




「‥‥王はそのしもべたちと清算をしたいと思った。 清算が始まると、まず一万タラントの借りのあるしもべが、王のところに連れて来られた。 しかし、彼は返済することができなかったので、その主人は彼に、自分も妻子も持ち物全部も売って返済するように命じた。それで、このしもべは、主人の前にひれ伏して、『どうかご猶予ください。そうすれば全部お払いいたします。』と言った。 しもべの主人は、かわいそうに思って、彼を赦し、借金を免除してやった。 ところが、そのしもべは、出て行くと、同じしもべ仲間で、彼から百デナリの借りのある者に出会った。彼はその人をつかまえ、首を絞めて、『借金を返せ。』と言った。‥‥」(マタイ18:23~28)。

一万タラントとは、莫大な金額であり、当時のユダヤでは、労働者の賃金は一日一デナリであり、一タラントは六千デナリになります。つまり、一万タラントとは、約20万年分の賃金ということになります。こんな莫大な借金を返済することは誰にもできません。
要するにこれは、人間が父なる神に対し、償うことのできない罪を犯していることを示しているのです。

しかし、実は、愛なる神はこれ以上の豊かなあわれみと恵みを私たち人間に示してくださったのです。すなわち、神はご自身の御子をこの世に遣わされ、罪の全くない御子が十字架に架かられて、私たちの罪の赦しのために身代わりに尊い血潮を流して死んでくださったのです。これは、人知をはるかに超えた神(キリスト)の愛であります。


★「お互いに親切にし、心の優しい人となり、神がキリストにおいてあなたがたを赦してくださったように、互いに赦し合いなさい。」(エペソ人への手紙4:32)。
★「互いに忍び合い、だれかがほかの人に不満を抱くことがあっても、互いに赦し合いなさい。主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたもそうしなさい。」(コロサイ人への手紙3:13)。














