持続可能な国づくりを考える会

経済・福祉・環境の相互促進関係を!

「空気」は再生可能エネルギーへ、しかし

2011年05月15日 | 原発の持続不可能性
 「持続可能な国づくりの会・理念とビジョン」
  ダイジェスト版
  全  文 



運営委員長の岡野です。



 今朝、NHKテレビの「日曜討論 徹底論戦!政治はどう対応するか 福島原発事故は・浜岡原発停止は」を見ました。

 各党の原発・エネルギー政策の責任者が出演していましたが、さすがに原発を推進してきた自民党や元自民党の議員からも反省の言葉が聞かれ、全体としてもはや原発積極的推進という「空気」はなく、「原発ではなく再生可能エネルギーへ」という「空気」が支配的になってきていました。

 先日、一部、依然として原発を推進しようという自民党議員グループが結成されたようですが、幸いにして、当面、そういう空気が大きく膨らむことはなさそうです。

 とはいっても、きわめて残念ながら現状の日本の産業構造が要求するエネルギー需要からしてすべての原発を即時停止―廃炉することはできないでしょうが、政・官・財・学界を含むすべての国民全体の安全のためには、なるべく早急にそちらに向かう必要があります。

 エネルギー政策をその場しのぎ・フォアキャスト的でなく未来志向の政策的・バックキャスト的に変えるには、「国」の産業政策そのものを変える必要がある、というのが私たちの主張です(「理念とビジョン」参照)。

 これから、日本の復興とその先の方向性をめぐって、さらなる政界再編成が起こらざるをえないと思われますが、「国」が変わり、エネルギー政策をまったく新しい持続可能な方向に転換するまで、原発を地震―津波が襲わないよう、一国民としては日本の幸運を祈るばかりです。



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25 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お待たせしています (岡野守也)
2011-05-27 21:41:32
>緑虫さん

 継続的にお読みいただき有難うございます。
 本当に危ない、怖いですね。早く全面廃炉にしたいですね。

 公的な発言者として、「できるだけ」レスポンスすることをポリシーにしています。あまりに時間の無駄だと判断した時点で止めますが。

 記事は、ここのところ私の個人ブログで「だから放射能・原発は危険だったんだ」という記事を3回書いています。
 よろしければご覧ください。ブックマークから入れます。
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Unknown (緑虫)
2011-05-24 01:13:11
ブログいつも読んでおります。
お聞きすればするほど原発はヤバいのだと感じます。地震列島の上に54基ある時点で気付いてもおかしくなかったはずなのに…岩盤の上に国があるという、その点でも北欧がうらやましい限りです。
それはそうとあまり実りがないと見える「反論」に対し丁寧にコメントにレスポンスされ、時間を取られ大変かと思いますが、肝心の記事更新をお待ちしております。
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たろうさんへ (東の回廊)
2011-05-22 19:27:22
暖かいお言葉、ありがとうございます。
見てのとおり、私は、コミュニケーション能力に少々問題があります。「オブラートに包んだ物言い」というのが、とても苦手なのです。
お目こぼし戴いて、感謝しています。
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「空気」について (東の回廊)
2011-05-22 19:10:59
岡野先生、「空気」の理解について説明戴き、ありがとうございました。先生が、「空気」に対してプラスの解釈をされているということがわかりました。私が「空気」について学んだのも山本七平氏の著書を通してですので、随分違った解釈をするものだなぁと驚きました。私の解釈では、「空気」はプラスに作用する場合(明治維新等)にせよ、マイナスに作用する場合(太平洋戦争等)にせよ、「コントロールできない力」という側面で捉えています。たとえ政策の初期設定の際にバックキャスト型の意思決定をしたとしても、その後の状況が「○○せざるを得ない『空気』でありまして…」というようなことになると、骨抜きにされてしまうなぁ、ということを危惧しての一連の発言です。
これ以上、「空気」について論じることは、平行線をたどる予感がしますので、これにて切り上げたいと思います。先生の「空気」観が垣間見れて、私にとっては有意義でした。どうもありがとうございました。
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岡野先生へ返信 (東の回廊)
2011-05-22 19:09:25
> 率直なところ、「この会が「国づくり」にフォーカスする理由については、既に説明戴いていますので 私なりに理解しているつもりでおります。」といったことの表明からスタートしていただけると、コミュニケーションがしやすいと思います。

アドバイスありがとうございます。私はこのとおり「コミュニケーション下手」な人間です。なので、このようにアドバイス戴けると、とても助かります。今後、できるだけ気をつけていきたいと思います。

> ただ、「理解」と「納得」は違いますね。「積み上げ方式」では国は変わらないという判断について、私がそう考えていることを理解するのと、東の回廊さんが自分もその点については納得した、そう思うというのは、別のことです。
> 何度も申し上げているのは、そこを明快にしてから話し合いたい、ということです。
> 「新しい政党によって国を変えなければ持続可能な社会は実現しない」という点で納得―合意したら、次に、「では、どうしたら新しい党を生み出せるか」という議論に移ることができるわけです。

この点を突き詰めると、「ニワトリ-タマゴ論争(どちらが先か)」になります。
ソフトバンクの孫社長が、地方自治体と連携して全国に大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設を検討していることは、ニュース等でご存知のことと思います。こういう動きは、当然のことながら、日本政府に対して電力政策の変更を迫るものです。
政党を立ち上げることだけが「持続可能な国づくり」の出口ではありません。
民には民にできること、官には官にできること、それぞれの得意分野がありますから、お互い協力して官民合同で事を成していけばよいというのが、私のベースの考え方です。

もちろん、新しい政党を立ち上げることも「持続可能な国づくり」のための活動のひとつであると思いますので、否定はしません。むしろ、協力できることがあれば、協力したいと思っています。だからこそ、私が集めたいろいろな情報を、自分のブログでなく、こちらで紹介させて戴いています。(私は、わざわざそのために時間を使っているのです。恩着せがましくするつもりは毛頭ございません。ただ、真剣に応援したいという気持ちで行動していることは理解して戴きたくて、敢えてこのように書かせて戴いた次第です。「空気」の話についても同様です。「空気」は、バックキャスト型の意思決定の障害になると本気で考えているので、そのようにお伝えさせて戴いています。)
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Unknown (たろう)
2011-05-22 18:42:59
>東の回廊さん

>たろうさんの口ぶりからすると、「『空気』の問題は、本質的でない」とお考えになっているようにお見受けしますが、私からみると、とても大事な本質的な問題に見えるのです。だから、質問しているのです。詳細は、岡野先生宛てのコメントに記しましたので、よろしければご覧下さい。
その上で、もし私の言っていることが瑣末事に過ぎないとお考えになるのであれば、その理由についてお知らせ下さい。

私が,今回あまり問題視しなかったために,表現が簡単で誤解を招いたようです.お詫びします.「空気」は大変重要だと思います.ただ,相手とのやり取りにおいて,いつどれを重要視するかは,大変大事です.その意味で,やはりちょっととらわれすぎという気がします.

ただ,大変失礼な言い方で恐縮ですが,大変真面目な方のようにお見受けします.真面目に一生懸命考えることは一番大事だと思います.気に入られるように言うなら会話の意味自体が無いように私は思います.そういう場だと感じると私は,発言の意欲を失います.意味がなくなります.メーリングリストやブログのコメントでも,そう感じることは多いのです.

>率直なところ、「この会が「国づくり」にフォーカスする理由については、既に説明戴いていますので 私なりに理解しているつもりでおります。」といったことの表明からスタートしていただけると、コミュニケーションがしやすいと思います。

上記のような点を,少し考えられた方が良いかと思います.

坂本龍馬の時代は,やはり「空気」が結果的に良い方向に回転したのでしょう.その意味で,「空気」は単に他人に合わせるような人ばかりではなく,その社会,その時代の特徴を示しているとも言えるでしょう.ただ,テレビの坂本龍馬を家族が見ているときちょっと覗いた程度でしたが,いずれの人も,真面目なのです.真剣と言ってもよいでしょう.だからこそ,社会を変えることができたのだと思います.
ですから,貴方のように,真剣に考えて自分の疑問をぶつけてくるような人は,私はとても大事だと思います.草食系と言われるような,私から見れば意欲的ではなく,文句を言ってもしらっとして体をかわすことばかり上手な人が多いように思います.うちの子供もそうです. だからといって,どうにもなりませんが.

>岡野さん

>私は、そうではなく、スタートの時点で基本的理解をしっかり合意した、しっかりとした連帯――もちろん「原理主義」に陥らない柔軟性も必要ですが――が必要だと思います。

そうだと思います.しっかりした連帯,いい言葉ですね.異議はありません.私が言うのは,「原理主義」に陥らない柔軟性も必要ですがというところです.教条的と言ってもいいでしょう.いろんなメーリングリストを見ていますと,そういうことが多いのです.
理念とビジョンに,「空気」をどう考えどう対処するか書かれていません.書かれていないこと,枝葉というか,様々な変化や状況に応じた未検討の具象が生じるでしょう.そういうときに角を突き合わせるのではなくて,穏やかに飲み込むという方法もあるように思います.
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しっかりとした連帯を (岡野守也)
2011-05-22 15:30:44
>たろうさん

「身の回りのできることをやろうということでは社会を動かすことは難しいと思います.…その意味で,政治,政党を念頭に置くという方向は,正鵠をついていると思います.」

 大切なポイントを理解していただいて有難うございました。

「意見が違うから出て行ってくれというのではなく,ゆるい連帯が必要だと思います.少なくも,前向きに人間社会を良くしたいと考える人であれば,多くの場合,結局は意見の一致を見ると思います.」という点については、率直なところかなり懐疑的です。

 戦後日本の政治運動や市民運動の歴史を見ると、しばしばお互いに社会の変革を目指しているはずの党派間で路線の違いによる不毛な争いがあり(例えば原水協と原水禁の分裂)、特に1970年前後の新左翼のセクト間の殺し合いにまで到った不毛な対立を見ていた市民の中から、そうならないためには「ゆるい連帯」でという発想が生まれてきたと思われますが、この40年あまりそうしたゆるい連帯は日本を持続可能な国へと、あるいはテーマを絞れば脱原発へと、方向転換させる力になってきませんでした。おそらく、今後も変える力にはならないだろう、と私は予想しています。

 私は、そうではなく、スタートの時点で基本的理解をしっかり合意した、しっかりとした連帯――もちろん「原理主義」に陥らない柔軟性も必要ですが――が必要だと思います。
 そこで、「理念とビジョン」という合意ラインを提案しているわけです。
 何度も繰り返すしかありませんが、この、というよりこういう「理念とビジョン」をしっかり共有・合意したしっかりとした連帯性のある政党が必要だ、と考えています。

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「空気」の理解 (岡野守也)
2011-05-22 12:46:35
>東の回廊さん

 率直なところ、「この会が「国づくり」にフォーカスする理由については、既に説明戴いていますので 私なりに理解しているつもりでおります。」といったことの表明からスタートしていただけると、コミュニケーションがしやすいと思います。
 ただ、「理解」と「納得」は違いますね。「積み上げ方式」では国は変わらないという判断について、私がそう考えていることを理解するのと、東の回廊さんが自分もその点については納得した、そう思うというのは、別のことです。
 何度も申し上げているのは、そこを明快にしてから話し合いたい、ということです。
 「新しい政党によって国を変えなければ持続可能な社会は実現しない」という点で納得―合意したら、次に、「では、どうしたら新しい党を生み出せるか」という議論に移ることができるわけです。

 しかし、もう少しだけご説明をしていきます。

 「「空気」というのは、「主体性の無い人々」が周囲の雰囲気に同調することにより醸成されるものです。従って、そのような場から「主体性をもったコア」が生まれることは期待できません。そのことを理解されているならば、「今の空気が、しっかりとした政治的意思をもった政党の誕生の土壌になる」という発想にはならないはずです。従って、先生は、「空気」の何たるかを理解されていないように思えます。」という点、
①私の「空気」理解はほとんど山本七平氏から学んだもので、東の回廊さんの「空気」理解とは異なっているようです。私のブログの過去の記事、特に「空気で動くことのプラス・マイナス」http://blog.goo.ne.jp/smgrh1992/e/8584b0c5ec67e733fb98111070c5b9be を参照してください。
 念のため山本氏の言葉を一部引用しておきます。「これが一つの力である限り、それは必ずしもマイナスにのみ作用するとは限らず、その力はプラスにもマイナスにも作用しているはずである。
 そしてプラスに作用した場合は、奇跡のように見えるであろう。明治の日本をつくりあげたプラスの「何かの力」はおそらくそれを壊滅させたマイナスの「何かの力」と同じものであり、戦後の日本に〝奇跡の復興〃をもたらした「何かの力」は、おそらくそれを壊.滅さす力をもつ「何かの力」のはずである。」
 つまり、山本氏は「空気」によって明治維新や奇跡の復興が可能になったというプラス面をちゃんと指摘しておられます。
②それは、明治維新で言えばその「空気」の中から「志士―明治の元勲」というリーダーたちが生まれ育ったということを意味してはいませんか。
 彼らは「空気」の中で生まれ育ち、その中の良質な人々(例えば龍馬)はいわば「空気を含んで超える」ような英知を持つところまで成長したのではないでしょうか。
 ある時代状況やその雰囲気・空気の外で生まれ育って、外から入ってきてその社会を変革したというリーダーの例を、私は知りません。
 
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たろうさんへ (東の回廊)
2011-05-22 06:26:40
お声掛け、どうもありがとうございます。

> 国か社会かどちらを目指すのか,そんなところにこだわらない方が良いと思いますよ.空気もそうです.いくら議論しても,議論のための議論になるように思います.

ご指摘ありがとうございます。
私は、自己主張をしたいわけではありません。私がこの会の趣旨を理解したいだけです。
「理解する」というのは、「わからないまま鵜呑みにする」のとは違います。
だから、わからない点について質問しているのです。

「なぜ“国”なのか」という点については、懇切丁寧に説明を戴きましたので、概要については理解できたつもりでおります。
「空気」については、まだ不明な点が多く、理解するに至っていないので質問させて戴いています。(今回は、おかしいと思う点を指摘し、それに反論いただく という形式を取っています。)
たろうさんの口ぶりからすると、「『空気』の問題は、本質的でない」とお考えになっているようにお見受けしますが、私からみると、とても大事な本質的な問題に見えるのです。だから、質問しているのです。詳細は、岡野先生宛てのコメントに記しましたので、よろしければご覧下さい。
その上で、もし私の言っていることが瑣末事に過ぎないとお考えになるのであれば、その理由についてお知らせ下さい。(もちろん、気が向いたらで構いません。)
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岡野先生へ (東の回廊)
2011-05-22 06:25:07
岡野先生へ、
私は、私なりに考えて、この会の役に立つと考えられる情報を提供しているつもりでおります。
今回の指摘は、この会の運営にとって重要なポイントとなることだと思う故に、敢えて、時間を掛けて書いているものです。
しかし、それは私の考えですので、本当に役に立つかどうかは わかりません。
もし、この会にとって役に立たない情報であると判断される場合は、「あなたの(この)情報は役に立ちません」と、はっきり言って戴けると、こちらとしてもそれ以上時間を使わなくて済みますので、お互い効率的だと思います。

私の思いが伝わっていないようですし、私も先生の思いを汲みとれていないようですので、今回は、一言一言について返信する形式で書かせて戴きます。

>表現がわかりにくかったでしょうか。
> 私の考えは、たろうさんにお答えしたとおりです。
> 今の空気が、しっかりとした政治的意思をもった政党の誕生の土壌になることを願っているだけで、空気(だけ)で動くことを望んでいるわけではありません。
> 空気がそういうふうになり、その空気を読んでというより汲みとって、それを持続可能な国づくりを実行できる新しい政党に政治指導し実現してもらいたい、と思っているのです。
> そして、私たちの会が、微力ながら、そういう新党誕生の揺りかご(の一部?)になるといいと思っています。

先生がそのようにお考えになっていることはわかっています。
私の指摘は、その考え方が根本的に間違っているというものです。
間違いを指摘しているわけですから、私の指摘が不当なものと考えるのであれば、その点を指摘して反論して戴かないと。以前の主張をくりかえし述べるだけでは、対話は成立しません。

私の指摘がまわりくどくてわかりにくかったようですので、今回返信戴いた文を使って、もう一度同じ趣旨の説明します。単刀直入にわかりやすく指摘しますので、お耳障りな点はご容赦下さい。

> 今の空気が、しっかりとした政治的意思をもった政党の誕生の土壌になることを願っているだけで、

「空気」というのは、「主体性の無い人々」が周囲の雰囲気に同調することにより醸成されるものです。従って、そのような場から「主体性をもったコア」が生まれることは期待できません。そのことを理解されているならば、「今の空気が、しっかりとした政治的意思をもった政党の誕生の土壌になる」という発想にはならないはずです。従って、先生は、「空気」の何たるかを理解されていないように思えます。

> 空気(だけ)で動くことを望んでいるわけではありません。

私も、先生が「空気(だけ)で動くことを望んでいる」とお考えになっているとは思っていません。

> 空気がそういうふうになり、その空気を読んでというより汲みとって、それを持続可能な国づくりを実行できる新しい政党に政治指導し実現してもらいたい、と思っているのです。
>
先ほど述べたとおりです。「空気」の中から「主体性を持ったコア」が生まれることを期待するという発想が間違っています。

以上が、前回(5/18)の私の指摘の追加説明になります。
(4/5の記事「朝日新聞社説が『持続可能な暮らし求めて』」のコメント欄でも似たような指摘をさせて戴いています。)

> 私は、会社や地方自治体などが部分的に持続可能な社会のモデルをつくってくれることは、すばらしいと思っていますが、それのいわば「積み上げ方式」では、日本という「国」全体は変えることはできない、とシミュレーションしていることは、繰り返し申し上げてきたと思います。

先生がそのようにお考えになっていることは理解しています。ですので、その点については指摘していません。

> 全体の変化にはある種の「創発」が必要で、新しい理念とビジョンはその創発の触媒になることを目指しています。
> そして、その触媒を使っていわば化学変化的な創発を実現するための主体が新しい政党ということになると思われます。

> 東の回廊さんとはかなりやりとりしてきましたので、まさにそういうポイントについて合意できるそうかどうか、そろそろお答えを聞かせていただけるといいのではないかと思います。

この会が「国づくり」にフォーカスする理由については、既に説明戴いていますので 私なりに理解しているつもりでおります。
私が前回今回と指摘した点について、納得のいく説明がいただければ、合意に一歩近づけると思います。
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Unknown (たろう)
2011-05-20 20:16:16
>岡野さん

>「なぜ持続可能な「社会」ではなく持続可能な「国」づくりなのか」の記事(http://blog.goo.ne.jp/greenwelfarestate/e/3215f347d1721b0c0b6c6eeeaeb76cf0)を改めてお読みいただき、さらにこの点についてのお考えをお聞かせいただけると幸いです。

上記の記事,拝読しました.基本的にその通りで,特に疑義は感じませんでした.私はいくつものメーリングリストにはいり,社会問題,経済,哲学にも絡むようないくつものブログも見ています.身の回りのできることをやろうということでは社会を動かすことは難しいと思います.署名やデモを盛んに募るリストもありますが,それで社会が動くとはちょっと思えません.その意味で,政治,政党を念頭に置くという方向は,正鵠をついていると思います.

しかし,政治が変わり,国が変われば人間社会が変わります.どちらを目指すのかということで,そんなに強く角を突き合すこと自体が私にはちょっと?です.

私も,通りすがりで恐縮ですが,お隣同士で発言したのも一つのご縁と思いますので,東の回廊さんに一言申しますが,国か社会かどちらを目指すのか,そんなところにこだわらない方が良いと思いますよ.空気もそうです.いくら議論しても,議論のための議論になるように思います.昔,学生運動で,目的は同じ人間社会の改革であったのに,ゲバ棒で殴り合いを始めた.自分の指先しか見なかった.それで,指先だけが拡大したと思います.不幸です.

メールを拝見して,東の回廊さんは,これからの人間社会の平和と幸福を望んで,それ故の発言だと思いました.社会を良くしたいという気持ちなど一切なく,ただメーリングリストに割り込んで,妨害するようなコメントもたくさん見てきました.もっとひどいですし,そういう人は人から借りてきたようなコメントで自分で考えたオリジナリティーらしさがありませんから分かります.

上記の記事には「どうぞ、ご意見をお寄せください」とあります.
意見が違うから出て行ってくれというのではなく,ゆるい連帯が必要だと思います.少なくも,前向きに人間社会を良くしたいと考える人であれば,多くの場合,結局は意見の一致を見ると思います.真面目に考える人だから力になるのです.相手に併せて,耳にあたりの良いことを言う人は結局は役に立ちませんよ.

私など,感謝しているのですが,新自由主義の守護神のような人のブログに,かなり意見が違うと思うが投稿させてもらうとか書いて,何度も投稿しましたよ.最後の一回を除いて総て掲載してくれましたね.もっとも,嫌みのような捨て台詞のような投稿は一度もしませんでした.総て真面目に正直に投稿しました.
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今日は,自販機削減キャンペーンのセミナーに行きました.その収益システムが複雑なのには驚きました.身体障害者の関係する施設などは,大きな収益が得られるようになっています.そのために,施設の年間収支で,それを大きな収入として既に組み入れており,条例等で削減をしようとするとそういうところから強い反対が出るようです.うまくできていますね.原発の交付金,東電のメディア対策,総て金,金です.

環境文明21の藤村さんという方が講演されましたが,長く環境運動をやってきて,身近なできることをやる,ということで進めていくと結局自己満足してしまって行き詰まる.政治に関わらなくては,運動は,打開しないことを身につまされた,県の条例作成に関わることによって政治に関与していくようにしているといっていました.岡野さんが書かれている通りです.
同じような考えに至っている人も多いのではないかと思いました.
返信する
合意に基づいて生産的議論を (岡野守也)
2011-05-20 15:28:24
>通行人さん

 コメント有難うございました。
 またお立ち寄りください。

 私は、どうしても必要な大きな場面では、ほとんど言い争いのような論争(?)も辞しませんが、通常はなるべく生産的な議論・討議だけに時間を使いたいと思っています。

 「基本的な合意に基づいた生産的な議論を」がモットーの1つです。
返信する
Unknown (通行人の御節介)
2011-05-20 01:52:01
よく通りかかる通りすがりの者ですが、上のやり取りが気になったもので…
「東の回廊」さんが何に意見しているのかわかりません。どの点を取って「空気にこだわっている」と指摘しているのか私には理解できません。
率直に言わしてもらえば、「東の回廊」さんはここのブログ記事を読んでいるのでしょうか? またはなにか難癖をつけたいという動機に基づいて、その視点から読み取りたいというように読んでいるだけなのでしょうか?
理由は言うまでもないと思いますが、ともあれ傍目には誤解が明らかで、記事の趣旨に基づかないまま単なる誤解を表明して、反論を求めるのは失礼です。
あなたは何がやりたいのか?「いったい何を目指しているのかよくわからなくなってしまう」のだったら単純な話で、別にここの記事を読まなきゃいいんじゃないですか? 前のおかのさんの丁寧な問いかけにもちゃんと答えておられませんし、なおかつ誤解は解けなかったようですし。
おかのさんがわざわざ時間をとってレスしているとおり(というかすでにその必要があるのか?)、情報の場は無数にあるのだから、別のご自分にあったところに行かれるのが、またはご自分の「独自の」考えをご自分の場で表明するのが、確かにお互い生産的なのは間違いないと思いますよ。
返信する
 (岡野守也)
2011-05-19 22:57:22
>たろうさん

 原発が持続不可能である点について、合意が確認できて幸いです。私もまったくそのとおりだと思います。
 そこが合意できていれば、次のステップとして、ではどうすれば脱原発が実現できるという方法について、生産的な議論をすることができます。

 私は、実現の必須の条件は、原発も含むエネルギー政策、エネルギー政策の前提になっているエネルギー大量消費型の産業政策を転換することを、その時その時の選挙対策ではなく一貫した政治的意思としてもっている新しい政党ができることだと考えています。

 「なぜ持続可能な「社会」ではなく持続可能な「国」づくりなのか」の記事(http://blog.goo.ne.jp/greenwelfarestate/e/3215f347d1721b0c0b6c6eeeaeb76cf0)を改めてお読みいただき、さらにこの点についてのお考えをお聞かせいただけると幸いです。

>東の回廊さん

 表現がわかりにくかったでしょうか。
 私の考えは、たろうさんにお答えしたとおりです。
 今の空気が、しっかりとした政治的意思をもった政党の誕生の土壌になることを願っているだけで、空気(だけ)で動くことを望んでいるわけではありません。
 空気がそういうふうになり、その空気を読んでというより汲みとって、それを持続可能な国づくりを実行できる新しい政党に政治指導し実現してもらいたい、と思っているのです。
 そして、私たちの会が、微力ながら、そういう新党誕生の揺りかご(の一部?)になるといいと思っています。
 私は、会社や地方自治体などが部分的に持続可能な社会のモデルをつくってくれることは、すばらしいと思っていますが、それのいわば「積み上げ方式」では、日本という「国」全体は変えることはできない、とシミュレーションしていることは、繰り返し申し上げてきたと思います。
 それは、デカルト的にいったん分析・分解して殺してしまった部分をどう組み立てて総合しても元の「生きた全体」にはならない、ということにも似ていると思います。全体の変化にはある種の「創発」が必要で、新しい理念とビジョンはその創発の触媒になることを目指しています。
 そして、その触媒を使っていわば化学変化的な創発を実現するための主体が新しい政党ということになると思われます。

 東の回廊さんとはかなりやりとりしてきましたので、まさにそういうポイントについて合意できるそうかどうか、そろそろお答えを聞かせていただけるといいのではないかと思います。

 東の回廊さんも私も、長い年月をかけて自分の考えを形成してきていますから、ブログでの少々のやりとりくらいで、自分の意見を根本的に変えることはむずかしいかもしれません。
 もしそうだとすると、基本が合意できる人間同士でその先に向けて生産的議論をする、合意できない場合、それぞれが合意できるグループに所属して生産的議論をしていくというのが、まさに時間の有効利用・生産的ではないか、と私は考えます。

 これは、対話の拒否とは違うと思います。すでに、かなり対話してきていますしね。有限な人生の時間を、不毛な意見の対立、理解し合えない言い合い(例えば「朝まで生テレビ」のような)に費やすのはとてももったいないので、なるべく避けさせていただくことにしている、というのが私の人生のポリシーです。

 ご理解・ご了解いただけると幸いです。
返信する
なぜ「空気」にこだわるのか (東の回廊)
2011-05-18 20:08:17
>私の言いたいのは、そういうことではなく、現在ある程度盛り上がってきた空気・雰囲気を受け止め、膨らませ、実際の政策に昇華するには、その主体となる政党が必要ではないかということで、それ以外にも可能性のある方法は考えられるかどうかをうかがってみたかったということです。

ですから、それ以外の方法として、日本に影響力を持つ大国「アメリカ」の方針転換を促す方法について述べました。
「空気」支配による政治運営を継続するということであれば、日本政府自らが主体的に政策決定をできないということですから、これ以外に有効な方法は思い浮かびません。どの政党が政権を取っても、この構図が変わらない限り、結果は同じです。

追伸)
私は、岡野先生がなぜ「空気」にこだわるのか、その理由が理解できません。「空気」というのは、自ら主体的に考えることをせず、周囲の雰囲気に合わせて同調することを良しとする風土から生まれます。この方法だと、必然的にフォアキャスト的(現状追認小改良的)にしか意思決定ができないことは明らかです。バックキャスト的な政策決定を望むのであれば、まず「空気」支配からの脱却を試みるべきだと思います。市民一人ひとりが当事者意識に目覚め、自らが政治運営の主体であることを自覚することによって初めて民主主義的な政治運営が可能になるのです。スウェーデンを理想とし、そういう方向への政策転換 及び 政治手法転換を目指すのであれば、当然、先述のような“本来の民主主義的政治運営”を目指すべきだと思いますが、先生のおっしゃっていることは逆で、市民の主体性には期待せず、あいかわらず「空気」による政策転換を期待していらっしゃるご様子。なので、私にはこの会がいったい何を目指しているのかよくわからなくなってしまうのです。
もし差し支えなければ、反論をお願いします。
返信する
Unknown (たろう)
2011-05-18 14:17:30
>岡野さん

>おうかがいしていいでしょうか。たろうさんご自身は、原発が持続可能なエネルギーだと考えておられますか、

私は,「脱原発」に賛成です.
理由はいろいろありますが,2点挙げておきます.
1. 未完の技術であること.
化学工場でも製鉄工場でも,災害と人為的ミス,あるいはテロのような意図的行為によって爆発することはあるでしょう.ニューヨークの3.11が一つの事例です.でも,数年すれば戻ります.原発は,半減期の長い微粒子が放射線を出して内部被ばくを与えるがために,いつまでも不毛の地となります.ある薬を飲めば,あるいは散布すれば放射線の影響がなくなるという技術は人間にはありません.それゆえ未完と私は言いました.昨日の日刊ゲンダイには,三号機からプルトニウム燃料がダダ漏れと出ています.こんなニュースは恐ろしくてどこの大きなメディアも流しませんが.プルトニウムがなぜ恐ろしいか.ウラン235やウラン238と同じくアルファ線を出しますが,その強度がプルトニウム239はウラン235の3万倍,ウラン238の19万倍です.しかも,半減期は24000年です.

2. 廃棄物の処理が人間の手に余ること
プレートの衝突面にあって,活断層だらけの日本で地下埋没処理は,私は不可能と考えます.いくら保証のお金を示してもどの地方(県)も了解が出ません.福島原発事故以降はなおさらでしょう.となると海外にお願いするという方法が一つあります.数日前の毎日新聞一面のトップに,大きな見出しで日米が共同して地盤のしっかりしたモンゴルに核処分場計画と出ています.こういうアイディアは良いと思います.見返りはモンゴルに原発を提供することのようです.廃棄物から核兵器弾頭を作ることができます.中国は大地震がありました.モンゴルが災害に見舞われたら,中国はただでは済みません.なんせ,米国と日本の原発の使用済み燃料です.ものすごい量です.ハイリスク,ハイリターンという言葉がありますが,中国はものすごいリスクを背負うわけです.数百年経てばプルトニウム鉱山になります.それが24000年続きます.リスクに対するものすごいリターンを中国は求めてくるでしょう.相手は,直接にはモンゴルですが,日本と米国に求めるでしょう.日本は独立国ではおれなくなるような気がします.私は,スウェーデンのような厚い岩盤があって,地盤がしっかりしており,かつ高いモラルを持つスウェーデンのような国にビジネスとしてオファーしたらどうかと思います.この場合も数兆から数十兆のものすごいコストになるでしょう.いずれにせよ,大きな問題です.

>そして、民主主義社会では、「私はこちらだと思う」の数が過半数を越えた側が法的な正当性を認められますから、いい方向か悪い方向かはわかりませんが、必ず状況は進展すると思います。

先のメールで都知事選の話を出したので,それを例として挙げます.石原氏は別として,有力な新候補の渡辺氏,東国原氏,小池氏とも,原発は見直すという見解でした.誰も推進するとか,擁護するような意思表示はしません.人間は知恵がありますから,そのときに都合の良いように態度を変えます.カントよろしく,嘘はだめだけれども相手(選挙民)が勝手に誤解したという戦法もあるでしょう.たとえマニュフェストに書いてあっても,それは状況に応じてかえてしまいます.実際にそうなります.つまり,誰が本当に原発を止めるといっているのか,分からないのです.私の感触では,誰も,渡辺氏も東国原氏も小池氏も誰も,本当に止めるという腹はありませんでしたね.選挙民には,誰が本当に止める気持ちがあるのか,分かりませんね.
選挙民そのものから,マニュフェストに書いてあるではないか.それで私は選んだという声も出れば,それにとらわれるなという声も出ます.
こういうようなことをいろいろと繰り返しながら,社会が進んでいくのかもしれませんが.
長くなりました.
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意思から方法へ (岡野守也)
2011-05-17 20:54:47
>たろうさん

 おうかがいしていいでしょうか。たろうさんご自身は、原発が持続可能なエネルギーだと考えておられますか、スリーマイル、チェルノブイリ、フクシマを代表として無数の原発事故が起こってきましたが、それでも今後対策をすれば安全になると信じておられますか。

 私は、入り口でウラン資源の有限性、出口であまりにも大量で危険な放射性廃棄物の蓄積という点を考えただけでも、原発は持続不可能なエネルギー技術だと判断しています。
 そして、人間のやることに完全がない以上、原発が完全に安全になることはありえないと考えています。

 そして、蓄積し次世代に残していくことになるあまりに大きな危険を考えると、なるべく早期にエネルギー技術・政策を大転換し脱原発すべきだと考えています。

 そして、民主主義社会では、「私はこちらだと思う」の数が過半数を越えた側が法的な正当性を認められますから、いい方向か悪い方向かはわかりませんが、必ず状況は進展すると思います。

 上記の2点について、どう思われますか。

>東の回廊さん

 「空気」の支配を内側からある程度緩和ないし変更する方法として、山本七平さんは「水を差す」ということ言っておられますね。

 外部の力が大きな影響力をもつことは確かだと思いますが、フクシマの事故はまさに想定外という外部の力という面をもっており、こういう事故がもう一度起これば、かなり本格的に空気は変わるのではないでしょうか。それは望みませんが。

 私の言いたいのは、そういうことではなく、現在ある程度盛り上がってきた空気・雰囲気を受け止め、膨らませ、実際の政策に昇華するには、その主体となる政党が必要ではないかということで、それ以外にも可能性のある方法は考えられるかどうかをうかがってみたかったということです。

 何度も繰り返しになりますが、「国」を動かさなくても、例えば特定の地域社会とか特定の企業が持続可能になれば、その積み上げで日本全体を「持続可能な社会」に変えられる、というシナリオは、原理的にいって無理だ、と私は考えているのです。





 
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「空気」を変える方法 (東の回廊)
2011-05-16 22:26:48
「空気」は、集団の中で醸成されます。集団内の個々の成員が互いに縛りを掛け合うことによって強固な「空気」が形成されます。集団の内側から「空気」を破ろうとしても、そういう人は「『空気』を読めないヤツ」として扱われ、権力を剥奪されます。こういうメカニズムで「空気」支配が形成されるのです。従いまして、「空気」による支配は、集団の内側からは決して破ることができません。これを破ることができるのは、その集団より強い力を持った「外部」だけです。

日本のエネルギー政策が「空気」で決定するものなのであれば、それ転換することができるのは、日本に対して圧力を掛けることができる「外部」つまり“影響力の強い大国”だけです。

(日米安保に関しては、当時の冷戦構造の枠組みの中で決められたことなので、政策の転換を促す強力な外力が存在しませんでした。だから、いくら国内でデモをしようが無駄でした。)

どうすればいいかということについては、非常に逆説的ではありますが、福島第一原発の後始末が悪ければ悪いほど原発に対する不信感が増大しますので、アメリカの世論にも影響を与えるようになるかもしれません。(つまり、故意に原発の不信感を煽るような行動をとるということですが、私自身はこのような背徳行為には反対です。そのような行為は日本の価値を下げることに繋がりかねないからです。)
ということで申し訳ありませんが、原発容認の「空気」を変えるための妙案は、今のところ思いつきませんでした。

参考に、今現在の米国の世論やエネルギー政策についての記事を紹介します。

・アメリカの「原発世論」の特徴と日本への視線とは? ~ニューズウィーク日本版
ttp://www.newsweekjapan.jp/reizei/2011/05/post-295.php

・原発事故と米国エネルギー政策 ~Emerging Technology Review
ttp://ventureclef.com/blog2/?p=1096
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Unknown (たろう)
2011-05-16 15:29:13
>引っかかりは、国民全体が、知らされていない・知らないところにあるではないかと思いますが、たろうさんは、どうお考えです。

そうですね.東電は,データを隠していたように思います.そういう不信もありますが,それだけでもないように思います.
反原発の講演を聴くと,原発などすぐ止めても電力は心配ないといいます.夏のごくわずかの時期,昼の2時頃のピークさえ乗り切れば,全く不要といいます.原発擁護の人の話を聞くと,再生可能エネルギーは理想だが,全部というのは非現実的だといいます.

私はこちらと思う,ではいつまでたっても進展が無いのではないでしょうか.
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知らぬが仏? (岡野守也)
2011-05-16 15:10:10
>たろうさん

 コメント有難うございます。

 日曜討論、率直に言っていつも面白くありません。ちゃんとした議論がなされないからです。

 原発全面廃止という意見は、朝日の調査によれば、現在12%くらいしかいないようです。それは、偉そうにいっている私もそうでしたが、原発の危険さ、持続不可能性を学習しておらず、印象で「でも、原発がなくなると電力が足りなくなるんじゃないの」と思っている・思わされたままだからだと思います。どんなに危険な事実があっても、知らぬが仏で、平然としていられるのですね。

 ただちには無理でも、ステップを踏めば、ごく近未来に原発なしで日本人全体が必要とする電力はまかなえる、という説があり(他の記事参照)、私はそれが正しいだろうと推測しています。

 引っかかりは、国民全体が、知らされていない・知らないところにあるではないかと思いますが、たろうさんは、どうお考えです。

 なお、脱原発を推進する際、原発で食べている方たちの止めても食べていける道・再雇用先を用意する必要がある、と私も考えています。再生可能エネルギー関連の事業によって創出された雇用が、それにいちばんふさわしいのではないでしょうか。



 
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NHK日曜討論 (たろう)
2011-05-16 14:54:02
NHKの日曜討論は残念ながら見ませんでした.ぜひ見たかったですが.面白い討論はなされたのでしょうか.
今の社会の状態で,原発推進を正面から言える人はなかなかいないでしょう.しかし,言わないだけで思うほど減ってはいないようです.
どうしてでしょうね.
都知事選が終わって,知事に再選された石原都知事が,福島原発分くらい,都内の自動販売機とパチンコを止めればそれで解消するというようなことを言いましたが,パチンコも自販機も止まりませんね.自販機は多少は節電をしているようですが.
それで食べている人がいるのですから,その手当をしないで,止めろというのは無理があるでしょう.都が税金でその人たちを食わせるからと言えば,止まったかもしれませんが.
欧米のように,それで食べている人がいなければ無くても問題ない訳ですが.
原発の電力は,一部にそれで食べている人がいるどころではなくて,日本人全体がそれを利用しています.その点に,引っかかりがあるのではないでしょうか.
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空気は膨らんでいく? (岡野守也)
2011-05-16 11:16:31
>Unknown さん、HIRO さん、東の回廊さん

 コメント有難うございます。

 各誌の世論調査を見ると、原発すべてを廃止するというところまで空気が膨らんでいないことは確かなようです。

 しかし、これからフクシマが長引き、さらにメディアが事実を暴き、空気を煽ると、もう少し膨らむと予想されます。

 今回はNHK以外のメディアは久しぶりに批判的機能をある程度果たしつつあるようです。

 それも所詮は「今なら原発の暴露記事・暴露本は売れる」という動機が透けて見えますが。

 その中で、振り返ると岩波書店が一貫して反原発路線の出版を維持してきていることは、改めて評価できると思っています。

 それはともかく空気が膨らんで爆発するところまで行ったとしても、その爆発の受け皿がないと、安保反対560万人デモのように、やがて空気抜きされて鎮圧―収束ということになり、「地震列島に原発列島」という危機はそのまま放置されることになると思います。

どうすればいいとお考えですか?


 
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現在の「空気」の状況 (東の回廊)
2011-05-16 07:11:26
現在、一般市民がどういう意識を持っているかを調べる方法として世論調査があります。(もちろん、世論調査には統計的ばらつきを含みますので、この結果が絶対だというつもりはありません。)毎日新聞5/16朝刊に掲載された調査結果によりますと、
・浜岡原発停止 評価する…66%、評価しない…25%
・浜岡以外の原発 停止すべき…34%、停止する必要なし…54%
・日本のエネルギー政策 原発やむなし…31%、減らすべき…47%、全廃すべき…12%

以上です。ご参考下さい。
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国にしかできないこと・・・ (HIRO)
2011-05-16 01:23:05
エネルギー政策と産業政策・教育政策は、長いスパンと大きな投資が必要だから、国が主体となってやるしかない。
“苦肉”の策でなく、“国久”(国が永久)の策として、国家100年、1000年の計、更にその先までをも展望して欲しいです。
そのための一歩として、No,原発の「空気」がどんどん膨らんで欲しいです。
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Unknown (Unknown)
2011-05-15 23:19:30
収束したかにメインで報道されていた福島原発についてぼろぼろ出てくる「新事実」には恐るべきものがあります。
私はこれまで政府・マスコミの流す「原発安全神話」の「空気」のなかでほとんど疑問を抱かずに生きてきましたが、不明を恥じるばかりです。神話を信じるとは文字通りこういうことだったのですね。。。
目先の対策だけで根本に着手しないことには事態は先延ばしになるだけで改善しないことは明らかであり、「く未来志向の政策的・バックキャスト的に変えるには、「国」の産業政策そのものを変える必要がある」というご主張に、それがいかに困難であれそうあるしかないという意味で心から賛成いたします。
それまでに地震―津波が襲わないように、とのこと、ほんとうにそのとおりですね。あのスマトラ地震のあと、数年スパンでM7~8級の大地震が続発したことから類推すれば、その可能性はきわめて高くなっていると思われ、その点でも大変心配です。ぜひ変化の「空気」が加速しますように!
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