ひたすら豪華、絢爛の衣装の数々。コスチューム劇は大好きなんです、わたし。前作に比べてとってもわかりやすいのもいい。今回は照明に凝るのはやめたのか、画面も明るくてよろしい。キュートな侍女も侍らせて、エンタメ映画的には前作よりずっとよろしい。
しかしなんで今頃エリザベス1世の時代劇なんだろうか、とそのことをつい考えてしまう。スペインの覇権を破ってイングランド全盛時代を迎えた女王の気品と気高さに触れてイギリス人よ、夢よもう一度。なのかな? 宿敵であり従姉妹であるメアリ・スチュアートを処刑したエリザベスではあるが、それは彼女の本心ではなく、本当はとてもつらかったのだとか、「民はその行いによって裁かれる。思想によってではない」という民主的信念を持っていた(ほんとか?)といった啓蒙君主的な面を強調しつつ、年下の男への恋心に揺れる一人の女としての側面をも描く、割と美味しいとこどりの作品。でも、薄いです。ドラマが薄い。こんな薄い脚本なのにケイト・ブランシェットは熱演している。
ところで、不思議に思ったのは、エリザベスの衣装の色。青系統が多くて、ピンクや赤がないのはどうしてだろう。青、緑、紫、白、といった色のドレスは何着も登場するが、赤系統を着ることがない。これは理由があるのだろうか。女王だけではなく侍女達もそうだ。
収穫は次女ベス役のアビー・コーニッシュ。愛らしい彼女の今後が楽しみ。あ、アビーちゃんは「プロバンスの贈り物」にも登場していました。しかし、本作のアビーのほうが可愛いです。
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ELIZABETH: THE GOLDEN AGE
イギリス/フランス、2007年、上映時間 114分
監督: シェカール・カプール、製作: ティム・ビーヴァンほか、製作総指揮: マイケル・ハーストほか、脚本: ウィリアム・ニコルソン、マイケル・ハースト、撮影: レミ・アデファラシン、衣装デザイン: アレクサンドラ・バーン、音楽: クレイグ・アームストロング、アル・ラーマン
出演: ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、クライヴ・オーウェン、リス・エヴァンス、ジョルディ・モリャ、アビー・コーニッシュ、サマンサ・モートン
しかしなんで今頃エリザベス1世の時代劇なんだろうか、とそのことをつい考えてしまう。スペインの覇権を破ってイングランド全盛時代を迎えた女王の気品と気高さに触れてイギリス人よ、夢よもう一度。なのかな? 宿敵であり従姉妹であるメアリ・スチュアートを処刑したエリザベスではあるが、それは彼女の本心ではなく、本当はとてもつらかったのだとか、「民はその行いによって裁かれる。思想によってではない」という民主的信念を持っていた(ほんとか?)といった啓蒙君主的な面を強調しつつ、年下の男への恋心に揺れる一人の女としての側面をも描く、割と美味しいとこどりの作品。でも、薄いです。ドラマが薄い。こんな薄い脚本なのにケイト・ブランシェットは熱演している。
ところで、不思議に思ったのは、エリザベスの衣装の色。青系統が多くて、ピンクや赤がないのはどうしてだろう。青、緑、紫、白、といった色のドレスは何着も登場するが、赤系統を着ることがない。これは理由があるのだろうか。女王だけではなく侍女達もそうだ。
収穫は次女ベス役のアビー・コーニッシュ。愛らしい彼女の今後が楽しみ。あ、アビーちゃんは「プロバンスの贈り物」にも登場していました。しかし、本作のアビーのほうが可愛いです。
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ELIZABETH: THE GOLDEN AGE
イギリス/フランス、2007年、上映時間 114分
監督: シェカール・カプール、製作: ティム・ビーヴァンほか、製作総指揮: マイケル・ハーストほか、脚本: ウィリアム・ニコルソン、マイケル・ハースト、撮影: レミ・アデファラシン、衣装デザイン: アレクサンドラ・バーン、音楽: クレイグ・アームストロング、アル・ラーマン
出演: ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、クライヴ・オーウェン、リス・エヴァンス、ジョルディ・モリャ、アビー・コーニッシュ、サマンサ・モートン