写真家・佐藤時啓さんの初期の作品から最新作まで全貌を
見ることができる回顧展「光―呼吸 そこにいる、そこに
いない」が写真美術館で開かれている。7/13まで。
初期の「光―呼吸」シリーズの代表作がまず素晴らしい。シ
ャッターを開放にし、ペンライトを動かしながら撮影を行う。
鉄などを素材にした彫刻制作をしてはった佐藤さんが、「
社会との関係しないで隔絶された存在、疎外されているよう
な気がしてきたんです」と感じて、写真という「光の彫刻」
に取り組み始めたのが1980年代。
長時間露光するから、ペンライトをもった佐藤さんが映らな
い。まさに「そこにいる、そこにいない」。独創性もさるこ
とながら、なぜだがずっと見ていたくなる不思議な魅力。
ビクトリア&アルバート博物館のマーティン・バーンズさんが
図録に書いている;
バブルが弾けて空き地が広がっていたお台場で数多くの撮影
をしていた頃、昼間への撮影も始まる。
ペンライトを手鏡に持ちかえて、海を泳ぎ、森を歩き・・そ
の中には、雪上も。
どうやって撮影しはったか興味のある方は、本展をw ネット
上に載ってるかもね。もちろん現像やコンピュータ等を使っ
た後処理には、彼は興味がない。
写真美術館でのインタビューはこちら。
見ることができる回顧展「光―呼吸 そこにいる、そこに
いない」が写真美術館で開かれている。7/13まで。
初期の「光―呼吸」シリーズの代表作がまず素晴らしい。シ
ャッターを開放にし、ペンライトを動かしながら撮影を行う。
鉄などを素材にした彫刻制作をしてはった佐藤さんが、「
社会との関係しないで隔絶された存在、疎外されているよう
な気がしてきたんです」と感じて、写真という「光の彫刻」
に取り組み始めたのが1980年代。
長時間露光するから、ペンライトをもった佐藤さんが映らな
い。まさに「そこにいる、そこにいない」。独創性もさるこ
とながら、なぜだがずっと見ていたくなる不思議な魅力。
ビクトリア&アルバート博物館のマーティン・バーンズさんが
図録に書いている;
写真には、相反する要素と言う独特の言語がある。(中略)
すなわち、露光と暗室、ポジとネガ、透明度と不透明度、ミ
ラーとウィンドウ、動きを静止させたスティル写真など。
そして、写真のDNAには、常に錬金術の魔法の痕跡がある。
佐藤もまた、相反する要素と、見かけ上の矛盾と、錬金術的
な変化に取り組んでいる。(p.166)
すなわち、露光と暗室、ポジとネガ、透明度と不透明度、ミ
ラーとウィンドウ、動きを静止させたスティル写真など。
そして、写真のDNAには、常に錬金術の魔法の痕跡がある。
佐藤もまた、相反する要素と、見かけ上の矛盾と、錬金術的
な変化に取り組んでいる。(p.166)
バブルが弾けて空き地が広がっていたお台場で数多くの撮影
をしていた頃、昼間への撮影も始まる。
ペンライトを手鏡に持ちかえて、海を泳ぎ、森を歩き・・そ
の中には、雪上も。
足跡が映れば私の行為性が際立つし、映さなければより
抽象性が高まる。私は後者を選んだ。
抽象性が高まる。私は後者を選んだ。
どうやって撮影しはったか興味のある方は、本展をw ネット
上に載ってるかもね。もちろん現像やコンピュータ等を使っ
た後処理には、彼は興味がない。
写真美術館でのインタビューはこちら。