Sydney Yajima


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食料品の値上がり

2009-08-12 04:15:38 | 世界情勢
オイルの価格が上がると 食料品の価格も上がる。
これは連動していて、例えば 肥料の値段はオイル価格と全くと言っていいほど同じ動きをする。
食料品の価格は、今の日本の場合に限って言えば、台風などの自然条件によって、さらに騰がっているといわれているが、実は、国際的に、自然条件はかなり悪くなってきており、世界中の食料品が高騰しているのである。
無論、この影響は、我々先進国には限定的だ。
ちょっと高いな・・・で済む話なのである。

一日に200円で生活している家族にとって、食料品があがると、今までは子供を学校に行かせていたが、それをやめさせる。
一日に100円で生活している家族にとって、食料品があがると、今まで食べていた食事のうち一食を抜くということをするが、しかしまだ 餓死はしない。
問題は今まで一日50円で生活していた家族である。
実に、この50円家族が、世界には人口の10分の一近くいるといわれている。

さらに、もし、100円の人たちの収入が経済停滞の影響で減るとなると、彼らのほとんどが一気に50円組に入りその人口比はすぐに倍にもなる・・・つまり世界の20%の人口が飢えるかそれに近い状態にまで追い詰められる可能性があるということだ。

ニューヨークのウォールストリートで、仕事を求めて並んでいる人の写真が大々的に出て、「大変だ」とか、「かわいそうに」などという人もいるかもしれないが、実際に大変でかわいそうな人たちは、もっと 他にいる。

ウォールストリートには、飢える人は存在しない。
100億円の資産が100分の一になったとしても、その人は飢えたりしない。とても貧乏になった気がするかもしれないが、彼は本当の貧困からは程遠いところで、有り余る資産の目減りを心配しているだけだ。

中国の経済が、どの数字をみてもいいはずなのに、なぜか大幅に銀行が貸し渋りを始めている。これは、隠しているけれど、内の中は火の車であるということだ。

そういえば、たとえ苦しくても、そんな顔をしてはいけない。という料亭のおかみの話を読んだことがある。勝海舟の氷川清話のなかで、おかみが、金に困って勝に金を借りるくだりの話だが、中国も、あれとおなじことをしているのかもしれない。

そういえば、景気の悪そうな首相がでると景気は悪くなり福福しい顔の首相がでると、なんとなく世の中は活気付く。