街を歩めば
あれは花か と
見まがうばかりに
輝く女性とすれ違う
ため息出るほど
綺麗に着飾った
お洒落な女性に
つい見とれてしまう
今こそ 私が
いちばん綺麗なとき
そう誇っているかのような
輝くばかりの彼女たち
すらりと伸びきった手足
花びらのような装い
風になびく長い髪や
こざっぱりした爽やかな短髪
ああ この娘(こ)たちは
また新たな時代の中で
いちばん綺麗であれと
全身で 花びらと化す
PS 私がいちばん綺麗だったとき あの戦争で 精一杯には輝くことができなかった
詩人・茨木のり子さんは あの有名な詩で そんなことを書き綴っておられた
私の娘たちは 果たしてどれくらい輝いているだろうか
あなたは 精一杯に輝いていますか