ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。

ちいチャン物語(94)『お歳暮の時期』

2022年05月18日 19時34分39秒 | 日記
十二月になると、ちいチャンの家には小包が届きます。
長崎の「カステラ」、青森の「りんご」、「飴の入った丸い缶の3個入り」、北海道の「チーズとバターの詰め合わせ」、なぜか「福神漬け」,「牡蠣飴」、お酒などなど。
荷物は、おじいちゃんの書斎に置かれます。
おじいちゃんの書斎は、荷物置き場になってしまいます。
近所の人が、のしを付けたビールやお酒を持って来ると、おばあちゃんは、
「ちょっと待ってて。」
と言って、おじいちゃんの書斎に駆け込み、その中からお返しにあげたい物を探して持たせてあげます。
「これ、持って行って。どうもありがとう。」
おじいちゃんは、各県に知り合いが多いようです。
荷物が届けば、お返しも送らなければなりません。
近所の人から、いただき物をすれば、お返しをしなければなりません。
おばあちゃんは、やりくりが大変そうでした。

コメント
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