診療所だより

開業医gobokuの日記

こんなこと考えながら、
こんな生活しています。

ピアス

2016年08月20日 | 診療
ある日の診療所でのこと

高血圧で通院中の60代後半の宇梶礼子さん。

胸部の診察が終わり、
「身体の調子で、何かありますか?宇梶さん。」
と聞くと、
「そうだ、先生、ピアスが取れなくなっちゃったんです。」
「取ってもらえます?」

「あ、そう。」と僕。

左耳を見ると、ピアスの後ろの部分、(後でスタッフに聞いたら、キャッチと言うらしいです。)
これが、耳の中にもぐってしまっています。

これじゃあ取れないでしょう。

そこで、ライトを口にくわえ、
両手を使って、キャッチをまず耳の外に出そうと試みます。

これがでれば、もう取れたも同然なのですが、
くわえたライトがちゃんと当たらないので、
よく見えません。

それでもなんとかキャッチを外に出して
ピアスを外すことができました。

ヤレヤレです。

ホッとしたのもつかの間、
「先生、血圧計って下さい。」
そういえばまだ血圧計っていませんでした。