悠山人の新古今

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短歌写真847 遠き日に

2009-10-15 06:40:00 | 短歌写真
2009-1015-yts847
遠き日に滝にうたれし七面の
ひとをしたひてけふもこゑあり
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○新聞折込みのタウン紙に、過疎地早川町の滝はいかが、と載っていたので、興味半分で参加する。身延町といえば日蓮宗と知ってはいたが、隣の早川町(いずれも山梨県)も同様らしい。すれ違いも出来なさそうな狭い道を登ったところに、「白糸の滝」があった。女人禁制の七面山へ、初めて入山登頂した女性が直前に打たれた滝、として関係者に知られる。養殊院万(信者ふうに言えば「お万のお方さま」)がその人。観光気分で来たら、全くの思惑外れ。滝の前で白装束の数人が、滝音に負けないように、大きな声で経文を唱えている。滝壺を前にしているから、しぶきですっかり濡れたままだ。女性もいる。駐車場には中型バスが2台、自家用車がそこそこ、いずれも関西ナンバー。滝前には、「養殊院お万之方 銅像」があった。
¶遠(とほ)き日(ひ)に=この場合は江戸時代。万の帰依した高僧日遠(にちおん)に掛ける。
¶七面(しちめん)=七面山。『広辞苑』にも、「標高1989メートル。…身延山久遠寺の鎮守。」と載る。
□短写847 とほきひに たきにうたれし しちめんの
        ひとをしたひて けふもこゑあり
【写真】先日、七面山麓の白糸の滝で。


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