでもこのラッキーカントリーには食料品があり、そして他の資源もある・・・
しかし、ギリシャの破綻がほぼ確実になり、欧州は、EUの大失敗のツケを長期にわたって支払わなければならなくなった。
中国もすでに破綻している現在、もはや世界は暗黒の真っ只中に入ろうとしている。