GreenNova活動奮闘記!!

グリーンノヴァは八王子市、青梅市、日高市、飯能市、日野市、国分寺市、川崎市、横浜市、他で造園・剪定・消毒・をしています。

浮造り(うづくり)

2013年10月16日 | 代表 下川のブログ
今日は笑わせるような話題ではないのだが、木材のことについて触れてみようと思う。

杉材。

この言葉から皆さんは何を思われるだろう。

檜より安い。安価。柔らかい・・etc.

そんな声が多いのではないだろうか。

私もその1人。

だった・・

「だった」というのは最近、内装リフォームにかかわると色々な木材と触れ合う。

ウッドデッキなどでは、ハードウッド(サイプレス、ウリン、イタウバ、セランガンバツ等)と呼ばれる外国製の材が多いのに対し室内では国産の物を使うことが多い。

その代表的なのが杉材だ。

杉の特徴は柔らかいこと。

その柔らかさゆえの味な手法がある。

それが「浮作り仕上げ」と呼ばれる手法だ。

これは木目の柔らかい部分を取り去り、堅い分を浮きだたせた仕上げのこと。

杉ほど柔らかければサンダーの先にカップと呼ばれるワイヤーのブラシを付け削ると・・

文字で説明しても分かりづらいので写真で表記する。

これは杉の柱105角。
まずは無垢の状態。


そしてこれが削るサンダー。


これを削っていくと・・

こうなる。この写真では分かりづらいか・・
凹凸が出来て何とも味があるではないか。

まぁ、とても手がかかる手法だが私は好きである。

ネコ

2013年10月05日 | 代表 下川のブログ
一昨日の事である。

翌日の現場でベタ基礎を打つ為の用意をしていた。

現場の状況は生コン車が前まで入ってこれないので、そこからはネコ(一輪車)で手運びになる段取りだ。

所有していたネコは一台。最低でも2台はないときつい・・

しょうがない・・購入するか・・


~ホームセンターにて~

一通り見たところで見つからず『聞いた方が早いな』と判断。

ちょうど若い男性店員が品出しをしていた。


~~~~~~~

私は造園業。
ネコと聞けば、動物のネコと同時に一輪車を思い浮かべる。
しかし、目の前にいる店員さんはネコと聞けば「?」となるに違いない・・
よし。
相手の気持ちになって聞いてみよう・・・・

~~~~~~~

「すみません。一輪車あるかな」



「ございますよ」

すかさず品出しを止め売り場へと案内してくれた。

後ろをついていく私。

私も先ほど一通り店内を徘徊したので、ある程度どの品物がどこにあるかの場所は把握している。

・・

・・・

・・・・このルートは!?

彼が向かう先は、おそらく自転車コーナー。

!?!?!?!

まさか手を広げながらバランスを取って乗る一輪車の方と勘違いしているのか!?

そうなのか!?

・・この自信を持った彼の足取りは、今述べた「一輪車」と確実に勘違いしている。

間違いない。

でも・・タイヤつながりだから、ひょっとしたら自転車コーナーに!?

落ち着け。

冷静に考えろ。

周りの風景も徐々にそれはあり得ないことをうかがわせる。

もし百歩譲って、タイヤつながりで、自転車コーナーにネコが置いてあったら、それは店が改善して配置を変えるべき問題レベルだ。

完全に察した私は、彼が自転車コーナーに到着する前に彼に聞いてみた。

「あの・・畑とかで良く使う一輪車なんだけど、こっちでいいのかな?」

出血大サービスだ!手取り足取りのジェスチャーも使っちゃえ。



一瞬動きが止まった彼が無機質な顔で冷静に放った言葉。



「そちらなら、こちらになります」


無表情で踵を返して歩き出す彼。

ジェスチャーの余韻を残して落ち着きない感じの作業着のおっさん(私)。


・・・笑いあおうよ!
今の出来事、冷静に考えると面白いことですよね!?
仮にもおっさんは君が間違いを犯さないように・・傷つかないように気を使ったんだよ!


・・冷静な彼にしたがって案内されたのは店外の園芸コーナー。


「こちらになります」


そこには私の探し求めていた『ネコ』がいっぱいあった。


「ありがとうね」


近年の若者に一縷の望みをかけて笑顔でお礼を言ってみた。




すると・・


「・・いえ」


ちょっと笑ってた(笑)

そうか実は恥ずかしかったんだね。





許す。





人のコミュニケーションに過去も、現代も、未来もない。
と私は信じたい