父親の命日に思う
( 雪の降る中で咲く紅梅の花 2/18 )
明日は 2月19日
父の命日の日だ
父が亡くなってから9年が過ぎた
享年85歳であった
昭和2年生まれの父は
戦前、戦中、そして 戦後を生き
例に漏れず 波乱万丈の一生であった
(若い頃 特攻兵を志願したこともある)
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基本 人の不幸を見聞きして
わざわざ笑うことは見識を疑うが
時と場合によっては
勘違いや子どもの言動などで
つい微笑んだり クスッと
笑ってしまうこともあるだろう
そんな自然な感情を
押し殺してまで我慢することは
却ってお互いに精神衛生上
いただけないのではないか?
TPO を弁えよと言うことだが
父親が かなり弱った時に
弟A が思いもかけないことをして
私ら家族はもちろん
看護師さんや介護士さんと思われる人たちも
思わずクスッと笑い
病院のお見舞いで こんなに
笑ってしまったのは初めてだと
世話をするスタッフの人たちは
話していたが
後から そのことで
誰一人咎めた人はいなかった
また もう一人の弟 B は
父が好きだった梅の枝を携えて来た
父の家に咲いていた梅であるらしく
薄赤の綺麗な花が沢山ついている枝
それを 弟B は
父の亡骸のそばに そっと添えた
それからしばらくして
あぁ、父もとうとうお骨になって‥
と 何だか虚しい気持ちになったが
そのお骨を見ると 淡い紅色に
染まっていて 不謹慎ながら
私は
わぁ、こんなに綺麗に染まって‥
と 思わず 感嘆の声を漏らした
弟たちは
涙を微笑みに変える技を
持っていると思った‥
ps 2021.2.12 草稿
父が亡くなってから3年後
今度は 母が亡くなった
3歳違いの母は 父と同じく
85歳まで生きた
亡くなる直前まで
記憶や生きる意志はハッキリしていた
今夜は 我が家の仏壇でお参りをした
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