熊本地震とコロナとネコと(その1) 4/16
( 椅子の上のスミレ 4/15 )
4月16日(2016年当日土曜)は
熊本地震*本震の日
4/14 前震は 午後9時26分で
4/16 の本震は 午前1時25分で
熊本県央(益城町)を中心に
九州の中央付近で広く揺れて
人的被害や物的被害が多く齎された
私らとしては 激震なんて予想だになく 全くの不意打ちであり 寝耳に水の最悪な天災であった
私らは 震災の前に
何度か台風の被害を被り 洪水や大風による被害は想定してきたが 大地震への備えは 少なくとも私らの生きている内にはよもや起こらないだろうと
夫婦でたかを括っていた感がある
その二つの地震に慌てふためいていた頃 同じく大変な目に遭い生き死にの瀬戸際にいたのが赤ちゃん猫だった
推定生後2週間前後の黒猫スミレは
被災か何かの事情で 母猫とはぐれ
私らの旧宅の隣家で 鳴いていて
上からは カラスが狙っていた
それを目撃した家内たちは
これはいけないと思い 取り敢えず
赤ちゃん猫を取り上げ守ったのだ
その後 家内が引き取ることになりそうで 彼女は急ぎ私にメールをした そして 行きがかり上 私らが
その子猫を引き取る他はないだろうと
まだ余震が続く中で 私らは
そう腹を決めたのだ
私は 当時64歳 再再雇用で
最後の職場になるだろう施設で
週四日 半日の契約で 働いていた
新しい職場で上司と面談をして
さあ今から働こうかという直後に
突然ここも震度6強の強震に 一日を跨いで二度も起きてしまったのだ
ただ 思いの外早くに職場が復帰して
仕事が再開したし 子猫のスミレの世話も 家内のJ と2、3時間置きにおこなっていたから 心配したり憂えたりする暇はあまりなかった それでも
被害にあった家財の整理や処分、
絶え間なく続く余震と それによる破損した屋根瓦の落下と処分 そして 家屋の補修の手配と いろんなことが目の前にたくさんあり 私らは 時間があると ため息やら心配やらが
どうしても湧き出してきた
(近くに家族やら親戚やらがいれば
心配や悩みなどが話せて 気持ちも
随分楽になったかもしれないが)
ps 2024.4.16 熊本地震*本震の日に
本震から8年‥ 振り返れば長いけれど
当時のことを思い出せば 今でも
記憶にはまざまざと残っている
特に 被災直後から2、年は 家屋の
復旧などがなかなか進まず焦りが出た
また その修復に予定外の資金を使ったので 老後の資金が目減りして 現在カツカツの年金暮らしを送っている
ps 2 今年 元日早々に被災された能登半島周辺の方々は 時や場所を選ばない強い地震にさぞや驚き、落胆され、辛くしんどい思いを抱いておられることでしょう 心よりお見舞い申し上げます
復旧復興の途上では どうしても気持ちは落ち込みがちになりますが それでも 歯を食いしばって生きてれば また人さまと何とか繋がっていれば 絶望や窮地から どうにか逃れられ、脱せられ その先に光や希望が うっすらとでも見えてくると思います
今できること、今日できることを 仕事なり、家事なり、日記や記録なりに 日々積み上げていって そのささやかや充実感や手応えを味わい また明日の営みや生業に活かしていければ、明日の生きるエネルギーとなればいいなと 私は思います
過去や未来のことはしばらく隅に置いといて 只今の、今日のことに専念するのです たったこの一歩でも 振り返れば 一日だけでも 5,000 歩や10,000 歩も刻んでいるのです 生きている実感、生かされている思いを大事にしながら 地面を見て 空も眺めて 自分たちの歩みを刻んでいきましょう(蛙 🐸)
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