万葉擬歌1485 夏待ちて
【歌】夏待ちて咲きし庭梅久方の 雨もし降らば色褪せなむか 悠山人 万葉擬歌一四八五
【訓】なつまちて さきしにはうめ ひさかたの あめもしふらば いろあせなむか
【釈】夏を待って咲いたばかりの庭梅の花。でも久しぶりの雨が降れば色も褪せはしないか。
【注】待ち焦がれた薄紅色の庭梅の花。咲けば咲いたで雨による色褪せ(しやすい)が心配。花に恋人、退色に心変わりを掛ける。
万葉短歌1485 夏まけて1351
夏まけて 咲きたるはねず ひさかたの 雨うち降らば うつろひなむか 大伴家持 万葉短歌一四八五
なつまけて さきたるはねず ひさかたの あめうちふらば うつろひなむか
[別ブログ「万葉短歌-悠山人編」2014年09月11日条参照。http://blog.goo.ne.jp/yjm840/d/20140911]