聖書から人生を考えよう

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★人間の貪欲の罪

2005-01-22 | 「人間の罪の問題」



 「人間と豚と、どちらが食いしん坊か」と尋ねたら、多分、多くの人は豚と答えるでしょう。ところが事実は逆で、人間の方がずっと食い意地が張っているのだそうです。ある人が実験してみました。豚に好物を腹いっぱい食べさせました。鼻の先にご馳走を突きつけ、後ずさりして、いやいやするほど食べさせたそうです。そして、後で豚の胃袋を解剖して調べてみると、胃袋には、シワが寄っていて、まだいくらかは余裕があったというのです。豚はどんなご馳走でも腹八分目で止めるのです。

 人間の場合、ご馳走を満腹になるだけ十分食べたあとの胃袋をレントゲンで調べると、ぱんぱんに膨れ上がり、テカテカに光るほどになっているのだそうです。そこで、子供の頃からよく聞かされたことばを思い出す方も多いと思いますが、「食事は腹八分目にしなさい」と。「腹八分目にしなさい」という忠告は、人間だけに必要なのでしょうか。

 なぜ人間はこんなに食べるのか。ある人は、それは、人間が食物を料理することを知ったからだ、と言います。食事が美味しいので、暴飲暴食するというわけです。それも確かに一理ありますが、もっと大切なことがあります。それは、豚は神が与えた本能のコントロールによって生きているのですが、人間は自由意志を働かせて生きていることです。食べること、食べないこと、どちらでも自由に選ぶことができるのです。そこに人間の本質と特徴があります。

 ですから、日常生活の中で自由意志の訓練が大切なのです。人間の心の働きには、知性、感情、意志があります。ところが、人間は神に対する不従順の罪によって、神から離れ、神との交わりがなく、神のいのちから切断されているので、心が正常に働かなくなっているのです。すなわち、知性は曇ってつむじ曲がりになっています。感情は混乱し、特に性的な関係において、ハートの歪みが露わになっているのです。そして、意志は薄弱無力になっています。そして、正しく意志を働かせることができないのです。高等教育を受けても、人間の貪欲という罪は直らないのです。

 先日、車を運転中にラジオで聞いたことばなので、記憶が定かではありませんが、有名なガンジーが言った名言で、「この地球には人間が生きて行くのに必要なものはみな備わっているが、人間の貪欲を満たすだけのものはない。」という意味のことを言っています。私はなるほどと思いながら聴いていました。今日、人間は非常に貪欲になっています。しかし、世界の貧しい国々では、毎日何万人も飢えに苦しみ餓死しているという矛盾した事実があります。

 自由意志を正当に働かせるために、そして人間が人間らしく生きるためには、どうしても神の救いが必要なのです。イエス・キリストによって、知性、感情、意志の全人格的な新生が必要なのです。神の御子イエス・キリストは、このように罪によって歪んでしまった人類を救うために、人となってお生まれになられ、十字架で私たちの自己中心という罪の身代わりに死なれた救い主なのです。

●「どんな貪欲にも注意して、よく警戒しなさい。なぜなら、いくら豊かな人でも、その人のいのちは財産にあるのではないからです。」(ルカの福音書12:15)。

●「人はそれぞれ自分の欲に引かれ、おびき寄せられて、誘惑されるのです。 欲がはらむと罪を生み、罪が熟すると死を生みます。 」(ヤコブの手紙1:14,15)。

●「何が原因で、あなたがたの間に戦いや争いがあるのでしょう。あなたがたのからだの中で戦う欲望が原因ではありませんか。 あなたがたは、ほしがっても自分のものにならないと、人殺しをするのです。うらやんでも手に入れることができないと、争ったり、戦ったりするのです。あなたがたのものにならないのは、あなたがたが願わないからです。 願っても受けられないのは、自分の快楽のために使おうとして、悪い動機で願うからです。 」(ヤコブの手紙4:1~3)。
 

私たちに、本当に必要なのは、貪欲に胃袋を満たすことではなく、心の飢えと空洞を満たす天からのパンを食すること、すなわち、イエス・キリストを心から信じ、受け入れることなのです。あなたも、どうか、そのことに一日も早くお気づきになられますように。

●「わたし(キリスト)がいのちのパンです。わたしに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者はどんなときにも、決して渇くことがありません。」(ヨハネの福音書6:35)。

●「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」(Ⅱコリント人への手紙5:17)。 


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