時期としては相当ずれているのかもしれないが、地下鉄の広告に「生誕110周年 ウオルト・ディズニ―展」の案内が出ていた。
もう、東京とかあちこちで開催されて、やっと京都にきたのだろう・・・
その広告に出ている初期の頃のミッキーマウスのぬいぐるみに囲まれたディズニ―の笑顔の表情に思わず見いってしまった。
晩年のディズニ―の顔は映画の紹介などの時に見ていて、それなりに上品な雰囲気が醸し出された紳士という感じだったが・・・
おそらくミッキーマウスのキャラクターを作った頃だから、30歳前後の年齢だと思うのだが、この表情を見ていると、「間違いなく、ディズニ―はファンタジーの世界に生きている」と確信した。
高校時代、仲間の女の子たちから「夢見るぼうや」とあだ名をつけられた友人がいたが・・・
ディズニ―は30歳になって「夢見るぼうや」になっている。
ディズニ―の立身出世のストーリーは全く知らないが・・・おそらく苦労に苦労を重ねて、世界のディズニ―を造り上げたと思うのだが・・・
写真を見るかぎり、この人に人の世界を泳ぎながら立ち上がっていく能力があるとは思えない。
彼の並みはずれた才能は、ファンタジーの世界を映像に転化する能力と回りの人たちを惹きつける能力だったように思えてきた。
「いい顔してるなあ」とつくづく・・・
ところで、どうでもいいことだけれど、「生誕」という言葉は、亡くなった人に使うものなのだろうか。
生きている僕には「今年は生誕6○年」という表現はしないのだろうか。