悠山人の新古今

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097 だれからの遣いの

2005-11-04 04:45:00 | 新古今集

 女の気持ちになっての歌。「男なき家」の絵に詠んだ。(小学版)
 ひらかなy097:だれからの つかいのふみも ないけれど
        ひぐれておもう あのひとのこと
 ひらかなs1219:かけておもふ ひともなけれど ゆふされば
        おもかげたえぬ たまかづらかな
【略注】○かけて思ふ人=心に掛(懸)けて思ってくれる人。遣い文・贈歌をくれる人。
    ○夕されば=夕方になれば。日が暮れれば。
    ○玉かづら=「玉鬘。玉を糸に通して髪にかける女性の装具。」(同前)
    ○紀貫之=悠 012 (07月11日条)既出。

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