music wind 

音楽を通してたくさんの人との出会いや心のふれあいをかいてます。

かたくなな心がゆるんだ

2006-06-30 21:49:51 | 仕事場での出来事
デイケアの日。

1ヶ月前ぐらいから来ている60代の男性。
病気で昨年倒れ、退院後リハビリも兼ねて来られるようになった。

病気の後遺症などもあるのとまだ全然お若いのでなかなか雰囲気に慣れることが難しいのか、持っている性格なのかわからないが、とても表情が硬くいつも真一文字の口にギョロッとした目を瞬きもせずにいる。

私が話や歌を歌っているときにもじーっとただ見ている。
一応、活動には参加されるのだが、表情一つ変わらない。

そんな○さんが、今日、大声で顔をくちゃくちゃにしながら笑った。

その時、皆でゲームをしていたのだけど○さんがちょっと面白いことを言われた。
その言葉を聞いていた私やスタッフがだた素直におかしくて大笑いした。
特に私は派手に笑っていた。。。(私は笑うときに体全体でバカ笑いをするのがくせなもんで)

その姿を見ていた○さんは私たちの笑う姿に気持ちが揺さぶられたのか、それから一層ゲームの中で積極的に面白いことを発言していった。

そしてそのことをほんとに笑い喜んでいる私たちを見て、○さんも耐えきれなくなったのと自分の発言した言葉に面白くなって

「ぐっふぉふぉーーーーはっはっ・・・・」
と大きく口を開けて笑い始めた。

その表情は心の底から笑っていた。

一緒に笑いながら、○さんの心の中を締め付けていた紐がひとつほどけた感じがした。

なぜそう感じたかと言うと先週帰り際に「毎朝、女房と喧嘩するんよ。もうこんな不自由な体で大変だから殺してくれって、言うんじゃ。」
その時は何も言葉が見つからずに、ただ聞いていたのだけど、表に見える硬い表情より心の中はもっと苦しいんだなあ~と。

だから今日の大笑いはとても素晴らしかったです。

また一緒に笑いましょ



琴線に触れる詩

2006-06-28 21:14:56 | 今日の音楽セッション
特養でのセッション。

今日もみなさん、元気に登場。心身共に調子が良いと、部屋に入ってきたときに雰囲気がぱっと明るなっていい感じ。

今日は久しぶりにトーンチャイムの楽器で『星影のワルツ』を演奏した。
この曲は千昌夫の大ヒット曲だがお年寄りたちも大好きな曲の一つだ。

演奏したのち、この曲の替え歌で『幸せのワルツ』を歌っていった。
この歌詞は他のデイケアで教えてもらって知ったのだが、とてもすばらしい歌詞が書かれてある。

まさに『人生のワルツ』って感じだ。

「今日はこの歌を歌いましょう」とそれぞれに歌詞カードを配ると、歌詞を読みながら涙ぐむお年寄りたち。

書かれてある一つ一つの言葉に”ぐっと”こみ上げてきたのだ。
目頭が熱くなってうるうるになるばあちゃま。鼻水まで出てきて涙が止まらないばあちゃま。その横でじっと歌詞を見つめながら心の中で思いをはせるじいちゃま。。。

歌い終える4番までそれぞれのお年寄りたちは何を想い、何を感じていたのでしょうか。

それぞれの生きてきた八十年・・・九十四年を振り返って歌っていたのでしょうか。

歌のパワーもすごいです。

今日も良い時間をありがとうございました。

みなさんにもおすそわけ

    幸せのワルツ(星影のワルツの替え歌)
1.一度限りの人生だ 大事にしようよこの命
  みんなで幸せのワルツを歌おう
  この世に生まれた幸せを(繰り返し)
  明るく楽しく 生きようよ

2.悲しい時は共に泣き 嬉しいことは分け合って  
  みんなで幸せのワルツを歌おう
  仲良く行こうよ人生は(繰り返し)
  ひとりぼっちじゃ生きられぬ

3.この世に生きる幸せは 合わせた両手のうちにある
  みんなで幸せのワルツを歌おう
  互いに敬い助け合い(繰り返し)
  越えて行こうよ雨嵐

4.夜空に星が降るように みんなの心に夢が湧く
  みんなで幸せのワルツを歌おう
  この手で作ろう幸せを(繰り返し)
  花咲きにおう幸せを




jake shimabukuroの ウクレレ

2006-06-27 21:01:33 | 音楽、コンサート、お芝居、美術
職場の人から「JAKE SHIMABUKUROのウクレレかっこいいっすよ!」と言われアルバムを貸してくれた。

この人のウクレレただもんではない。
ものすごいテクニックで神業のように弦を弾いている。

ハワイ州ホノルル出身。わずか4歳よりウクレレを始め、高校を卒業したばかりの98年PURE HEART/ピュア・ハートのメンバーとしてデビュー。ウクレレという楽器の即興性を存分に活かしつつ、クラシックやジャズ、ロック、ブルーズといったあらゆるジャンルの音楽を卓越したテクニックと独自のフィーリングで情熱的なサウンドへと昇華。ジミ・ヘンドリックス、エディ・ヴァンヘイレンといった名ギタリストたちの音楽を聞きながら、そのプレイをウクレレで表現しようと考えたニュー・ウェイヴアーティストだそう。

これから夏本番なのでBGMにもいいかもねえ。
ちょっと大人の雰囲気だし、かっこいい。

9月19日のクアトロであるライブも行く予定なので生ウクレレを聴くのが楽しみ!
でもこの人MCが全部英語らしい。。。今から勉強しても遅いかあ(笑)


抹茶茶碗のプレゼント

2006-06-26 21:03:50 | いろんな話
デイケアのばあちゃまからお抹茶茶碗を頂いた。

なんと、そのばあちゃまの作品。
先週、「たくさん作品があって少しずつ処分しようと思うんだけれどももし気に入るのがあればもらってくれない?」と言われたので早速、もらいにいった。

夕方お邪魔すると、テーブルの上にはコーヒーとケーキが用意されており、作品がすぐに持って帰れるように袋などが玄関先にきちんと準備されていた。

しっかりした女性だなあとは感じていたが、お茶をよばれながらいろんな話を聞かせてもらっているとたまげた。

30年、公務員として定年まで働き、その仕事ぶりがすばらしかったと言うことで叙勲をもらっていらっしゃった。皇居に行って賞状をもらったそうだ。。。

旦那さんを早くに亡くされ、女で一つで娘さんを育てて自分の家も建て、その合間に陶芸をはじめ、油絵、手芸、テニス、お茶・・・など多彩な趣味や特技を持っている。

86才になった現在も、近くに住む娘夫婦とは同居せずに一人で自立した生活を送っているのだ。

いや~~。恐れ入りました。

私が来たことをなんかとても喜んでくれたようで、1時間30分ぐらい嬉しそうにしゃべっておられました。

「壺もどう?」と言われ、立派な壺がいくつもあったのですが、猫の額ぐらいの我が家なのでまたの機会にと言ってお抹茶茶碗2つだけを頂いて帰りました。壺の一つは県の展覧会で金賞をもらった作品でとても美しい色が出ていて、とても素人作には見えませんでした。

こういう人生の先輩に出会うと年を取るのがそんなにイヤじゃなくなります。




アディエマスⅤ ~ヴォーカリーズ

2006-06-25 20:42:16 | 音楽、コンサート、お芝居、美術
アディエマスのアルバムを借りて聴いた。

このアルバムは宗教曲ぽいのが流れたと思ったらいきなりサックスの妖艶な音色がきこえてきたりと、なかなか聴いていて面白い。(つい分析しながら聴いてしまう・・・)

ヨガのBGMにいつもアデュエマスをかけているのだけれど、ボーっとして何も考えたくないときに聴くと脳の中を柔軟にしてくれるのでおすすめです。