
ソファの別置きクッション。
通常、ファスナーで出し入れ出来るようにカバーを作ります。
でも出し入れ出来ることに気が付いていないかたも
結構おられるようです。
そもそも大きいものになると、そうそう出し入れして
カバーを洗濯するということもないようで、
場合に応じて、ファスナーを止める位置を変えています。
しょっちゅう洗いたいという場合は
後ろ側一辺だけだと出し入れが大変なので
側面両サイドに伸ばして、コの字型に。
設置したときに側面が見えるデザインで
あまり出し入れは重視されないときは
見た目優先でうしろ一辺だけファスナーに。
(上の写真)
この場合、特に座面のクッションでウレタンがしっかり固めのもの
そして、厚みが15cmとか、分厚い場合だと
中身を入れるのにそうとうコツ(と脚力)が要ります。
具体的には、両太ももでクッションを二つ折りにするように挟み込み
少しずつカバーを被せていくのですが
ある程度の手早さとリズム感(?)が大切。
もたもたしていると、だんだん体力が消耗してゆき
下手をするとファスナーの端に負担がかかって、
スライダーがとんでってしまったりこわれたりということに。
この作業をしているときの姿だけは、
ちょっとひとさまにはお見せできません。。。
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古イス市まであと三日と迫りましたが
通常の注文のお仕事もほうっておく訳にはいきません。
オリジナルソファ、ROSAを今回はこんな布で。
イギリスのインテリアファブリックや壁紙のメーカー
Wilmanの椅子生地です。
おちついたゴールドのような、黄土色のようなきいろ。
少し光沢、ムラ感があり、立体になると表情が出て
ぐっとソファを引き立ててくれることでしょう。
かなり存在感が出るので、好き嫌いは分かれるところですが、
シンプル、ナチュラル一辺倒に飽きたひと、
ちょっとクセのある個性的なインテリアを求めるひとには、
よいのではないでしょうか?
良い布は、ミシンをかけていて心地よいもの。
しっかりとした厚み、重さ。
そしてしっとり、トロリとした肌触りが
縫っていても気持ちよく、
ソファという、くつろぎの場所に使う張り地は
やっぱりこうあってほしいなと。
深みのある綺麗な発色、(イギリス、フランス、国によって色みが違うのが
おもしろいです。)肌触りの良さ。
日本の椅子生地メーカーさんも、頑張って欲しいな、、、。
さて、仕上がりは、また後日。
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座と背と肘、張ってある部分をとりはずすと、
まるで、やっこだこ。

こちらは、よちよちと歩き出しそうな
回転椅子の脚、分解して修理中。
上の部分、よく見て下さい。
「ボールベアリング」というそうです。
金属製のボールがころころしているのを
磨いてみると、、、

見えるでしょうか?
「太」とか「E 」とか「パラオ」とか「♫」とか
文字や記号が刻まれています。
古いパチンコ玉のようです。
調べたところ
「玉軸受(ボールベアリングのこと)は玉の製造コストが安いことから、
他の軸受と比較すると最も安価な軸受と言うことが出来る。」
だそうで、普及品であるパチンコ玉を使うことによって、
さらに安上がりに作ろうとしたのではと
思われます。
・・・
どうでもいいけど、ひとつひとつ、
ちょっとおかしな発見が楽しい、古いイス。
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ソファーの枠に
ウェービングテープを張っています。
こんな狭いスキマで・・・。

鉄と木のフレームの三人掛けソファ、
とりあえず運び込んだのが、ガレージの隙間スペース。
いざ、とりかかろうとしたら
重たいし、通れないしで
面倒なので、ここでやってしまえと、、。
このテープがバネ代わりで、その上に鮮やかな朱色の
クッションがのります。
なかなかのインパクト。
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