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ねがうこと、ゆだねること

「親子」がテーマの映画・試写会

2014-04-02 | 映画
第2回Open Show Tokyoでお話いただいた、写真家ブルース・
オズボーンさんが30年以上撮り続けている「親子 Oyako」
テーマにしたドキュメンタリー映画が完成し、その試写会に
行く。




ブルースさんは4000組以上の親子の写真を撮ってきは
った。その原動力は日本の文化を学びたい、絆や人間関
係そしてストーリーを知りたいことだそうだ。

彼の最大の「発見」は親子って言葉が、英語にないこと。
Parents-Childrenと2語になる。インタビューで登場のピー
ター・バラカンさんによれば、「添い寝」も日本独特の文
化ではないだろうかと。親子は別の部屋で寝るのが欧米だ
から。

親と子の距離感が近い人が多いのかもしれない。日本での
殺傷事件は圧倒的に近親者に多いというから。アメリカで
は逆に近親者は少ないと聞いたことがある。


木田さん親子の写真 1984, 2000, 2005にそれぞれ撮影

親子の諸問題にはあまり触れない。離婚、再婚などによる
ステップファミリーのことにも。それは他の幾千のドラマ
や小説にまかせ、親子がもつポジティブなエネルギーに焦
点をあてようとするのが極めてユニーク。

「7月第三日曜日は親子の日」運動の提唱に繋がるのも極め
て自然なことだとわかる。311の被災地にも何度も足を運ん
で、親子を撮る。

「震災以降笑ったのは始めて」という被写体のお父さんが語
る言葉に、ブルースさんの狙いというか、彼が信じる写真の
力というものを垣間見る。



ドキュメンタリー映画なんだけど、ドラマ仕立てのショート
ムービーが2篇挿入されているのは、ボクには違和感がある。

ドラマには別のエネルギーが、作る方にも見る方にも必要。
ブルースさんの視点から、ちょっと離れる感じもするし。

90分という枠をキープしたいのなら、映画では語られなかった
ブルースさんの親子の話をしてもらって、なぜ親子をテーマに
するのか、という切り口につなげてもよかったのでは。

個人的には、ロサンジェルス時代や来日時といった若き日の
映像や写真をもっと見たかった。

逗子でプレミアをやった後、東京都写真美術館で短い期間の
公開が決まってるそうだ。

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