Sydney Yajima


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無関心を装った関心

2009-08-20 00:44:57 | 世界情勢
世界は、日本に対して、どのように付き合うかを、随分と考えたようだ。
特に、斜陽にあるイギリスやアメリカは、今後、アジアとの付き合いをどのようにするかを、随分考えた。

まず、ピンを用意し、そのピン三種類に分けられたホワイトボードにそれぞれカテゴリー別に紙に書いたそれぞれの国で 分けた。

アジアでいえば、日本は、テクノロジーがあり国民が勤勉だが、一度コントロールを失うと すぐに形を変えて牙をむいてくるので、危険なカテゴリーにしつつも 同時に同盟国という対応を整えた上で テクノロジーと勤勉で優秀な国民を 政治的にコントロールできるようにした。

今回の選挙では アメリカにつくか、中国につくか、という選挙で、民主党はより中国に支配されたがっている。日本の生きていくためにできることは、自国の防衛を強化するよりも、常にどこかに寄りかかっておいたほうがいいという国民の判断がどこかで働いていると言っていいだろう。
戦後、ずっとアメリカに寄りかかっていて、「アメリカが有事の場合にはなんとかしてくれる」と言っていた。ちなみにそんなことを政治家が 人前で堂々と言う国は、日本ぐらいしかないだろう。どこの国だって、上に立つものが、どこか他の国に守ってもらうというようなことを 言うことは屈辱的だと考えるだろうからだ。
日本よりもっと小さく貧しい国でも、もっと骨のあることをトップの人間は言う。
だが、それが正しいとか悪いという結論は出ない。もしかすると、どこかに寄りかかる つもり の国の方が、筋肉を見せたがる国よりは 長生きできるかもしれないからだ。だが、日本はそんな国だということは、知っておいていい。
靖国問題でも 日本は一度も、「これが私たちの国のやり方です」などとは言わなかった。参拝した首相が何人もいたが、誰もそこまで、言った人もいなければ、同時に、東京の真ん中で大きな軍事パレードをしたという話も聞いたことはないし、退役軍人が、名誉とされて尊敬されるということも、ない。
日本はそれが当たり前だと思っていることが、外国ではもっと、違うことがより自然であることがある。

そして、韓国は、大きな間違いと勘違いをし続けている。韓国をアメリカと中国はどちらも今、もてあましている。味方のようで 決して心を許せることのできない国は 狡猾で用心深く かつ大胆で奇策を好む。日本に比べればかなり遅れている技術でも、それをビジネスにする才覚をも持っている上に、交渉がうまく、借金を借金だとさえ思わないという 豪胆さを持つ。リスクをとり続けるために、いつもエッジで緊張状態にあり、そのために 国民はみな苛立っている。
アメリカも中国も この国をもてあましている。
それを実は、韓国は知らないのか、彼らの視線の一番大きな存在はその大国のアメリカや中国の動きよりも、隣の小さな島国の日本の動きであることが、歴史の中では喜劇的でさえある。日本よりも中国という大国と隣りあわせでいることの、大きな可能性と危険性を直視しないでいると言う点で、韓国はずいぶんうっかりしている。もしもっと、北朝鮮と近づくと、よりアメリカに遠ざけられるのではないか、というどちらかと言うと、政治力学にのみ重きを置いている。ここで滑稽だというのは、そんな風に韓国が自分たちの利益になるように立ち振る舞っているつもりでいることが、アメリカも中国もすでにお見通しでいるということである。だからかえってアメリカと中国が腹を合わせた形で、様々な外交を韓国の頭を越えて行っている。北朝鮮の問題は、一番当事者の韓国の意向をさえ聞くことなく、中国とアメリカ指導で、どんどんと進められている。
これは、実に悲しい喜劇である。

中国は、体面を重んずると、日本の新聞はよく書くが、これは違う。日本は中国が体面を重んじる漢民族を中心としたプライド高い国であって欲しいと願っているだけで、中国ほど、現実主義な国は、まずない。
彼らは、自分たちにとって 何が必要で、何が不必要なのかを考えているだけで、その中から、取捨選択しそのときそのときの政策を決めて 外向きにも内向きにもプロパガンダを流して政策に沿って 内部と外部のそれぞれが流れていくようにもっていくことに、長けているだけだ。そのために 必要なうそは、徹底的につく。それが明らかにおかしい嘘であろうが、あるいはもっともらしい嘘であろうが、そんなことは、問題でさえない。
彼らの目的は徹頭徹尾 現実的に利益が得られるかどうか、それだけなのである。
アメリカは、こういう考え方の国との付き合いがうまい。アメリカは利益を優先する国であるから、お互いがよく理解できると考えるのである。政治的にはとても両極端な国同士が、実はよく似ている部分を持っているのはとても皮肉な話だ。そしてプロパガンダを流すことも似ていて、それは最近お互いが、腹を合わせてからやる。

日本は今、ずっと無視されているか、以前にくらべて、あまり関心のない国になっていることに、どのくらいの日本人が気がついているだろうか?それは、日本人にとっては、結構 居心地がいい状態なのかもしれない。

だが、本当に日本に関心がなくなっているわけではなく、そう装うことによって、焦る自民がアメリカにより擦り寄ってきていたことを単に利用されていたに過ぎない。
民主が勝つと、今度は中国に擦り寄るのかもしれない。また適当に無視されたり無関心を装われたり 時には、実害を受けたりしながらも、日本は平和を得ることができるのかもしれない。機嫌をうかがって生きていくという国は、プライドはないように見えるかもしれないが、平和に過ごすことができる。そのほうが 国民はずっと幸せだろう・・・