一生

人生観と死生観

美男美女の結婚マーチ

2009-10-12 20:32:52 | 哲学
10月12日 晴れ
 昨日久し振りに結婚式のお呼ばれで東京へ。豪華な式と披露宴で、東京暮らしの若いカップルにふさわしいものであった。挨拶を頼まれていたのだが、形式的なおめでとうを言ったところで心に残るまいと思ったから、当日発見したことをタネにチョッピリ学のあるところを見せる小話風にまとめることにした。それにしても私の話下手は家内には度し難い病気のように思われているらしいから、無理することはしないようにつとめたのだ。
 新郎は当世風の若者で、もてるタイプだというのは私にも分かった。それにしても新婦のほうは大変な美人で(お化粧していることもあるが)女優さんにしてもよいほど。こんな美人に惚れられる男は果報者ということだろうが、一寸待て、それなりにしっかりした心掛けを持たないと、離婚の原因がチョロチョロ芽を出してくるのだ。しかし両家とも普通の真面目な家庭であり、そこに普通に育ち、悪意が胚胎するような気配もないのでまずまず大丈夫だろう。式はホテル内カトリック教会風会堂でおこなわれ、永遠の愛の誓いを交わした後で新郎が新婦にキスを命じられて、照れくさそうに唇ではなく左の頬に軽くキスしたのがお愛嬌であった。
 結婚当初は人生の最高の頂点と、後の披露宴で新郎の上司も言った。人生いろいろ、山あり谷ありで、無事を祈ってもなかなかそうとは限らない。それにしてもまことの神を信じる信仰を持つ若者はきわめて少ない。後の長い人生行路でそれを見い出すものは幸いである。