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榊原英資氏の講演会(大阪ドーム)

2006-02-18 12:52:00 | お出かけ
題記の昨日の講演会の要旨を下記に述べます。表題は「米国、中国、日本」であったが主として日本についてであった。慶応義塾大の教授であるが、ご存知長期大蔵省にあって経済財政金融のベテラン、1時間半の持時間を一気に雄弁に物語った。
米国はグリンスパン後どうなるか、住宅ローンブームに沸いているがやがてバブルが来て失速ドル安になり日本円高105円になろう。韓国ウオンも強くなり、中国人民元は4%上がる。日本0金利も横ばいならば円は外国に流れる。
今は米国は消費過剰国、中国は投資過剰国。中国は社会主義政体をとっているが実質は異質な資本主義国、うまく操作しているから人民元は崩壊しない。問題はエネルギー、石油も天然ガスも不足、世界を探し回っている。
さて日本のライブドアの事件いずれ決着はつくだろうが、彼は10年前の米国エンロン、ワールドコムの失敗を追っていた形、所謂ポータルサイトで儲け株価を吊り上げて行った「インターネット企業」。本当の事業というのは汗してコンピュータプログラムを組む「IT企業」、IBM NTT KDDIしかり。会社というものは技術と人とで出来上がっており、これをうまく作用させれば金はひとりでに付いてくる。10年前からトヨタ日産松下キャノン京セラetc、M&A等やって国際的な立派な会社になった。都市銀行も19→4行になり改善された。ホリエモンのような敵対的買収では駄目、今東証1部にのっている立派な企業を見て欲しい。2006年の成長率は3~5%を見込んでいいだろう。
今後はどうだろうか、韓国は別に考えるとして2050年ごろは世界では「東アジア」が伸びているだろう、中心は中国、印度、日本である。印度は10億の民を抱えているが、23才以下の人口は50%を超える若い国である、また中長期的には欧米の時代は終った。中国華僑は世界に3000万いる、それらが中国発展のはしわたしをする。
世界は今日本ブームである(料理、絵画、音楽)世界の人は日本化しつつある、日本はアジアの中心でどう生きるか―「日はまた昇る」であると結んだ。