ピピのシネマな日々:吟遊旅人のつれづれ

歌って踊れる図書館司書の映画三昧の日々を綴ります。たまに読書日記も。2007年3月以前の映画日記はHPに掲載。

40歳の童貞男

2008年08月16日 | 映画レビュー
どうでもいいような話をよくぞ2時間引っ張ったと思うけど、これ、本編以上に特典映像が面白かった。

 40歳まで童貞できてしまった男アンディは、フィギュアとテレビゲームを集めまくるオタク男だが、根は真面目で案外ロハスなのだ。何しろ運転免許も持ってなくて自転車通勤しているんだからね。

 アンディが童貞だと知ってしまった彼の同僚3人のおせっかいが面白いが、この同僚たちがどうしようもなく下品で下ネタばかりしゃべりまくるのにはちょっとうんざり。それに対して女性を尊重しているアンディは好感度高し。

 この映画、ネタはいろいろと面白く、それぞれ瞬間芸的には笑えるけれど、だからどうしたという空虚感があり、シニカルさや批評性に欠ける。ま、一番面白かったのは特典映像についていた未公開カット集で、アンディが美人ニュースキャスター相手に妄想にふけるシーンなんて最高。それから、監督のコメンタリーでわかったんだけれど、意外とこの映画はアドリブが多い。アドリブであれだけ次々面白いセリフが出てくるというのは役者に力があるということですな。

 ま、お気楽に見られる下ネタコメディということで。教訓的なところは、やっぱり愛のないセックスはいけません、ということですね。(レンタルDVD)(R-15)

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40歳の童貞男
THE 40 YEAR OLD VIRGIN
アメリカ、2005年、上映時間 116分
製作・監督・脚本: ジャド・アパトー、製作: ショーナ・ロバートソンほか、製作総指揮: スティーヴ・カレル、音楽: ライル・ワークマン
出演: スティーヴ・カレル、キャサリン・キーナー、ポール・ラッド、ロマニー・マルコ、セス・ローゲン、エリザベス・バンクス

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