診療所だより

開業医gobokuの日記

こんなこと考えながら、
こんな生活しています。

説得に1時間

2020年10月27日 | 診療
例年 インフルエンザの予防接種が始まると、
いつもは閑散としている診療所が
子供さんがスリッパを履いてペタペタ歩く音や、
注射をいやがって大きな声で泣き出す声などが聞こえてきて、
いつもと違って大変賑やかになります。

今はそんな子はいなくなりましたが、
何年前だろう,20年近く前になりますか、
うちの診療所が今よりもっと患者さんが少ない頃、
4歳か5歳ぐらいのお子さんが 予防注射をいやがり、
泣き叫んだり,足をバタバタ身をよじって逃げ回り、診察室に入りません。
大騒動です。
お母さんがなだめても うんと言ってくれません。
ほかに患者さんがいなかったこともあり、
僕はお母さんに「いつまででも待っているから、落ち着いたら連れてきてね。」
と言って、ただひたすら待っていたら、1時間近く経ってから、
「お願いします」とお母さんがくたびれた顔で入って来たこともありました。
お子さんもくたびれきった様子です。

そんなことがあったあと、
また同じような子が来たので、1時間も待つのは辛いと言うことで、
僕が直接 お子さんと話して説得しようとしたのですが、
結局 同じようにとても時間が掛かったことを思い出しました。

今ではとても当時のような情熱はなくなってしまいましたが。

今年は新型コロナ感染の影響で、
スリッパの衣替えをしないことにしました。
夏用のスリッパはビニール製で、アルコールで拭きやすいのですが、
冬用のスリッパは布製なので、それが出来ません。

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