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ジブリ「思い出のマーニー」

2014-08-26 | 映画
ジブリの新作がもう出た。宮崎駿・高畑勲両監督が関わっていな
い作品は初。米林宏昌さんが監督だけど、社員としてずっとジブ
リの制作にかかわり頭角を表して、「借りぐらしのアリエッティ」
で監督を務めた方。

宮凬駿監督「風立ちぬ」と高畑勲監督「かぐや姫の物語」が立て
続けて公開されたのが去年のこと。毎年のように制作できるんだ。
数年に1作品というペースだったのに。制作の体制が変わったのか、
それとも作る理由があるのか。



「思い出のマーニー」は札幌に住み、病弱で孤立気味の主人公が、
夏休みに自然にあふれる釧路湖畔あたりで成長する話。NHK連ド
ラ「あまちゃん」をちょっと思い出したりする。



空気のよい自然で喘息が治っていくでだけはなく、マーニーとの
出会いによって、早くに親と生き別れ孤児だった主人公が、生い
立ちにさかのぼって成長していく。

マーニーっていう外国人は夢や空想と現実のあいまいな不思議な
存在。 主人公の妄想だろうかと思っていると、 最後にどんでん
返しがある。



種明かしになるから具体的には書かないけれど、マーニーとの関
係が最後に判明することで、主人公が大きく成長する。湖畔で絵の
スケッチをしている女性がその秘密を全部話すのが残念。

それよりも、その秘密に迫るのは、マーニーもしくはマーニーと主
人公。もしくは育ての母が喋るほうがよかったのでは。育ての母は、
養育費を国から支給されてることを主人公に話す話さないという葛
藤どまりで小さい問題どまり。

原作を読んでないんだけど、イギリスの作家、ジョーン・ロビンソ
ンが1967年に発表した同名の作品で、きっとそれに忠実なんだろ
う。

小説なら説得力があるんだろうけど、2時間の映画ではこの肝心な
ところが、もう一歩足りなくて、最後の20分くらいでドンデン返
しにドタバタする感じで、説得力がいまひとつ。



考えてみれば、宮凬駿監督の作品もかなり込み入った話ばかりなの
に、よく2時間余りで完成させてたなぁと思う。

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