おはようございます。
下川です。
10月に入って肌寒くなりましたね。
塀の作業紹介の途中ですが、今日はちょっと「私の仕事」なんて題目のもと、話しをさせていただこうと思います
以前にブログで触れているかもしれませんが、私も、もともとは作業をする職人でした。
体を動かす事が好きだった私には向いていた仕事かもしれません。
そんな感覚で仕事をしていたのですが、ある時ふと越えられない壁に直面したのでした
やはり、植木屋は特殊業。
生物を主役にして仕事をする訳ですからセンスと言うものがあります。
剪定と言っても、葉の透かし具合、枝の抜き具合・・・
造園においても、枕木の据え方から竹垣の結束まで・・
それぞれ職人によってやり方は千差万別。
どんな職業もそうかもしれませんが、その職を初めて1,2年は、がむしゃらになってやっているので、作業自体はたいして差がないかも知れません。
しかし4年ぐらいになってきて、その職に精通してくると色々分かってくるのではないでしょうか?
私の場合はそうでした
そんな日々の中、普通に剪定作業をしていて、ふと後輩の仕事を見たときでした
「んっ?早いし綺麗だな・・」
元来、負けず嫌いの私は一人で燃えていました(笑)
剪定や刈込み (大きなハサミで丸く切ったりする作業) はスピードこそ私の売りでしたが、仕上がりは「上の下」でした。
そこで、その後輩との結果を出すためにも「どんなに時間をかけても良いから『特上』をやってみる」と思い(一人勝手に)徹底的にやってみたのですが・・
結果は「上の中」でした。
なぜだろう・・
何日か真剣に悩んだ事をおぼえています。
そして、自問自答の結果ある事に気付いたのです。
「彼(後輩)は真に植木や植物が好きで作業自体をとても楽しんでやっていた。
一方私は、それまで漠然と自然や生き物は好きだったが深く考えたこともなく、作業自体もスピードや効率に重点を置いてやっていた」
これに気付いた時は上手に表現できませんが、結構ショックでした。
そして、すぐに感じたのが
「今後もこの後輩には職人としては敵わないだろう」
と言う事でした。
その時はすでに独立していたので、会社の方向性や自分自身の将来が見えた一歩でもありました。
思い立ったが吉日、次の日から現場に出るのを、きっぱりやめ監督業、営業に徹しました。
多分、周りにしたら突然の事で、何を考えているのか分からなかったかも知れません(笑)
自然界にたいしても、ここから初心に戻り、濃い内容での知識を付けていったように思えます。
現場を離れて6年ぐらいたった今、やっと「これが私の仕事だ」と胸を張れるぐらいになれました。
今思うと、もともと私が「自然を調べることが好きだったことや、お客様と話すことが好きだったこと、そして建築も好きだったので図面を引くことも好きだった」こんな要素が組み合わさり現在では「まさに天職」なんて笑って思えますが、当時は悩んでばっかりでしたね・・
私の考えの中では、庭作りにおいて植木屋は剪定、植栽のプロフェッショナル。
アルミフェンスなどの外構というのは、またその道のプロフェッショナル達がいる。
ウッドデッキは大工さんの得意とするところ。
このように区別しているところが強いです。
ですので、例をあげれば、剪定植栽のプロの植木屋が構造性、耐久性などを考慮したハイクオリティのウッドデッキを作るのは難しいと考えています。
(しかし私の周りの造園業でも、とても器用に上手に作られる方々も大勢いますので、あくまで私の持論です)
私としては、自分の世界観の中で、それらの業種の「特上」を見抜き、より良いものを金額的なものも含めてお客様に提供できる監督でありたいと思いますし、何度も言っている「私の仕事」だと思っています。
そうそう、なぜ突然「私の仕事」について話したかといいますと、何年も監督に徹してきたので、生意気ではありますが、色々な業種の「職人さんの善し悪しは区別できる!」ということを伝えたかったのでした。
明日からまた塀工事の続きを紹介しますが、そんな素晴らしい腕とこだわりを持った職人達をご紹介していきたいと思います。
最後に、話の途中に出てきた後輩ですが、彼も独立し、良いお客様に囲まれながら、今では忙しく仕事に追われる毎日を送っています。
今でも当社を手伝ってくれていて、とても良い関係が続いています
下川です。
10月に入って肌寒くなりましたね。
塀の作業紹介の途中ですが、今日はちょっと「私の仕事」なんて題目のもと、話しをさせていただこうと思います
以前にブログで触れているかもしれませんが、私も、もともとは作業をする職人でした。
体を動かす事が好きだった私には向いていた仕事かもしれません。
そんな感覚で仕事をしていたのですが、ある時ふと越えられない壁に直面したのでした
やはり、植木屋は特殊業。
生物を主役にして仕事をする訳ですからセンスと言うものがあります。
剪定と言っても、葉の透かし具合、枝の抜き具合・・・
造園においても、枕木の据え方から竹垣の結束まで・・
それぞれ職人によってやり方は千差万別。
どんな職業もそうかもしれませんが、その職を初めて1,2年は、がむしゃらになってやっているので、作業自体はたいして差がないかも知れません。
しかし4年ぐらいになってきて、その職に精通してくると色々分かってくるのではないでしょうか?
私の場合はそうでした
そんな日々の中、普通に剪定作業をしていて、ふと後輩の仕事を見たときでした
「んっ?早いし綺麗だな・・」
元来、負けず嫌いの私は一人で燃えていました(笑)
剪定や刈込み (大きなハサミで丸く切ったりする作業) はスピードこそ私の売りでしたが、仕上がりは「上の下」でした。
そこで、その後輩との結果を出すためにも「どんなに時間をかけても良いから『特上』をやってみる」と思い(一人勝手に)徹底的にやってみたのですが・・
結果は「上の中」でした。
なぜだろう・・
何日か真剣に悩んだ事をおぼえています。
そして、自問自答の結果ある事に気付いたのです。
「彼(後輩)は真に植木や植物が好きで作業自体をとても楽しんでやっていた。
一方私は、それまで漠然と自然や生き物は好きだったが深く考えたこともなく、作業自体もスピードや効率に重点を置いてやっていた」
これに気付いた時は上手に表現できませんが、結構ショックでした。
そして、すぐに感じたのが
「今後もこの後輩には職人としては敵わないだろう」
と言う事でした。
その時はすでに独立していたので、会社の方向性や自分自身の将来が見えた一歩でもありました。
思い立ったが吉日、次の日から現場に出るのを、きっぱりやめ監督業、営業に徹しました。
多分、周りにしたら突然の事で、何を考えているのか分からなかったかも知れません(笑)
自然界にたいしても、ここから初心に戻り、濃い内容での知識を付けていったように思えます。
現場を離れて6年ぐらいたった今、やっと「これが私の仕事だ」と胸を張れるぐらいになれました。
今思うと、もともと私が「自然を調べることが好きだったことや、お客様と話すことが好きだったこと、そして建築も好きだったので図面を引くことも好きだった」こんな要素が組み合わさり現在では「まさに天職」なんて笑って思えますが、当時は悩んでばっかりでしたね・・
私の考えの中では、庭作りにおいて植木屋は剪定、植栽のプロフェッショナル。
アルミフェンスなどの外構というのは、またその道のプロフェッショナル達がいる。
ウッドデッキは大工さんの得意とするところ。
このように区別しているところが強いです。
ですので、例をあげれば、剪定植栽のプロの植木屋が構造性、耐久性などを考慮したハイクオリティのウッドデッキを作るのは難しいと考えています。
(しかし私の周りの造園業でも、とても器用に上手に作られる方々も大勢いますので、あくまで私の持論です)
私としては、自分の世界観の中で、それらの業種の「特上」を見抜き、より良いものを金額的なものも含めてお客様に提供できる監督でありたいと思いますし、何度も言っている「私の仕事」だと思っています。
そうそう、なぜ突然「私の仕事」について話したかといいますと、何年も監督に徹してきたので、生意気ではありますが、色々な業種の「職人さんの善し悪しは区別できる!」ということを伝えたかったのでした。
明日からまた塀工事の続きを紹介しますが、そんな素晴らしい腕とこだわりを持った職人達をご紹介していきたいと思います。
最後に、話の途中に出てきた後輩ですが、彼も独立し、良いお客様に囲まれながら、今では忙しく仕事に追われる毎日を送っています。
今でも当社を手伝ってくれていて、とても良い関係が続いています