Good News Celebration!

☆田中啓介牧師による礼拝メッセージをお届けしています。

北朝鮮宣教カンファレンス報告 Ⅱ

2007年01月12日 | Special
 また、福音を聞いた脱北者についてこう証しする。
「イエス様を受け入れて、韓国に亡命が成功しても
1%くらいの人しか教会に来なくなる。
けれども、中には『中国に残ってこの素晴らしい福音をみんなに伝えたい。』
と亡命を断る人もいる。
更に驚くことに『北に戻ってこの福音をみんなに伝えたい。』
と言って命がけで渡って来た川を命がけで帰って行く人もいるのね。
その時に彼らのために用意した小さな聖書をビニールにいれ
体中にガムテープで巻きつけて川に入って行くんだよね。

 また、北にいた時から信仰を持っていた人たちは、
『これが私がずっと使っていた聖書です。』
『これが私の信仰日記です。』『これが私の賛美歌です。』
と言って証しをするのね。そしてそれを、脱出する時に
何を差し置いても持ってくるのよ。彼ら、素晴らしいわ。」

 証しの冒頭で見せて下さったビデオは、特に僕の心を捉えました。
親兄弟がいなくなった孤児たち。彼らは寒さのため凍傷になり
手も足も指が無い。それでもはだしで歩く…、ただ、食べるものを探すために。
生まれてから一度も笑った事が無い赤ちゃんや
16歳の少年は栄養失調でどう見ても10歳くらいにしか見えません。
強制送還された少年の腕には、無数の釘を打ち込まれた拷問の生々しい痕。
そして中朝国境の川には、脱出するところを射殺されたのか、
力尽きて溺れた無数の死体が流れていました。
ビデオの後半に映し出された数百人のツナギを着た男性達は
強送還をされる脱北者で、これから想像を絶する強制労働と拷問と死が待っているのです。
まさに、希望の無い地獄に行く人間のよう。

 そしてクライマックスは、北朝鮮大使館の前で抗議をした脱北者。
彼が命を懸けて世界に伝えたメッセージは
「自由が無ければ、死を!」
でした。当局に捕らえられた彼の消息は、いまだにつかめていないそうです。
これらの映像は、北朝鮮の人にカメラを渡して撮ってもらったものですが
命をかけた彼らのメッセージにただ驚愕するばかりでした。

 ある方の「危険は無いのですか?」との質問に
彼女は「実は、沢山の脱北者を助け、支援している宣教師が
中朝国境付近で殺されている。しかもバラバラにされて。
韓国にいても北朝鮮のスパイは沢山いるし、
毎日のように脅迫電話もかかってくるし、泥棒にも入られる。
太陽政策を進める韓国政府にとっても、私たちは北朝鮮を刺激する厄介者として
KCIAに監視されたりと、いつも危険と隣り合わせ。
けれども、これが神様から与えられた仕事だから変な話、できるのよね。
反対にイスラム人への伝道となると、私は怖くて怖くてできない。
神様から負わされる十字架は、負ってしまった方が楽なのよ。」
と明るく答える。

 彼女は証しの中で聖書を開き、こう語った。
「主はこう仰せられる。
『剣を免れて生き残った民は荒野で恵みを得た。
イスラエルよ。出て行って休みを得よ。』
主は遠くから、私に現われた。
『永遠の愛をもって、わたしはあなたを愛した。
それゆえ、わたしはあなたに、誠実を尽くし続けた。
おとめイスラエルよ。わたしは再びあなたを建て直し、あなたは建て直される。
再びあなたはタンバリンで身を飾り、喜び笑う者たちの踊りの輪に
出て行こう。』(エレミヤ31:2-4)
私は北朝鮮に対して神様からこの聖書の箇所を頂きました。

 みなさん、乙女って意味わかりますか?
乙女ってぜんぜん汚れの無いことなんですよ。
この聖書が書かれた当時のイスラエルの人々は自分の生活に追われ、
神様を忘れ、偶像を拝む、そんな国だったんですね。
けれども、神様は「乙女イスラエルよ」と言って下さっている。
また、永遠の愛をもって愛している、
誠実を尽くし続けているんだと語っておられた。
私は北朝鮮も神様は同じように立て直されるとわかりました。
皆さん、常識的な目で北朝鮮を見ていませんか?
今、神様の視点へと変えて見ましょう。
権勢によらず、能力によらず、ただ神様によって北朝鮮も
また私たちも変えられるんです。

 どんなに罪深い私たちであっても、神様は「乙女イスラエルよ」と語られる。
そして永遠の愛を持って、誠実をもって、立て直されると言われている。
それも、まったく違う、まったく新しく立て直されるんです。
私たちクリスチャンは絶対に天国に行きます。
でも、この世は、天国の待合室じゃないんですよ。
みんなひとりひとり生まれてきた意味がある、働きがある。
神様のマスタープランがある。
牧師だから偉い、宣教師だから偉い、そんなんは関係無い。
みんな神様の前では同じ人間です。
もちろん自分のなりたい自分がある、他人の望む自分もある。
しかし、一番大切なことは神様が望む自分なんです。

 神様は父、子、御霊の三位一体の神様でいつも深い愛で交わっている。
そして私達はその愛の関係の中に招かれているんですよ。
ぜひそれを覚えて下さい。
さっきも言いましたが私達クリスチャンは天国に行けます。
しかし、天国ではできない事があるんですよ。
人生は一回だけ。私たちに与えられたミッションをやり遂げましょう。
そして、その実はこの世でしか見ることができない。
この世は天国の待合室じゃない
私にしか語れない福音がある。私の生き様を通して語れる福音がある。
私達は聖書が言うとおり祝福の基なんです。
私達が福音を語らなければ彼らは行くところに行ってしまうんです。
人生一回だけ、どのように生きるか、今決断して下さい。
そして北朝鮮の為に、迫害されている人の為に祈っていきましょう! (shin)

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