music wind 

音楽を通してたくさんの人との出会いや心のふれあいをかいてます。

1/fのゆらぎ

2005-02-28 23:49:32 | 心がほっとする話
昨日は音楽療法の研究会があり、会場のある大学へローカル線に乗って出かけた。日曜日の午後と言うこともあり、殆ど人が乗っていなかった。そんな予感がしたのでピクニック気分で鞄の中に美味しい紅茶と昨日頂いたワッフルを忍ばせていった。会場まで30分ぐらい。”ガタンゴトン、ガタンゴトン”午後の日差しを窓から浴びながら心地よい電車の音と共に体が揺れる。ふわっとしてとても気持ちがよい!以前TVで観たのだが、電車の揺れには心地よい1/fのゆらぎがあり、実は人間の体にも1/fのゆらぎが備わっているので電車の揺れと体の揺れがピタッと合うことであの何とも言えない気持ちよさがあるのだそうな。バスでは絶対気持ち悪くなるのに。風景が緑いっぱいになったところでワッフルと紅茶を飲んでしばし優雅な時間に浸っていた。毎日、時間に追われて生活しているとこんな時間はほんとに贅沢に思える。でも1日の中で少しでもこういう時間を大切にして、心を新鮮にして感性を研ぎ澄ませていたいなあ。

トーンチャイムの心地よい音色

2005-02-22 23:49:01 | 今日の音楽セッション
今日は高齢者と一緒にトーンチャイムという楽器で楽しんだ。トーンチャイムはゴム製のハンマーのついたアルミ合金のパイプ状になった楽器でそれぞれ決められた固有の音(ド、レ、ミ・・)を持っている。手で振って鳴らすと”ポーン”と言う余韻の長い、柔らかくて深みのある何とも言えない美しい音色がする。お年寄りはとってもこの楽器が好きで音が鳴り響くと途端に心地よさそうな穏やかな表情になっていく。
今日はまず初めに皆で輪になり一人ずつ順番にそれぞれの音を聴きあっていった。一人の人が自分の音をならし、その音のかすかな余韻まで聴きいったらまた隣の人が自分の音を鳴らしていく。「これが私の音よ」と自己表現しながら鳴らしていくのだ。他の人たちは「この音があなたね」と温かく見守りながら最後の余韻まで聴いていく。
日常生活の中でお年寄りたちは自分を主張したり表現していく環境がなかなかない。家族と住んでいても身内に遠慮したり気を遣いながら生活している人たちが何と多いのかと驚いた。表面では笑っていても内面では淋しかったり我慢したりしている。そんな気持ちをずっと封じ込めていると本当の自分の気持ちを表出することが出来なくなり、そこから感情表現が減少したり意欲への低下へとつながっていくのだ。
そんな時に楽器は助けてくれる。なかなか自分を表現出来ない人たちでも楽器を”ポーン”と鳴らすことで言葉では言えない淋しさや嬉しさなどを楽器が代弁してくれるのだ。トーンチャイムの美しい音色に自分の気持ちを乗せて色々な気持ちを代弁してくれる。面白いことに初めは遠慮気味に小さい音でしか鳴らさなかったおばあちゃんもだんだん音の世界に引き込まれ、安心感に包まれていくと最後には大きな音で堂々と満面の笑みで鳴らしているのだ。自分の存在を感じ、周囲の人たちからも温かく見守られ安心してそこにいれることを感じることが出来たからだ。どのお年寄りたちも終了後にはトーンチャイムの不思議な世界の音に包まれてとっても幸せな顔をしていた。 

極上の癒し

2005-02-19 23:15:56 | 心がほっとする話
冷え性の私は毎日、半身浴をしている。体を洗って「さあ~て湯船につかって本でも読もうか」と言うときに決まって、近所の家から”トンピンしゃん”と三味線の音が流れてくるのだ。それもタイミング良く大体私が入る時間に決まって練習?に入る。初めの頃はまだ習って間もなかったのか微妙に音程がずれていて、一応音楽の専門である私はずれた音程が気になって本を読んでも耳は半音ずれた音がとっても気になって読書どころではなかった。
でも最近はめきめき上手になって音程も安定し、音に伸びが出てきて聴いていてとても心地よくなった。湯船につかりながら目を閉じ、生の弦の音に陶酔していると心身共にリラックスするのだ。
今日は宮城県の大漁節を弾いていた。私も大学の時チェロを弾いていたが(今は弾けなくなったけど・・)弦の音はとても美しい。
生演奏付きの入浴なんてこんな贅沢な癒しは我が家以外は味わえないかも(笑)

ついに症状が・・・

2005-02-17 22:27:24 | いろんな話
昨日ぐらいから鼻がムズムズし始めるなあと思ったら、今朝は目もかゆくなってきた。いよいよかあと思い、友達から紹介してもらった耳鼻科へ直行!すでに子供からおじさんまでいかにも花粉症って人たちが大勢待合室で待っている。1時間近く待ってやっと診察室へ。
花粉四天王の私は杉、ハウスダスト、稲、ブタ草と持ち合わせている。検査したらハウスダストのアレルギー反応がよく出ているとのことだった。
説明も丁寧な先生でなかなか感じがよかった。
薬のおかげで鼻は楽になったが、副作用で眠気が出てこたつに入っていると眠くてたまらな~い。

おばあちゃんたちのバレタイン

2005-02-14 23:45:13 | 心がほっとする話
今日はバレンタインデー。
私は高齢者の施設でもお年寄りたちと音楽を一緒に楽しんでいるのだが、今日はバレンタインデーだったので”初恋の話をしよう!”と言うことになった。
明治生まれの肝っ玉ばあちゃん「あまりにも昔過ぎてようおぼえとらんが父さんが一番いいねえ~」
飲み屋のママだったばあちゃん「戦時中だったからいいなあと思う青年は皆、憲兵隊になって戦死しちゃったよお」
粋なファッションのばあちゃん「もちろん、旦那さまよ大恋愛の末、結婚したのよ」等々話題を提供した時には「よーおぼえとらんから話すことなんかないよ」と言っていたのに、ちゃっかり自分の順番が回ってくると若かりし頃の自分に戻ってどっぷり思い出に慕っていた。好きな人のことを話すって何歳になっても初々しいなあ。自分がおばあちゃんになったときにこんな風に話が出来るといいなあ。かわいく年を取りたいもんだ。