早起きがうれしい朝であった。着替えも寒さを感じなく、簡易懐炉に躊躇するが、腰痛が起きた時には不味いので、用心のために貼る。勤務先も、流石に暖房のスイッチを切っていた。まさに汗ばむ気温に戸惑う。今日で睦月も終わる。梅があちこち満開。
自宅を出た辺りから、霧が巻いてはいたが、河川の側を通過し始めたら、視界が利かない。路面は凍結でないだけありがたい。ノロノロ運転で行く。大雪の降った地方では、雪崩が起きそう。数日間が大潮なので、用心に超したことはない。事故に注意。
夜半、星の観えない日はがっかりするが、雨が上がった後の輝きに見惚れる。雨で宇宙の汚れが落ちるので、澄んだ星の瞬きに遇えるのがうれしい。春大曲線を眺める季節の訪れだ。燦然と輝く昴も、冬の大三角も、次第に傾いて隠れていく。星座は廻る。
夕餉の食卓に、蕗の薹を茹でた。辛し味噌合えにした。この苦味が子どもの頃には口にできなかった。薬と思って戴く。タンポポにオオバコの根槐も薬になる。めっきり減った日本たんぽぽ。自然破壊が止まらない。それなのに、原発の再稼動を何故するの。
邦画の鑑賞会をするとかで、目録を見る。羅生門、キュポラのある街、にごりえ、二十四の瞳、君の名は、心中天の網島、嵐を呼ぶ男。あるんだなぁ・・・と感心。日本沈没、砂の器、犬上家の一族。原作を読んでいるので、ストーリを話してしまう羽目に。
洋画ファンもいて、その話に沸く。弾みで、フランダースの犬が出たが、最後の場面の絵の作者が出てこない。キリストが十字架に架けられている絵なんだ。何とネットを検索したら、ちゃんと載っている。ルーベンスであった。ネロとパトラッシュに泣けたもの。
そこから飛躍して、世界のプリマバレリーナ・森下洋子さんの姿勢にいく。本物の舞台を観に行ったが、小柄な方なのに、舞台で踊り始めると、迫力がある。背筋を伸ばすことの意義を実践。皆の笑い声に始終溢れていた、楽しい一時だった。ほっとする。
陽射しはやわらかだったが、洗濯物は乾いていた。取り込んでいると、枇杷葉の花芽が匂ってくる。これは昨年、花芽はついたが、結実しなかった。今年は、たくさんの花芽である。花芽茶に採ったが、まぶれている。東側のは、ちょっと怪しい。枯れたか。
昨年、待っていた割には、咲かなかった百日紅。赤の混ざりもさっぱりであった。さて、今年はどうであろうか。
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