ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。

ちいチャン物語168「畑にまかれたもの」

2022年08月03日 18時52分33秒 | 日記
ちいチャンの町には、スーパーや食料品店はありません。
雑貨屋さんは、あります。
雑貨屋さんは、
納豆や豆腐、ショートケーキや駄菓子を売っています。
でも、野菜や肉や魚は、売っていません。
ちいチャンの町では、
魚は海から、
米は田んぼから、
野菜は畑から、です。
山への道の両脇は、田んぼや畑が広がっています。
そして、畑には、“こえだめ”というものがあります。
それは、畑と畑の境目にあり、木のフタがしてありました。
畑で働くオバチャンは、ひしゃくで何かをくみ取って、
畑にまいています。
ちいチャンは、
(何かなぁ、何かなぁ。)
と、とても知りたくなりました。
それで、ある晴れた日に、畑をのぞきに行きました。
すると、そこには、
カラカラに乾いた、ウンチのようなものが、
うねづたいに、続いてまかれていました。

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