さかもと屋 市兵衛

雪の降る夜、誘われてお寿司を食べに行った。

ヨット仲間のお兄さん？に誘われて後輩と一緒に。

今日は街からちょっと離れた舟入町にあるお寿司やさん。
『さかもと屋　市兵衛』
石畳を歩くと隠れ家のように雰囲気のあるお店があった。
入り口をあけると、なんとちょんまげのおっさんが・・・

そのおっさんこそ、ここの大将と言われているオーナーで、いかにも職人って感じの人だった。

今日はすしコースを食べた。
カウンター席だったので握る姿や食材の話を直接聞けて面白かった。

驚いたのはお醤油をつけて食べないこと。
ひとつひとつのネタにそれぞれにあった下ごしらえや味付けがなされて一番おいしい状態で握ってあるので何もつけないで食べるのだ。

初めはえっと思ったが食べて納得！！！
ほんとにその魚の味や香りがして舌の感覚が鋭敏になったって感じがした。

上手いものは何にもしなくても上手いのだ！

私の大好きなウニも軍艦巻きではなく、笹の上に味付けされたウニが平らに乗せてあり、それをちゃんと他の魚と同じように握って出してくれた。
軍艦巻きでは海苔の香りが強すぎてウニの味を消してしまうので、研究をしてこのような形で出していると言うことだった。

かなり、こだわりのある大将だったが握り方も個性的で一つの握りが出来上がるまで体全体でリズムを取りながら握っているのが見ていて飽きなかった。

過程が音楽の作り方にも共通するものがあって興味深かった。

本当においしいものを食べると心身共に洗練されていくようで気持ちよい。
今は、レトルトや添加物だらけの食べ物が充満しているが自分の繊細な感覚を持ち続けるためには、いい素材のものを食べて味覚を敏感にしとかんといけませんなあ～。

と言いながらチョコフレーク食べながら書いている自分がいる（ははは・・・）