ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。

ちいチャン物語(104)『古いお金』

2022年05月23日 18時53分21秒 | 日記
おじいちゃんの机の、そろばんの入っている引き出しには、見た事の
ないお金が入っています。
それは、ちいチャンが、おじいちゃんのそろばんで遊ぼうと、引き出しを開けた時に、見つけました。
銭形平次が投げるような、真ん中が四角の丸い小銭と、外人の男の
人が描かれている紙のお金、それから、ぞうりを小さくしたみたいな形の、金色のお金です。
真ん中が四角の丸い小銭は、銭形平次が投げる小銭に似ています。
(銭形平次の小銭だ!)
ちいチャンは思いました。
(でも、銭形平次って、こんな字じゃない。)
小銭には、なんだか難しい字が書いてあります。
ちいチャンは、銭形平次の投げる小銭には、「銭形平次」と書いてある、と思っています。
外人の男の人が描かれている紙のお金は、
ちいチャンには、オモチャのお金のように見えました。
ぞうりみたいな金色のお金は、テレビで見る小判に似ています。
(悪代官が、着物の袖から出す小判だ!)
ちいチャンは、心がわくわくしました。
コメント
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