湘南の魅力を発信
「湘南ボーイズ・ガールズ」決まる
タウンニュース
グランプリを受賞した内田さん(中央左)、
山口さん(同右)と、準グランプリの二宮
さん(左)、花倉さん(右)
地元メディアやSNSを通して湘南の魅力
を発信する「湘南ボーイズ」「湘南ガール
ズ」を選ぶコンテストの発表が6日、(株)
ジェイコム湘南・神奈川の湘南・鎌倉局で
行われ、初代ボーイズのグランプリには内田
竣介さん、同じくガールズでは山口穂花さん
が選ばれた。準グランプリには二宮寛明さん、
花倉樹美さんが選ばれた。
同コンテストは、湘南地域の活性化に向けて
動画配信サービスなどを手がける(株)マシ
ェバラ(東京)に、地元ゆかりのメディアの
同局や、藤沢エフエム放送(株)、湘南スタ
イル(株)、DroneTribuneが協
力して開催。選考はマシェバラによる湘南地
域の企画動画や、個人のSNS配信で視聴者
に評価された数を基準に行われた。
グランプリを獲得した内田さん、山口さんは
表彰式でともに海や自然溢れる湘南の魅力を
語るとともに「地域を盛り上げるために、どん
どん情報を発信していきたい」と抱負を語った。
江の島でフリーライブ
大学生企画「一体感楽しんで」
タウンニュース
同ライブのポスター
市内外で活動するバンドが多彩なパフォー
マンスを繰り広げるフリーライブ「PUZZ
ROCK」が10月1日(土)、江ノ島西浜
特設ステージで開催される。午後1時から
5時。
地元藤沢を拠点に活動する「ZaLoud」
や下北沢を中心に活動するギターロックバン
ドの「東京、君がいない街」、湘南ベルマー
レフットサルクラブの公式バンド「湘南ベル
ロック」など5組が出演する。現役大学生の
松永磨璃さん(22)が主催。
ライブハウスを拠点に活動するバンドと共に、
市内に素敵なステージがあることをより多く
の人に知ってもらいたいと今年3月、アルバ
イト先の新堀ライブ館にフリーライブの開催
を相談。出演者を自ら探しキャスティングした。
「たまたま通りかかった方でも新しい音楽に
出会って、一体感を楽しんでもらえたらうれ
しい」と松永さん。
雨天中止。予備日は2日(日)。当日の開催
可否など最新情報は同イベント公式ツイッター
@puzzrock_pp。
弦楽の響きに酔いしれて
藤沢リラホール
タウンニュース
湘南エールアンサンブルによる公演「ブラー
ムス 弦楽六重奏・映画『恋人たち』より」
が10月1日(土)、藤沢駅徒歩3分の藤沢
リラホールで開催される。
湘南地域を中心に活動するプロ演奏家の集団
がクラシックの名曲の数々を演奏。映画「恋人
たち」で使用されるブラームスの弦楽六重奏
を始め、「愛の喜び」(クライスラー)「ハン
ガリー舞曲 第5番」(ブラームス)などを披
露する。
午後1時開演(12時30分開場)と3時30分開演
(3時開場)の2回公演。入場料は一般3千円。
学生2千円で全自由席。問い合わせ、申し込み
は湘南コンサートの会事務局
【電話】080・7383・7617。
石像に「ありがとう」の化粧
羽鳥の「おしゃれ地蔵」
タウンニュース
化粧を施された道祖神
県道43号線を車で通勤する記者が見つけた
「ナニコレ」は、「口紅をしたお地蔵さん」。
現地へ向かうと、ファンデーション、口紅で
バッチリメイクを決めた石像が。調べると
ウェブの地図には「羽鳥の道祖神 おしゃれ
地蔵」とある。誰が、いつ、どうして―。
その正体を追った。
おしゃれ地蔵は、旧東海道・県道43号線、
引地川橋から徒歩5分、「スーパーセンター
トライアル藤沢羽鳥店」のすぐ脇にある。
実際には地蔵ではなく道祖神なのだが、市郷
土歴史課は「地域の神様への親しみある愛称」
と説明する。
大きさは高さ約30cm。赤い地蔵堂の中に鎮座
している。石造りの双体道祖神だが、現在は
光背にコンクリートが塗られ、詳細が分から
ない状態。周囲には花や飲み物に加え、化粧
品が備えられている。
教育委員会の案内看板には「女性の願い事なら、
何でもかなえて下さり、満願のあかつきには、
おしろいを塗ってお礼をする」という伝承が
書かれている。
仏に願いをかけ、成就の際にお礼に掃除をする
風習は全国的に見られる。また反対に高野山に
は「化粧をすると美人になる」伝承の地蔵があ
るが、「道祖神が」「子宝だけでなく女性の願
いをなんでもかなえる」「お礼に化粧をする」
という例は珍しい。
看板の記載は1989年に同委員会が発行した
「市文化財総合調査報告書」による。像自体
は銘文から1788年のものと推測されるが
「信仰自体がいつからか、なぜ女性なのかな
ど、由来は不明」と同課。道を挟んで向かい
の養命寺も「所縁はなく、詳細は分からない」
と話す。
「周辺に確認したが、管理者は分からなかった」
と同課。一方できれいに掃除され、定期的に化
粧も変化しており、信仰の様子がうかがえる。
真実は穏やかな顔の道祖神だけが知るのか。
読者の「ナニコレ」募集
読者が気になる街の「ナニコレ」を募集してい
ます。応募はメール(fujisawa@townnews.co.
jp)かファクス(0466・55・4888)で。
「薄念仏会」厳かに
遊行寺で法要
タウンニュース
念仏を唱えながらススキを中心に
回る僧侶ら
西富の時宗総本山遊行寺で15日、「薄念仏
会(すすきねんぶつえ)」が行われた。
約40人が参加し、厳かな雰囲気の中、本堂
に念仏の声が響いた。
薄念仏会は時宗に継承される「踊り念仏」の
一つ。国宝「一遍聖絵」に一遍上人の祖父、
河野通信公の墓で念仏をささげる場面に由来
する。墓の上部にススキが描かれ、塚を中心
に回り、踊り念仏を行っていたことから「薄
念仏会」と呼ばれるようになったという。
法界の一切精霊を供養する重要な法要とされ、
例年多くの参拝客が訪れる。新型コロナウイ
ルスの影響で3年ぶりの一般公開となった。
この日は本堂の陣中央にススキが活けられ、
他阿一浄上人を始めとする僧侶らが独特の節
で「南無阿弥陀仏」と唱えながら、踊り念仏を
披露。手に持った鉦(かね)を鳴らしながら、
ゆっくりとススキの回りをまわった。
同寺では一遍上人をしのぶ「秋季開山忌」が
9月24日(土)まで行われていた。
浮世絵と絵はがき 変化楽しむ
藤澤浮世絵館で10月27日まで
タウンニュース
歌川広重「東海道五十三次図会
加奈川 程かや 戸塚 藤沢」
江の島や鎌倉など県内の景勝地を巡る浮世絵
や絵はがきを見比べる企画展が、辻堂神台の
藤澤浮世絵館で始まった。「浮世絵と絵はが
きで巡る神奈川と東海道の旅」と銘打ち、85
点の展示資料から名所や風景の変遷、観光の
視点の違いをひも解く。10月27日(木)まで。
入館無料。
◇
江戸時代に流行した浮世絵に代わり、明治時
代になると観光地を視覚的に伝えるものとし
て絵はがきが登場した。
両者は時代の変遷により描かれるモチーフな
どに違いがある。かごが移動手段だった浮世
絵の時代に対し、絵はがきでは鉄道や電信柱、
洋装の人が登場。一方で、江の島など人々が
好んで足を運ぶ名所は時を経ても変わってい
ないことが見受けられる。
また当時の関心の対象の変化も伺える。同じ
「江の島」であっても、浮世絵時代は、寺社
仏閣は神聖なものとして描くことは避けられ、
江島神社の岩屋の描写は入り口付近までだった。
その後、廃仏毀釈が起き、神社が市民により近
い存在となったため、絵はがきでは岩屋の本宮
に迫る構図が見られるようになったという。
「浮世絵と絵はがき、それぞれの良さを同じ
景色という共通点から味わっていただけたら」
と同館。
9月24日(土)と10月16日(日)には、学芸員
によるみどころ解説(午前11時と午後3時から
30分・各回先着20人)や、毎週日曜日には浮世
絵すり体験(1時から5時・申込み不要)など
も行われる。
開館は午前10時から午後7時(入館は6時30分)
まで。月曜休館。10日(祝)は開館、11日(火)
は休館。問い合わせは同館【電話】0466・
33・0111。
歌川芳虎「書画五拾三次相模藤沢 山帰定憩」
約3Kmに赤、白のヒガンバナ
あす、小出川沿いでまつり
タウンニュース
開花し始めたヒガンバナ
(9月21日撮影)
小出川沿いの約3Kmに赤、白のヒガンバナが
開花し訪れる人の目を楽しませている。9月
24日(土)には大黒橋から寒川町青少年広場
までの川沿いで「第15回小出川彼岸花まつり」
が開かれた。
模擬店や休憩所が設置されるほか、スタンプ
ラリーも実施。台紙に4カ所のスタンプを集
めると、先着順で野菜などの景品が渡される。
現在では、市内外から観光客が訪れる秋の名所
の一つとなった同所。ヒガンバナが植えられた
きっかけは、「地域美化活動の一環」だった。
活動に携わる遠藤彼岸花の会・現会長の宮治
孝雄さん(77)によると、河川改修がされた
小出川沿いは粗大ごみなどの不法投棄が絶えず、
近隣に休耕田・遊休地が増えたことも相まって
雑草も増加していたという。そこで2002年、
地域住民らが草刈りとともに、もともと球根に
毒性の物質があり、水田の畦道にモグラよけと
して植栽されていたヒガンバナを植えようと
発案。翌年から団体を発足し植栽し、開花時
期に合わせてまつりも毎年実施するようにな
った。
宮治さんは「田園、里山風景とヒガンバナを
多くの人に楽しんでもらえたら」と呼び掛けた。
まつりは午前10時から午後3時。小出川彼岸花
団体協議会(遠藤・打戻・おおぞうの各彼岸花
の会)主催。問い合わせは市観光センター
【電話】0466・22・4141。