聖書から人生を考えよう

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聖書から「人生」について真剣に考えてみませんか?

★迷い出た羊を捜す愛

2005-11-03 | 「キリストの愛」




●「私たちはみな、羊のようにさまよい、おのおの、自分かってな道に向かって行った。 」(イザヤ書53:6)。


 聖書によれば、人間はみな飼い主から迷い出た羊のようなものであると語っています。たとえ、自分でそのように考えなくても聖書はこれが人間の真実の姿であると語っているのであります。人間はそれぞれ、みな「ぼくはこっち」「私はあっち」と各々自分の道に向かって歩いているというのです。神様が心配しているのに、「大きなお世話さ」と言わんばかりに、神様のことなんか全くおかまいなしなのです。その上、さらに悪いことには、多くの方々が決して自分が迷子であることを認めようとしないのです。いや、事実、自分が迷っていることに気づいていないというのが本当の人間の姿であります。

 自分が迷っているのにそれに気づいていないことほど危険なことはありません。少なくとも、迷っていると分かれば自ら帰る道を探すのであります。帰る手立てを考えるのです。しかし、人間はみな街を歩いている人を見ても、「私は迷ってなんかいませんよ!」というような顔をして歩いている人ばかりのように思えるのです。子供を導くはずの学校の先生も、また交番で道を尋ねる人に教えているお巡りさんも、やはり自分は迷っているとは思っていません。多くの宗教家たちも、迷っている人に道を教えているように見えますが、実は盲人を手引きする盲人なのです。政治家も、医者も、大学教授も、学生も、法律家や裁判官も、家庭の主婦も、老人もみんな羊のように迷っていると、聖書は教えているのです。

●「私は、滅びる羊のように、迷い出ました。どうかあなたのしもべを捜し求めてください。」(詩篇119:176)。

 この詩篇の記者は、自分が迷い出た者であることを認めている人であります。この人は迷い出ているけれども、次の四つの点で幸いな人であります。
①自分が迷い出ていることを知り、それを認めています。 
②迷い出たままの状態が続けば、滅びであることを認めています。「滅びる羊のように‥‥」。
③自分で帰ることができない弱い者であることを認めています。「どうかあなたのしもべを捜し求めてください。」
④自分はどこに帰るべきかを知っています。神(あなた)のもとに帰らなければならないことを知っています。
   

●「また、(イエスは)群衆を見て、羊飼いのない羊のように弱り果てて倒れている彼らをかわいそうに思われた。 」(マタイの福音書9:36)。

 当時のユダヤのこの群集の姿こそ、今、全世界の迷っている人々の姿を写しているものではないでしょうか。私は子供の頃、羊の世話をしたことがありますが、羊は迷いやすく、弱い家畜であり、敵に対して無防備で傷つきやすく、どうしても羊飼いが必要であります。しかし、この群集は羊飼いのいない羊のように弱り果てて倒れているのです。飼い主のもとを離れた迷子の羊に残されたものは何でしょうか。「飢えと危険と孤独」だけであります。やがて、疲れ果て、倒れ果てて、狼などの餌食になるだけであります。これらの羊同様に、神から離れ、迷い出た人間に待ち受けているものは、不安と孤独と、決して満たされることのない飢えと渇き以外の何ものでもありません。

 迷子に必要なのは、お菓子や玩具ではありません。お父さんお母さんのあたたかい懐(ふところ)です。それと同様に私たちに必要なのは、聖書が示すところのまことの神様に帰ることであります。イエス・キリストは、私たちを救い、助け出そうとして、天から下って来られ、人としてのご生涯を全うされ、私たちの罪のために身代わりとなって死んでくださいました。そのイエス・キリストを信じ導かれて神のみもとに帰り、その神の愛の懐に抱かれることこそ、私たちが全き平安を得る道であります。イエス・キリストは、今も、東奔西走しながら、半狂乱になって、迷子になったわが子を捜し廻る母親のように、必死になって、私たちの名を呼んで、捜し廻っておられる愛のお方であります。どうか、このような偉大なキリストの愛に一日も早くお気づきになられますように心からお勧めいたします。
 
●「あなたがたのうちに羊を百匹持っている人がいて、そのうちの一匹をなくしたら、その人は九十九匹を野原に残して、いなくなった一匹を見つけるまで捜し歩かないでしょうか。 見つけたら、大喜びでその羊をかついで、帰って来て、友だちや近所の人たちを呼び集め、『いなくなった羊を見つけましたから、いっしょに喜んでください。』と言うでしょう。あなたがたに言いますが、それと同じように、ひとりの罪人が悔い改めるなら、悔い改める必要のない九十九人の正しい人にまさる喜びが天にあるのです。」(ルカの福音書15:4~7)。
  
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