もう毎日毎日暑いから、休日の昼ご飯はついつい冷やしそうめんか冷やしうどんになってしまう。讃岐うどんを冷たくして大根おろしと天ぷらを乗せて食べる「ぶっかけ」が大好き!
というわけで、今日はうどんの映画。一年前に見たのに今頃アップします(^_^;)。
とにかくこれを見たら絶対にうどんが食べたくなること請け合い! わたしはテレビを見ない人間だから、うどんブームがあったなんていうことも知らなかったのだけれど、それはいつ頃のことでいったいいつブームは去ったのだろう?
香川県が舞台ということだったのに、いきなりニューヨークの下町が映ったのでびっくり。そう、主人公松井香助は「世界を笑わせてみせる」と豪語して故郷香川を後にし、ニューヨークにやって来ていたのだった。コメディアンとして鳴かず飛ばずの香助は結局借金をかかえて実家のうどん製麺所に帰ってくることになる。で、アルバイトで入ったタウン情報誌の会社で作家志望の女の子恭子と組んで「うどん巡礼記」なる連載コラムを始めたところが、大当たり! 讃岐うどんブームを生み出すのだったが…
前半一時間は快調なペース。スピード感があって実に面白く、途中でアニメも登場したりして若々しい演出。しかし讃岐うどんブームが頂点に来たところでちょうど1時間ちょっと。後の1時間、どうやるんだろう? と思っていたら、突然演出が変わってゆったりとした展開に。
この映画の不満点は、讃岐うどんの美味しさの謎に迫っていないことだ。小麦は何を使っているのか、水はどうなのか? なぜあのコシがでるのか? 店でうどんを水にさらしているところを見る限り、ふつうの水道水を使っているようだ。だったらなぜ讃岐うどんが美味しいのか、理解に苦しむ。900店もあるという店のそれぞれのこだわりは何なのか? そういった他府県人が抱きがちな疑問に答えてくれていないのは残念だ。
展開は実にありきたりで予想がつくような内容だけれど、それでも最後までまったく飽きることなく見られる。うどんの魅力もさりながら、ブームが一過性で去っていくということを達観している主人公たちのありさまが切なくも爽快なのだ。
作家志望のコラムニストを演じた小西真奈美は大根女優だが、トータス松本はたいへん存在感があってよかった。ちなみに、テレビを見ないわたしはトータス松本が何者なのか知らなかったのだが、映画を横から斜め見していた長男Y太郎が「あ、トータス松本や、ウルフルズのボーカルやで」と教えてくれた。
主人公香助は故郷を捨てた人間であり、彼はたとえ故郷に帰ってきてもふるさとの言葉を使わない。だから、彼が最後にやっぱり故郷を捨てるのは宿命でもあったのだろう。
ま、とにかくこの映画は讃岐うどんの魅力に尽きます。あーーーー、うどん食べたいっ。(レンタルDVD)
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UDON
日本、2006年、上映時間 134分
監督: 本広克行、製作: 亀山千広、脚本: 戸田山雅司、音楽: 渡辺俊幸
出演: ユースケ・サンタマリア、小西真奈美、トータス松本、鈴木京香、升毅、片桐仁、小日向文世、江守徹、二宮さよ子
というわけで、今日はうどんの映画。一年前に見たのに今頃アップします(^_^;)。
とにかくこれを見たら絶対にうどんが食べたくなること請け合い! わたしはテレビを見ない人間だから、うどんブームがあったなんていうことも知らなかったのだけれど、それはいつ頃のことでいったいいつブームは去ったのだろう?
香川県が舞台ということだったのに、いきなりニューヨークの下町が映ったのでびっくり。そう、主人公松井香助は「世界を笑わせてみせる」と豪語して故郷香川を後にし、ニューヨークにやって来ていたのだった。コメディアンとして鳴かず飛ばずの香助は結局借金をかかえて実家のうどん製麺所に帰ってくることになる。で、アルバイトで入ったタウン情報誌の会社で作家志望の女の子恭子と組んで「うどん巡礼記」なる連載コラムを始めたところが、大当たり! 讃岐うどんブームを生み出すのだったが…
前半一時間は快調なペース。スピード感があって実に面白く、途中でアニメも登場したりして若々しい演出。しかし讃岐うどんブームが頂点に来たところでちょうど1時間ちょっと。後の1時間、どうやるんだろう? と思っていたら、突然演出が変わってゆったりとした展開に。
この映画の不満点は、讃岐うどんの美味しさの謎に迫っていないことだ。小麦は何を使っているのか、水はどうなのか? なぜあのコシがでるのか? 店でうどんを水にさらしているところを見る限り、ふつうの水道水を使っているようだ。だったらなぜ讃岐うどんが美味しいのか、理解に苦しむ。900店もあるという店のそれぞれのこだわりは何なのか? そういった他府県人が抱きがちな疑問に答えてくれていないのは残念だ。
展開は実にありきたりで予想がつくような内容だけれど、それでも最後までまったく飽きることなく見られる。うどんの魅力もさりながら、ブームが一過性で去っていくということを達観している主人公たちのありさまが切なくも爽快なのだ。
作家志望のコラムニストを演じた小西真奈美は大根女優だが、トータス松本はたいへん存在感があってよかった。ちなみに、テレビを見ないわたしはトータス松本が何者なのか知らなかったのだが、映画を横から斜め見していた長男Y太郎が「あ、トータス松本や、ウルフルズのボーカルやで」と教えてくれた。
主人公香助は故郷を捨てた人間であり、彼はたとえ故郷に帰ってきてもふるさとの言葉を使わない。だから、彼が最後にやっぱり故郷を捨てるのは宿命でもあったのだろう。
ま、とにかくこの映画は讃岐うどんの魅力に尽きます。あーーーー、うどん食べたいっ。(レンタルDVD)
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UDON
日本、2006年、上映時間 134分
監督: 本広克行、製作: 亀山千広、脚本: 戸田山雅司、音楽: 渡辺俊幸
出演: ユースケ・サンタマリア、小西真奈美、トータス松本、鈴木京香、升毅、片桐仁、小日向文世、江守徹、二宮さよ子