Good News Celebration!

☆田中啓介牧師による礼拝メッセージをお届けしています。

北朝鮮宣教カンファレンス報告 Ⅰ

2007年01月12日 | Special
 「松本望美、今年で38歳、まだ結婚あきらめてませんっ!」
…なんとも北朝鮮宣教にふさわしい深刻な第一声で証が始まりました。


 僕が初めて彼女と出会ったのは、1999年の中国での語学留学の時。
クリスチャン韓国人と祈祷会を始めましたが
専門的な聖書知識がなく、途方にくれる僕達に朗報が。
なんと同じ寮に日本からの宣教師がいるらしいと。
すぐに連絡を取って会ったのが、彼女でした。
ちゃきちゃきの江戸っ子の彼女と僕達はすぐに意気投合しました。
ハチャメチャな祈祷会でしたが、聖書を学ぶことができたのは
素晴らしい経験でした。

 ある日、彼女と僕と友人たちで訪れた北朝鮮との国境の町、延吉。
彼女はそこで初めて北朝鮮から逃れてきた孤児達と出会い、
北朝鮮に関心を持ち始めました。
そして大連に戻って早速、北朝鮮のことを調べた時
重大な事実に気付かされました。
なんと1907年に北朝鮮の首都であるピョンヤンで
大リバイバルがあったのです。
そのリバイバルの火はどんどん朝鮮半島を覆い
韓国は世界一と言っても過言ではないキリスト教国となったのでした。

 しかし、それもつかの間、1910年に韓国は日本に統治されました。
各家庭に神棚が飾られ、公園には祠(ほこら)が置かれ
決められた時間には皇居の方角に向かって、最敬礼をもって天皇を崇拝し
逆らう者には容赦の無い拷問が待っていました。
この時、沢山の教会が打ち壊され、牧師や信徒も殉教したのでした。
彼女は、自分の先祖がクリスチャンを迫害し
神様のリバイバルという大きな計画をストップさせたという事がわかった時
今の北朝鮮で苦しんでいる人達は、決して日本人である自分自身とは
無関係ではないのだと悟ったのでした。

 彼女は北朝鮮の為に身を捧げる決心をし
共に働くことのできる人を探しに韓国に行きました。
沢山の出会いの中で、特に彼女の心に留まったのは
ドゥリハナ宣教会(ふたつをひとつにの意)の牧師。
彼は今までに600人もの脱北者の亡命を成功させ
自身も8ヶ月も中国の公安当局に投獄された経験を持ってました。
それでも彼は、決してくじけることなく、更に強く北朝鮮の為に
力を注ぐ人となりました。導きを感じた彼女は早速、
宣教のパートナーとなり、中国当局にまだマークされていない彼女が
中国での実際の活動を進めて行く事になりました。

 「彼が捕まった!すぐに逃げろ!」
バイブルスタディ中に受けた電話はとても深刻な状況を意味していました。
彼女がかくまっていた脱北者は同胞の救いの為に働くリーダー的な存在。
彼は、脱北者の亡命を指揮し、外国人と接触するばかりではなく
サポートを受けていたクリスチャンだったのです。
これだけでも彼がすぐにも公開処刑されう重要人物であり
恩赦や釈放はありえない状況でした。そして、彼女はそんな彼のサポーターだったのです。
「携帯電話の記録でばれる!」と悟った彼女はすぐに
潜伏していた部屋に戻ってノートパソコンと上着をつかんで空港へ。
そして翌朝、無事、韓国行きの飛行機に乗る事に成功しました。

 「私の使命は北朝鮮人の救いのため。
神様、なぜ私をここから出されたのですか?」
不安と恐れの中の祈りに神様はこう語られました。
「どこにいても私の働きはできる。場所は関係ない。」
その言葉通り彼女の活動は韓国に拠点を置いても続いています。
そして去年、日本とアメリカで北朝鮮人権法が成立し
本格的に北朝鮮亡命者を受け入れる事になったのです。
そのため、今年から彼女は東京にドゥリハナ宣教会の支部をつくり
日本にいる脱北者を支援しています。

 僕達がアメリカにいても北朝鮮のためにできるはたらきについて
彼女はこう言います。
「どうか祈って下さい。
亡命しやすい国であるタイに行くまでの深いジャングルの中で
毒蛇に咬まれたのにピンピンしていたり、
中国公安当局に捕まってもうだめだと思っていたら、
突然釈放されたりと不思議な事がある。
また、私がかくまっていた脱北者のリーダーは、取調べを受けていた時に
トイレに行きたいと言って手錠をはずしてもらった瞬間、
自分よりも大きく屈強な中国人警察官を3人もコテンパンにやっつけて
3階から飛び降り、モンゴルに逃げてきた。しかも道中7人もの同胞を連れて。
そして今は韓国にいる。これは祈りがきかれているとしか思えない。
どうか祈って下さい。

 また、北朝鮮の人が命からがら川を渡って逃げて来たところに
待ち構えているのは人身売買のブローカー。
沢山の人が奴隷として売られて行き、女性の99%は性の奴隷か
望まない結婚をさせられる。変な話だけれども、私達はそのブローカーから
お金を払って彼らを買い取り、シェルターにまず連れて行く。
お金を払うといっても日本円で1~2万円程度なんだけれども。
そして、100%の人が何らかの病気を持っているので、先ずは医者に見せ
心のケアをし、福音を伝える。そして亡命の準備に入って行くんだけど
平均して一人25万円の費用がかかるんですよね。
そしてそれは皆さんからの献金だけで支えられているんですよ。」 (shin)

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