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オバマ、中国主席に対イラン政策協力強硬要請 ‘Forceful’

2009-09-23 | グローバル政治
2009年9月23日(水)

オバマ米大統領は昨日、ニューヨークで中国の胡錦濤国家主席と会談し、冒頭、「真に協力的で包括的な米中関係を模索していく」との意向を表明したが、同時にイランの核開発阻止に向けた協力を強く求めた(President Barack Obama was “forceful” in calling for more co-operation from Beijing over Iran.)とFinancial Times が伝えている。

ここで、オバマ大統領の語気を伝える言葉として選ばれた“forceful”「強硬に」という言葉は、現今の対イラン情勢を考えると意味深長である。今次国連総会とともに開催される安全保障理事会では、オバマ大統領は、輪番の議長席に座ることになっているので、核開発疑惑の行動をとる同国に対して、制裁ないしは何らかの強い決議をめざしたいところである。

ところで内容が明らかにされなかった、「“forceful”に要求した”co-operation”」とは何であろうか?

中国は今月に入ってから、日量3万ないし4万バーレルのガソリンを、第三国経由で供給していることが、業界筋の情報として把握されている。イランは、ガソリン使用に対する補助金を出しており、しかも老朽製油所が稼動停止しているため、1日に12万バーレルのガソリン不足に見舞われている。石油輸出国が、ガソリン輸入を行うという状況に陥っている。

こうした状況下で、SINOPECなどの中国政府に近い企業が、第三国のトレーダー経由、「敵に塩ならぬ油を送っている」ことは、両首脳間で重要な話題になったことは想像に難くない。

今週これからの国連総会や安保理理事会で、、対イラン経済制裁がどのように扱われるか注視に値する。



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