診療所だより

開業医gobokuの日記

こんなこと考えながら、
こんな生活しています。

いい勘

2016年08月02日 | 診療
関東地方も梅雨明けから、暑い日が続いています。
ふと空をみると、夏の雲です。。

先週、基幹病院から1通の手紙が届きました。

入院報告書です。

「貴院に通院中の町村さんは現在当院に入院中です。」

「えっ、だって町村さん、入院するような状態ではないし、
なんで入院しているんだ?」

えっ、なんで?どうしたんだという疑問が頭の中を駆け回ります。
今度、奥さんがみえたら、聞いてみよう。と考えていたのですが、
ちょうど、昨日、ご夫妻でお見えになりました。

すると、

7月のある日、東京のお母さんをお見舞いした後、
その近くの温泉に行って、
お風呂に入ろうとしたとき、

右手にしびれと、何となく動きが悪いことに気がついたそうです。
右足も、何となく変。

それでお風呂に入るのをよして、
奥さんの運転で、こちらに戻ってきました。
着いたのは夜中です。

さて、このまま明日まで様子をみるか、
それとも、どうしようか?と考えて、

やはり 二次救急病院に行ってみることに決めたそうです。

検査をしたら、脳梗塞があり、
直ちに入院となり、治療が始まったそうです。

そしてそれが終わり、先週退院したとご挨拶にみえました。

「先生おかげです」という町村さん。でも僕は何もやっていません。

いろいろな場面で、いい読みをした町村さんがよかったのだと思います。

その町村さん、マージャン屋さんを経営しています。
長年お客さんと鍛えた いい勘と読みが 役に立ったんだと
僕は思っています。