ONE FINE DAY

「昨日のことは忘れてほしい」
「もう遅い。日記に書いた」

世界で一番パパが好き

2005-12-13 | 映画
DVDにて。
映画って見始めると止められなくなるんです。
映画館の帰りにレンタル屋さんに寄って借りてきた3本の中の一本。

脚本・監督は、『チェイシング・エイミー』『ドグマ』のケヴィン・スミス。
シングルフアーザーにベン・アフレック。どうしてこんなに芝居が下手なんだろと毒づいているわりには、彼の出演作はほとんど見てるから不思議だ。娘の誕生と同時に最愛の妻を失った男の物語。頼れるのは実家の父親だけ。そこで父と息子とその娘3人の生活が始まる。アメリカ版「ジャック&サラ」といったところ。小生意気に成長した愛らしい娘との日々がほんわり暖かく描かれる。舞台はニュージャージー。絶対B・スプリングスティーンだと思ってたら、案の定最後に「ジャージー・ガール」が流れた。名曲だ。他にもゲストでお馴染みマット・デイモン、ジェニファー・ロペス、リブ・タイラー、なんとウィル・スミスまで出てきて嬉しかった。しかし特筆すべきは「CATS」のこと。この娘(7歳)はどうもミュージカル好きらしく、「こんど学芸会に親子でなにか一曲歌うんだけど、パパ私「CATS」が見たい!」と父におねだり。そこでベン・アフレック「でもね、CATSは3年前にクローズしちゃったんだよ」。(娘が見てたらここで大泣きだった
そこで二人が見に行くのが『スウィーニィ・トッド』。スティーヴン・ソンドハイムのシュールなミュージカルですよね?理髪店の客の喉をかき切ってその死体をミート・パイにしちゃうっていうこわ~い作品ですよね?・・・・いよいよ学芸会の日がやってきました。他の親子の演目は全て「CATS」のメモリー。母と娘で猫になって登場する姿は可愛かった。歌をちゃんと聴かせてくれなかったのが残念。そしていよいよ父と娘の登場。演目はもちろん「スゥィーニー・トッド」から。客席唖然。小学校の学芸会でやるような歌じゃないし。ベン・アフレックが意外に歌えるんでビックリしました(吹き替えか?笑)ここは素直に「CATS」でキメて欲しかった。

この映画の最後に「父に捧げる」という言葉とともに監督のお父様の写真が写される。「父さん、会いたいよ」という言葉も。監督の亡き父親への想いに溢れた作品でもある。