Spurrierの弟子なのか・・・

　TEの1巡指名が上手く行くかどうか、最近10年の1巡指名を見ると大外れもないが2巡以下でも十分に活躍する選手を取れるポジションとの印象です。

　1巡候補Brandon Pettigrewはブロックとサードダウン・レッドゾーンでのパスキャッチで活躍する最近見られなくなった古風なTEのようです。6-6で260ポンドのサイズでシャトルランとスリーコーンは優秀でしたが40ヤードで4,9秒に近い数字を出して評価を落としました。ハイライトを見ましたが、10-15ヤードのパスを競り合って取る場面が多いのが気になります。競り合いに強いと言うよりも、LB相手に振り切れずに競り合う形に成ってしまう、そう見えました。
　10年前にGBが取ったBubba Franksのようにどれだけランブロックで走路を開いても、サードダウンをクリアしても1巡指名には見合わないと言われてしまうような気がしています、レシーブ成績の影響が大きいプロボウル選出は期待出来ないでしょう。

　もう1人評価が急上昇して1巡候補になってきたJared Cookは元WRで今時のレシーブ特化型のTEです。6-5で250ポンドのサイズで40ヤード4,4秒台の数字を残しました。素晴らしいトップスピードを持っていますし、コンバインでの垂直飛び41インチはこのサイズを考えれば規格外の数字です、平均15ヤードとTEらしからぬ記録がスピードを表しています。Cookを1試合見たのですが、Steve Spurrierのチームらしい4WRセットを多用してOLの横に付くよりも離れてCookがセットする事も多かったです。ブロックは期待できないようですし、身体能力に頼りすぎてゾーンの切れ目を縫うと言うよりもプレイブックの優秀さでゾーンカバーを打ち破っているように見えました。
　SpurrierのチームのWRは大成しない、このジンクスがCookにも当てはまりそうですし指名は非常に怖いです。試合でも4WRが動き回りQBはリズム良く簡単にフリーのレシーバーを見つけて投げていました。Cookに純粋なTEとしての能力が有るのかどうかは分かりませんし、システム上うちのオフェンスに合う選手かは微妙だと思います。

　総合力で1巡候補のPettigrewはうちのオフェンスで使うにはスピードが足りないように見えますし、レシーブ特化のCookはOLのすぐ横に置けるのかどうかで疑問が残ります。タレントとしては両名とも1巡候補だと思うのですが、戦術的に合わない気がするのでこの2人の指名には反対です。L.Jが抜けた分の補充は必要なのですから3番手以下のTEがどうなのかというのもこの2人を取るかどうかに影響しますが、出来るならば2巡以下での補強をして欲しいと思います。