1週間に1度お邪魔する特老のばあちゃまが亡くなった。96歳だったから大往生だ。私がここで音楽療法を初めてからのおつきあいだから7年間一緒に楽しい時間を過ごさせてもらった。
認知症で初めは椅子に5分と座ってられなくて「トイレへ行くから」とすぐ中座していた。それから7年。普通のお年寄りはだんだん心身の機能が低下していくのだが、このおばあちゃまはだんだん集中して楽しむようになり、最近ではグループのムードメーカーになっていた。
このおばあちゃまがとっても好きな歌があった。
”愛してちょうだい”と言う昭和4年の佐藤千夜子さんという歌手が歌っていた曲だ。いつも夕方になるとセリフのように「何が何だか分からないのよ~」と首を横に振りながら呟いていた。私たちスタッフはお芝居のセリフなのか、歌なのかずっとずっと探していたときに、曲集から「あっこれだ!」と見つけたのだった。それから音楽療法のセッションに取り入れて歌っていくと、まあものの見事に歌ってくれた。
いつもは限られた、それも気が向いた時にしか歌ってくれなかったのに、この曲はまるで自分の歌のようにはっきりとした口調で歌ってくれた。きっととっても大事な思い出の詰まった曲なんだろうなあと思った。
私にとって大事な曲ってなんだろなあ。おばあちゃんになって好きな曲、たくさんあるなあ。
天国に行っても”愛してちょうだい”歌ってね。
認知症で初めは椅子に5分と座ってられなくて「トイレへ行くから」とすぐ中座していた。それから7年。普通のお年寄りはだんだん心身の機能が低下していくのだが、このおばあちゃまはだんだん集中して楽しむようになり、最近ではグループのムードメーカーになっていた。
このおばあちゃまがとっても好きな歌があった。
”愛してちょうだい”と言う昭和4年の佐藤千夜子さんという歌手が歌っていた曲だ。いつも夕方になるとセリフのように「何が何だか分からないのよ~」と首を横に振りながら呟いていた。私たちスタッフはお芝居のセリフなのか、歌なのかずっとずっと探していたときに、曲集から「あっこれだ!」と見つけたのだった。それから音楽療法のセッションに取り入れて歌っていくと、まあものの見事に歌ってくれた。
いつもは限られた、それも気が向いた時にしか歌ってくれなかったのに、この曲はまるで自分の歌のようにはっきりとした口調で歌ってくれた。きっととっても大事な思い出の詰まった曲なんだろうなあと思った。
私にとって大事な曲ってなんだろなあ。おばあちゃんになって好きな曲、たくさんあるなあ。
天国に行っても”愛してちょうだい”歌ってね。