一生

人生観と死生観

人間の哲学

2009-10-28 17:05:28 | 哲学
10月28日 晴れ
 人は霊長類としてチンパンジーなどと共通の祖先から分かれたといわれる。知能に優れた人は環境に適応するばかりでなく、環境を自分の都合の良いように作りかえる 
ことさえ実行して、今日の文明社会を作った。それは人の優れた点と思うかもしれないが、しかし一方からみれば全世界、全宇宙の立場からははなはだ小さい営みに過ぎない。人がどのように努力しても大自然の偉大な力に及ぶことはないのであり、人間は謙虚でなければならない。人間は共同生活で人と人との共生をしっかりとおこなうようにつとめてきた。個人の創造性を尊重する一方で、社会全体としての調和につとめているのだ。個と全体は互いに持ちつ持たれつの間柄でなければならないのだ。時を経て人は自省し、より良い個を磨き、そしてよりよい社会を目指す。この際人は自分の限界、つまり人は誰も永久に生きることはできないことーMan is mortal を自覚し、この卑小な人間に注がれる上なる存在ー絶対者の愛を認めてこそ本当の健全な発展を遂げることができるのだと私は思う。