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ドラフトはあてにしない、のは建前でしょうけどね

2009-04-23 21:57:00 | イーグルス
 ドラフトで誰も指名しなかったとしてもシーズンに突入する事が出来るようにチームを作っておくのがAndy Reidのドラフト戦略なのですが、今年もそう言う準備はしっかりとやりました。

 QBはDonovan McNabb,Kevin Kolb,A.J Feeleyと変わらずに3年目を迎えます。McNabbがシーズン終了後に契約解除する権利を持つ事、Kolbが後継者として失格の2シーズンを送った事を考えれば上位指名が有るかもしれませんが、上位指名をすればMcNabbの反発を招きチーム崩壊の危険も有りますから指名したとしても下位ではないかと考えます。

 RBはBrian Westbrookの膝は手術は必要ないと診断されて無事回復しているようですが30歳になりますし後継者を獲得するべき時期でしょう。2番手はLorenzo Bookerとなっていますがパスレシーブはともかくランナーとしては使い物にならない2008シーズンでしたし期待は出来ません。事実上FBのスターターLeonard WeaverがWestbrookとプレイタイムを分け合う事になるでしょう。ワンバックのTBとしてのパワーランもパスキャッチ両方出来ますしRBの補強が無ければ2番手のRBになるはずです。
 FBはWeaverで確定済みですが、RB/FBで1ヤードを堅実に取り続けたKyle Eckelが控えます、STでも使えますしFB2人体制になると予想します。
 今の段階でもWestbrook,Weaver,Eckelの3人でRB/FBを賄う事は出来ますが、常に怪我に悩まされるWestbrookの状態を考えれば純粋なRBを獲得するでしょう。1日目の指名が濃厚です。

 WRは必要かどうかの判断が難しいです。DeSean JacksonとKevin Curtisで問題無いと考える事も出来ますし本物のエースレシーバーが必要と考える事も出来ます。ルーキーで900ヤード獲得したDeSeanと股関節の怪我で不振でしたが一昨年は1100ヤードを獲得しているCurtis共に1シーズン無事に過ごせば1000ヤードコンビが生まれる可能性は低くないと思います。
 バックアップはJason Avant,Hank Baskettと4年目の中堅が控えます、サードダウンで堅実なAvantと6-4のサイズを持つBaskettと個性があります。元スターターのReggie Brownも怪我が続いていますが健康ならばまだ衰える年ではありません、バックアップとしては十分なメンバーでしょう。
 今の段階で5人実績があるWRは居ますし、DeSeanを当てたので連続して上位指名はしないとは思いますが、上位指名をしてBrown辺りをトレードするかもしれません。

 スターターL.J Smithが抜けたTEは補強ポイントの筆頭でしょう、3年目Brent Celekがスターターで起用するのかは未知数です。ランブロックで全く役に立たないCelekですが、ブロックとレシーブ両方が出来る選手は多くないですしその上TEにスピードを要求するAndy Reidの好みを全て満たす選手はなかなか居ません。欲しい選手が居れば少しくらい早い順位でも取りに行きますし、1-2巡を使う可能性が高いと思います。

 OLはJason Petersの獲得で上位指名の可能性はほぼ無くなりました、去年3人獲得していますからデプスも十分ですし指名の必要は有りません。が、1巡OLもう一枚行ったりするのがReidの怖さなのですけどね。

 DEは余っていますが、Darren Howard,Jaqua Parkerが30歳を超えていますし入れ替えを考える可能性は有ります。しかし、去年の3巡指名をこれ以上飼い殺しにする訳にはいかないでしょうし指名の必要は有りません。

 DTは4人目が必要です、Dan Kleckoが居ますがパスラッシュにはDEをDTに入れるのがパターンですし必要なのはランストップ特化型です。ただ、そう言うDTを重視しませんし、パスラッシュ型を補充する事になるのでしょう。1,1,2巡とドラフト高位を使ってきましたし下位指名で良いと思うのですが、デプス要員を含めて人数が足りないポジションと考えれば早めの指名も有り得ます。

 LBも判断が難しいポジションです、Cris GocongとStewart Bradleyはスターター定着していますがWLBはAkeem JordanとOmar Gaitherがレベルの高くない争いをしています。Gocongも契約最終年度ですから上位指名の可能性も有りますし、去年と同じメンバーでも戦えると判断する事も出来るでしょう。

 CBはLito Sheppardをトレードした上にSheldon Brownがごね出し、Jack IkeguwounuがACLからの復帰になる為に補強が必要になりました。個人的には2-3巡を使っても良いと考えていますが、首脳陣がBrownの反抗とIkeの怪我・能力をどう判断しているのかで変わるでしょう。

 SもBrian Dawkinsの代役Sean Jonesが単年契約でQuintin Dempsもスターターで使えるのかは未知数です。Dempsをもう1年育てると考えるなら上位指名の必要は無いのでしょうし、Dawkinsの能力を考えれば上位指名でなければ穴埋めが出来ないとするかもしれません。上位か下位かは分かりませんが少なくとも1人は指名するでしょう。

 STではDavid Akersの衰えが懸念されますが、ドラフトでKを取る事は無いでしょう。シーズン中に35歳になりますし、ドラフト6-7巡を使って競わせても良い頃合だとは思いますがFAから探す程度なのでしょう。


 今すぐスターターが必要なのはTEだけです、いちようCelekが居ますが上位指名は必須でしょう。他に2番手が必要なポジション、スターターの能力に問題があるポジションを考えるとRB,LB,CB,Sでしょう。RB,TEは1-3巡のうちに指名されるでしょうが、4巡をトレードで出した事でディフェンスの強化はどこを取るか難しくなりそうです。1巡RB,2巡DB,3巡TEがニーズと今年のタレントを考えた時の順番としては良さそうですが、どうなるのかは当日になるまで分かりません。

リーダー不在

2009-04-23 03:32:00 | イーグルス
 誰もが認めるリーダーだったBrian Dawkinsがチームを去り、チームをまとめるのが誰になるのか、トラブルが発生した時に誰が抑えるのかが問題になると予想されましたが、ディフェンスの最古参でチーム全体でもDonovan McNabb,David Akersに続く3番目の2002年から在籍するSheldon Brownが真っ先に文句を言い出したのは意外でした。
 確かに、今年のベースサラリーが2ミリオンでしかないSheldonが不満を持つのは仕方が無いとは思います。しかし、放送権料の更新時に好景気だった事と労使交渉の結果サラリーキャップ枠の増え方が最近3年間とそれまでの10年間で全く違います。そう言う意味で先に契約した方が損、契約延長をせずにFAになるのを待つのが得になってしまいました。
 これは契約した時点での判断に責任を持つしかないのでしょう、欲しい新製品を高くてもすぐ買うのか値段が下がるまで待つ(そしてすぐ次の新製品が出て旧式になる)のかの判断を私たちも日常しているわけです。代理人と相談の上で契約書にサインした以上はその事については不満を言っても仕方が無いと思うわけです。

 今回のトレード要求からチーム側の全面的な拒否に対してSheldonはチームの誰もが不公平を感じている、と生え抜きを冷遇している事をアピールしました。2004シーズンのスーパーボウル進出時のメンバーはもう8人しか残って居ません(McNabb,Feeley,Westbrook,Shawn,Jamaal.Jaqua,Sheldon,Akers)リーダーになると期待していたであろうSheldonが不満分子を率いる形になってしまったのは首脳陣としては頭が痛いでしょう。
 人心掌握に関与しないと言われるAndy Reid以下のコーチ陣にとって、精神面を支えるリーダーの役割は非常に大きく、その役割をずっと担ってきたDawkinsの放出は大きなリスクが有ると考えられてきました。ディフェンスのキャプテンになると予想していたSheldonの反抗は空中分解への序曲になってしまうかもしれません。