聖書から人生を考えよう

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聖書から「人生」について真剣に考えてみませんか?

★神との和解と十字架

2005-07-30 | 「キリストの愛」
         
これは、かつてアメリカであった出来事ですが、ある一人息子が父親と激しく口論して家出をしました。何年間も家に帰らなかったのですが、ある日、病気で「ハハキトク」の電報がその息子に届きました。その息子はお母さんに対しては悪い気持ちは持っていなかったのですぐ帰りたかったのですが、どうしても帰りたくない理由があったのです。それは、息子が憎んでいる大嫌いな父親に会いたくなかったということです。しかし、息子は思い悩んだあげく、ついに決心して、家に帰ることにしたのです。そして、列車で長い旅をして家に着いたのです。

 お母さんが伏している部屋に入った時には、お父さんはベッドの右側に立っていましたが、息子とお父さんはお互いに何も挨拶をしないで、目を合わすこともしませんでした。息子は、お母さんのベッドの右側に立って、お母さんをじっと見ていました。そのとき、お母さんはもう虫の息だったのです。お母さんの最後の願いは、父と息子が和解することでしたが、その可能性は全くないように見えました。ところが、そのとき、その母親は自分のほんの僅かしか残っていない力を振り絞って、片手を出し、夫(お父さん)の手を掴みました。そして、今度は、もう一つの手を出して、息子の手を引っ張って、とうとう二人の手を合わせたのであります。しかし、ちょうどその瞬間にお母さんは静かに息を引き取り、この世を去ったのでした。けれども、このお母さんのしたことによって、父親と息子は和解させられたのです。そして、その時、何年間にも亙る憎しみは完全に消えたのです。

さて、キリストはこの母親と同じようなことをしてくださったのであります。人間は愛する神に背を向けて反逆し、神に敵対するようになったのですが、「神を憎む者」と聖書で言われるほどの者になりました。しかし、神は決して人間を憎んだり、敵対しているわけではないのです。イエス・キリストは神に遣わされて、この世に来られ、私たち人間の罪の身代わりとして十字架で死んでくださいました。そして、三日目に復活されたのであります。このキリストが、今、まことの神との間に立って仲介者となってくださったのであります。私たちは神の前に自分の救い主として信じるように、神が求めておられるのです。

先程のお母さんは、父の手をも息子の手をも引っ張らなければなりませんでした。けれども、神はそのようなお父さんとは違います。神の愛の御手はもう、私たちに伸ばされているのです。キリストは、遠く離れていた私たちの手を、ご自分の愛の御手で掴んで、神の御手に合わせようとしてくださったのであります。私たちは、自分に与えられた自由意志で、その愛の御手を拒む(断る)こともできます。しかし、そうすれば、私たちの罪は赦されることなく、私たちは神に立ち返ることができません。どうか、神が伸ばしていてくださる愛の御手を無視しないでください。神様は、ずっと長い間、私たちに愛の御手を差し伸べておられます。

●「不従順で反抗する民に対して、わたしは一日中、手を差し伸べた。 」(ローマ人への手紙10:21)。

●「もし敵であった私たちが、御子の死によって神と和解させられたのなら、和解させられた私たちが、彼のいのちによって救いにあずかるのは、なおさらのことです。 」(ローマ人への手紙5:7~:11)。

●「その十字架の血によって平和をつくり、御子によって万物を、ご自分と和解させてくださったからです。地にあるものも天にあるものも、ただ御子によって和解させてくださったのです。 」(コロサイ人への手紙1:20)。

●「こういうわけで、私たちはキリストの使節なのです。ちょうど神が私たちを通して懇願しておられるようです。私たちは、キリストに代わって、あなたがたに願います。神の和解を受け入れなさい。 」(コリント人への手紙5;20)。《使徒パウロのことば》

●「神は、すべての人が救われて、真理を知るようになるのを望んでおられます。 神は唯一です。また、神と人との間の仲介者も唯一であって、それは人としてのキリスト・イエスです。 」(テモテへの第一の手紙2:4,5)。


●「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分で分からないのです。」(ルカの福音書23:34)。 

どうか、イエス・キリストが十字架上で流された血潮の代価と、キリストの十字架上における愛のとりなしを、無になさらないでいただきたいのであります。これは、私からの心からの懇願でもあります。どうか、神との真の平和の交わりをあなたもご自分のものとなさってくださいますようにいのります。

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