気分はガルパン、、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

(車輌目次表紙)大洗女子学園 あんこうチーム Ⅳ号戦車D型改(H型仕様)

2022年04月15日 | ガールズ&パンツァー

  使用キット  タミヤ ミリタリーミニチュアNo.209  (商品コード35209)

  制作期間   2015年7月31日~9月10日

  製作記事   その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8 その9 その10 その11 その12 その13 その14 その15 完成です!!

  総評・備考
 第二次大戦時のドイツ軍Ⅳ号戦車の最終形態はJ型であったが、ガルパンの大洗女子学園あんこうチームの搭乗車の最終形態はH型である。劇中車は公式設定ではH型仕様とされ、厳密にはD型やG型の要素も残すため、史実上のⅣ号戦車H型とは若干の差異がみられる。そのため、プラッツ発の公式キット、各メーカーからの適応キットのいずれを用いてもガルパン仕様への改造および追加工作が必須となる。
 今回は、最も組み立て易いとされるタミヤの製品(下のキット一覧の9)を使用して製作したが、ガルパン仕様への改造および追加工作は多岐にわたって相当の手間を要した。最近はボーダーモデル、ライフィールドモデル、ミニアートなどの新製品も加わり、フルインテリアキットもあって選択肢が豊富になっているが、組み立て作業の大変さもより増してゆく傾向が否めない。あえて組み立てが楽なタミヤやドラゴンの古い製品を選ぶのも良いだろう。

  公式および適応キット一覧(2022年4月現在) 黄帯が今回の使用キット  


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(車輌目次表紙)大洗女子学園 あんこうチーム Ⅳ号戦車D型改(F2型仕様)

2022年04月14日 | ガールズ&パンツァー

  使用キット  プラッツ/ドラゴン 公式キット (商品コードGP-7)

  制作期間   2015年4月20日~5月21日

  製作記事   その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8 完成です!!

  総評・備考
 大洗女子学園あんこうチームのⅣ号戦車の第二形態であるF2型仕様は、F2型よりもD型の要素を残すためか、公式設定上ではD型改と呼ばれる。それでG型とも区別したF2型仕様の呼称が付けられるわけであるが、劇中での活躍はテレビシリーズの対プラウダ戦の一試合のみであった。にもかかわらず、ドラゴンの適応キット(下のキット一覧の5)を用いた公式キット(下のキット一覧の1)がプラッツより発売された。当時のガルパン人気の凄まじさがうかがえる。
 キット自体はドラゴンスマートキット特有の組み立て易さで知られ、D型やH型仕様の公式キットにて指摘された不備や欠点の数々ともなぜか無縁であった。最近にタミヤより適応キットとして外姿のほぼ似たG型がリリースされたが、それと比べてもまだ遜色の無い良キットである。難しい工作が散見される公式キットのなかでは、わりと初心者向けの内容にまとまっている。

  公式および適応キット一覧(2022年4月現在) 黄帯が今回の使用キット  


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ヴァイキング水産高校 ノイバウファールツォイク 作ります!! その4

2022年04月13日 | ガルパン模型制作記

 ステップ9ではフェンダー前端を組み立てます。C9およびC10は劇中車に見えませんので不要とします。またエッチングパーツのMA2およびMA3は、塗装後の組み付けになるので接着後の強度を持たせるためにプラ板で作り替える予定です。
 ステップ10では、車体後方の排気グリルを組み付けます。この部分は劇中車ではなぜか不自然に省かれていて見えませんが、無いと困る装置ですから、これは実車準拠で取り付けます。

 

 ステップ9で組み立てるフェンダー前端のパーツです。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ10で組み付ける排気グリル等のパーツ類です。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ11からステップ13までは砲塔群の組み立てです。ステップ11にて前後の小型砲塔を組み立て、ステップ12から主砲塔を組み立てます。全て組み立てガイドの指示通りに組み立てますが、ハッチは固定するので内部のインテリア関連のパーツは省きます。それでステップ11のW7、W9、W11、W12、W14、ステップ12のB28、B29が不要となります。
 さらに、ステップ11にて選択となっている小型砲塔背後の小部品については、D52を選びます。ステップ13にて選択となっているハッチ横の小部品については、劇中車の形状にあわせてB40およびB41を選択します。

 

 ステップ11で組み立てる前後の小型砲塔のパーツ群です。劇中車の小型砲塔部分は一見すると省略表現のように見えますが、細かく見てゆくと、輪郭線が描かれていない他はほぼ一致することが分かります。それで組み立てガイド図の指示にしたがっても問題は無いと判断しました。

 

 組み上がりました。小型砲塔といっても武装は7.92ミリのドライゼMG13機関銃ですので、シールドに囲まれた銃座といった方が実態に合っているかもしれません。

 

 ステップ12からは主砲塔の組み立てに移ります。
 ノイバウファールツォイクは史実では試作、追加あわせて5輌が造られていますが、試作型と追加型の外見上の特徴は主砲塔です。試作型の砲塔はラインメタル社製で追加型の砲塔はクルップ社製です。その違いは、2種の主砲の並べ方であり、7.5センチKwK L/24と3.7センチKwK L/45とをラインメタル社製砲塔では縦列に、クルップ社製砲塔では並列に並べます。
 劇中車は追加生産タイプなので、主砲塔はクルップ社製で、2種の主砲は並列にセットされます。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ13では砲塔左側面のアンテナ関連のパーツ類を組み付けます。劇中シーンでは見えない範囲ですので、実車準拠で組み立てガイドの指示に従って作ります。選択となっているハッチ横の小部品は、B40およびB41を選択します。

 

 組み上がりました。残るは2種の主砲の組み付けとなります。  (続く)

 

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ヴァイキング水産高校 ノイバウファールツォイク 作ります!! その3

2022年04月12日 | ガルパン模型制作記

 ステップ6では、左側フェンダー上の車外装備品を取り付けます。私の製作においては、全ての装備品を塗装後に組み付ける予定ですが、最初は装備品を取り付けるかどうか悩みました。

 と言うのは、周知のように劇中車には一切の車外装備品が見えないからです。劇中では右側側面観のみが出ていますが、車外装備品が有るのか無いのかハッキリしない状況になっています。描写角度の関係で右側フェンダー上の車外装備品が隠れているような感じにも見えますが、装備されていないような感じも否めません。仮に右側フェンダー上の車外装備品が無いものと考えれば、左側フェンダー上の車外装備品も無いほうが劇中車仕様らしい感じになりますが、外見上はメリハリが無くなってしまいます。

 そもそも劇中車は3D描画ではなくて手書き描画であり、そのためか車体各所の細部にも不自然な省略が見られます。実車画像と比較して検証すると、省略されては困る箇所、省いたら意味が無くなる箇所が多いです。車外装備品は一切見えませんが、それも不自然な省略の結果と見るべきでしょうか。
 基本的に私の製作方針は「可能な限り劇中車に合わせる」ですが、今回のノイバウファールツォイクにおいてもそれを遵守してしまうと、車体の各部品を不自然に欠いた妙な形状にまとまります。さすがにそれは避けたい気がしたので、ここはあえて実車準拠で仕上げてゆこう、と決めました。それで、有るのか無いのかハッキリしない車外装備品についても、有るけれど劇中シーンでは隠れて見えないものと解釈して、パーツは全てガイドの指示通りに取り付けることにしました。

 

 かくして、組み立てガイドに沿っての作業を進めました。 

 

 全ての装備品を塗装後に組み付ける予定ですので、この段階では仮組みとしました。フェンダー自体も仮組みのままにしています。ここでフェンダーを取り付けてしまうと、塗装後の履帯の組み付けが難しくなるからです。

 

 ステップ7では、左側フェンダー上の車外装備品を取り付けます。劇中シーンでは見えない範囲ですが、ここは実車準拠でガイドの指示通りに進めます。
 ステップ8では、右側フェンダーおよび排気管を取り付けます。排気管のうち、上に付ける細いほう、パーツA8とA44は劇中車ではなぜか見えません。車体各所の細部に見られる不自然な省略のひとつですが、実際には必要不可欠な排気管であるので、これも実車準拠でガイドの指示通りに取り付けます。

 

 組み付けるパーツ類です。左側フェンダー本体のC7は左右とも塗装まで仮組みのままにしますが、フェンダーリブのA23は接着固定します。そうしないと左側フェンダーの収まりが良くないからです。

 

 左側フェンダー部分の仮組み状況です。装備品のA20、A26も仮組みとしました。砲塔下に付けるライト状のパーツD2も劇中車には見えませんが、一ヶ所ぐらいは劇中車に合わせておこうと思い、取り付けないでおきました。

 

 ステップ8で組み付ける右側フェンダー部分の各パーツです。全て実車準拠でガイドの指示通りに取り付けます。

 

 全て仮組みして構成してみました。劇中車ではなぜか見えないパーツA8とA44の排気管も指示位置に仮組みしましたが、後で仮組みのままだと安定しないことに気付きましたので、思い切って接着しました。

 

 メインの大きな排気管A27は、左フェンダー本体のC1と一緒に組み付けて、塗装まで外すようにしました。それで接続管のA9は車体側に取り付けることにして、両方を塗装後に繋いで組み上げることにしました。上図はいったん全てのパーツを仮組みした状態です。

 

 塗装段階まで、左フェンダー本体のC1およびメインの大きな排気管A27は、上図のように外して保管しました。履帯を組み付けてからでないと、フェンダーが組み付けられないからです。この辺りの段取りを検討して自身なりに手順を組み替えるのも、また楽しいものです。  (続く)

 

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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く37 その27 「大洗での半日です!!」

2022年04月11日 | 大洗巡礼記

 曲松商店街に着いてとりあえずカノウヤへ入ったところ、間もない11時半頃にHさんから「ブロンズに行きます」と連絡があり、カノウヤに居ると返信しました。程なくHさんもカノウヤにやってきて合流、そのまま上図のブロンズに移動しました。この日の昼食をブロンズでいただきましょう、ということでした。

 

 というのは、Hさんのガルパン模型作品がブロンズにも寄贈されているからでした。ブロンズにはしばらく御無沙汰していたため、その作品は見ているものの、あまり記憶が無く、この機会に改めてHさんに作品を紹介していただくことになった次第でした。

 

 これがHさんの作品です。劇場版のラストに登場したアンツィオ高校トリオのトラックです。フィアットSPA-38Rといいますが、その1/35スケールのプラモデルは未だに出ていません。ガレージキットがクリエルモデルやシェイプウェイズより出ていますが、Hさんのは多分クリエルモデルだったかと思います。今では全く入手不可能に近い製品だと聞いています。

 

 連写しましたが、二枚目はややブレました。展示場所が店内の角のコーナーにあたり、店内導線からちょっと離れていて、近寄って見ることが出来ません。それで望遠モードで撮りましたが、綺麗に撮るのはやっぱり難しいです。劇場版のあの有名なシーンを再現した意欲的かつ精巧な作品が、じっくりと眺められないのは残念でした。他の寄贈作品と並べてケースを上下左右に積み重ねてあるので、取り出して見せてもらうわけにもいきませんでした。

 なので、前回見た時の記憶があまり無かったのと同じく、今回もハッキリと見たというには程遠い状態でした。ブロンズの寄贈作品展示はやっぱり見づらいな、と改めて思いました。それで、Hさんとの質疑応答もほとんど無いままに作品を離れた位置から一瞥したにとどまりました。

 ガルパンに登場する戦車、車輌の中にはプラモデルが存在しないものが幾つかあり、プラモデルは出ていないがガレージキットは出ている、けれど入手困難、というものもかなりあります。上図のフィアットSPA-38Rは後者にあたり、これを忠実に再現製作している事例は、Hさんの作品以外には知りません。
 いずれにせよ、キットが存在しないというのは、模型的には厳しい状況ですが、それを克服しておられる方、めげずに自作で劇中車を再現製作している方が僅かながらおられます。私もそれを目指したい一心で色々努力を重ねていますが、腕の拙さが災いして「下手の横好き」レベルから脱却出来ないままです。なので、キットが存在しない劇中車の再現をされている方を見ると、真剣に尊敬してしまいます。
 Hさんは、その数少ない対象モデラーの一人で、前日に拝見したウイスコ型舟艇もそうですが、上図のフィアットSPA-38Rもなかなかの作域を示しています。入手困難なガレージキットをどうやって入手されたのかは分かりませんが、相当の困難を伴ったことと思います。さらにアンツィオのトリオの合唱姿を改造して再現し、荷台のCV33まで丁寧に作っています。熱っぽいぐらいのガルパン愛が全身にいっぱいつまっている方なのでしょう。だから愛車もしかるべき仕様になっているわけです。

 一緒に昼食をいただいたのち、帰途につくというHさんを永町商店街の駐車場まで見送りに行きました。渋い10円玉色のガルパンカーが走り去るのを見届けた後、道を引き返してカノウヤに再び向かいました。

 

 途中で鳥孝に立ち寄って挨拶しましたが、稲石さん夫婦は私の嫁さんの事ばかり質問してくるので、仕方なく写真を見せたりしました。「おー、小柄で顔小さいなー」とか「綺麗だねえ、お人形さんみたい」とか言われました。

 そもそも嫁さんの事は、大洗の方々には一切話していなかったので、なんで御存知なのかを訊ねたところ、江口さんに聞いたとの事でした。やっぱりそうか、そうだろうな、と納得しつつも、稲石さんが「どうやって知り合ったの?」と興味津々で尋ねてくるのに対して、経緯を簡潔に説明しました。

 契機は去る2020年7月のカノウヤ応援作戦の突然の中止撤収の件であり、その時に会った千葉のモケジョさん(当時の記事はこちら)がその後大阪に異動になって、交流サークル仲間のモケジョさん連中に加わったのが事の始まりだった、等を話しました。さらに嫁さんの年齢を聞かれ、私より26歳下であることを伝えると、「それもいいよねえ、いいじゃない」とやたらに面白がる稲石さんでした。

 

 鳥孝を辞してカノウヤに戻ると、柴沼さんの常連さんが2人来ていて店内のテーブル席にて大いに盛り上がっていました。カノウヤには何度も行っていますから、その2人とは顔見知りでした。その片方は大洗町観光協会の観光案内ボランティアの方でした。

 お茶および菓子を出され、早速に嫁さんの事を訊かれ、鳥孝で話したことを再度繰り返しました。カノウヤ応援作戦の突然の中止撤収の件が契機となった点に関して、柴沼さんは「縁というものは思いがけないところで付くものなのよ。あれ(カノウヤ応援作戦)の突然の中止は本当に申し訳なかったんだけどさ、でも星野さん一生懸命に働いてくれてね、そういうのがちゃんと報われたってことだよね」と笑っていました。

 その後は煎餅をいただきながらの大洗の町なかの噂話になりましたが、さらにもう一人近所の方が加わって座がより賑やかになりました。その方の話がプラモデルやフィギュア関連でしたので驚きましたが、聞けば息子さんが近所でホビースペースを運営されているということで、つまりは「大洗工廠」の店主さんの御母堂様だったのでした。色々と興味深い話をうかがうことが出来ました。

 

 そんなこんなで夕方まで長居をし、退出したのは18時過ぎでした。大洗駅に着いた時にはもう夜になっていました。

 

 駅の南の「うみまちテラス」はまだ営業中でしたが、帰りの列車の時刻が迫っていたので立ち寄らずに引き上げました。

 

 おなじみのヘッドマークにも別れを告げて、水戸へ帰り宿に泊まりました。翌朝は朝食後に出発して東京の秋葉原へ移動し、神奈川のガルパンモデラー仲間と落ち合って模型店巡りを楽しみました。
 相手とは以前に大洗で会い、それからずっとメール交流を続けていましたが、模型店巡りは初めてでしたので、どの店に入っても濃いガルパン模型談義が楽しめました。昼食時にはこんな事も訊かれました。

「星野さんのプラモ群は、確か、ガルパンGP第11戦車師団っていうのでしたね。なんで11なんです?」
「あー、それ最初はね、しばらくの間はGP第1戦車師団と名付けてたんですよ。でもサークルの会長さんがね、この方はAFV部会の代表さんでもあるんやけどね、ドイツの戦車専門でね、300輌ぐらいの車輌を史実通りにきっちり作ってて、第二次大戦のドイツ国防軍の第1装甲師団を完全再現されてるんですよ。それで御本人は「第1戦車師団」と呼んでるので、それと被るのは恐れ多くてこちらは第11に変えたんです・・・」
「あー、なるほど。ハハハハ、それで第1から第11になったわけですか。でもその第1装甲師団の完全再現ってものすごくないですか?」
「そら凄いですよ、第1装甲旅団とか第1歩兵旅団とか第37戦車駆逐大隊とか史実通りに作ってあるんですよ、第1戦車連隊なんてⅢ号戦車やⅣ号戦車ばっかりズラーッと・・・」
「壮観でしょうねえ、見てみたいですねえ」
「頼めば、見せてくれますよ」
「えっ、それじゃあ、今度京都に行きましょうかね、ハハハハ・・・」

 その相手の京都行きが、2ヵ月後に実現するとは、この時は思いもしませんでした。

 

 帰宅後に、届いていたガルパンの品2点です。嫁さんが待ち構えていて「DVD観よう、観ようよ」といい、夕食を食べながら視聴しました。が、本編終了後の「ダイコン・ウォー」には、嫁さんも私も呆気にとられてしまいました。
 コミックのほうは完結編でしたので、しまいまで読んで感想もきっちりと「完結」しました。この「プラウダ戦記」もなかなか面白くて良かったです。作者さん、お疲れさまでした。

 以上で、「ガルパンの聖地・大洗を行く37」のレポートを終わります。 (了)

 

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ヴァイキング水産高校 ノイバウファールツォイク 作ります!! その2

2022年04月10日 | ガルパン模型制作記

 ステップ3およびステップ4では車体の底面や背面を組み立てます。ステップ5では履帯などを組み立てます。前照灯のA28は展開と収納のいずれかを選べますが、劇中車は収納して閉じていますのでそれに合わせます。

 

 ステップ3およびステップ4の工程はまとめて行ないました。

 

 背面部が仕上がりました。

 

 前面部が仕上がりました。

 

 ステップ5に進み、履帯以外のパーツを全て切り出して準備しました。

 

 順に組み付けてゆきました。上部転輪は、履帯とのかみ合わせ位置がよく分からなかったため、履帯の組み立てが終わるまで仮組みのままで保留しました。

 

 そして個人的には苦手な、連結式履帯の組み立てに進みました。何度やっても慣れず、いくら経験を重ねても難行は難行であって、「六根清浄」の仏教用語を心で唱えつつ、無心の境地で取り組むほかはありませんでした。

 ちなみに「六根」とは私欲や煩悩、迷いを引き起こす目・耳・鼻・舌・身・意の六つの器官を指します。「清浄」とは煩悩や私欲から遠ざかった、清らかで汚れがない境地のことを言います。

 

 大型車輌だけに履帯の数も多く、片側だけで124枚を繋ぎます。「六根清浄」だけでは足りずに、奈良の東大寺二月堂修二会の有名な声明の観音法号「南無観自在菩薩」の繰り返しをひたすら唱えつつ、パーツをピンセットでつまんで繋いで、接着剤をチョンと垂らして、またパーツをピンセットでつまんで、の修行に打ち込みました。

 一緒にプラモを作っていた嫁さんの話によれば、観音法号「南無観自在菩薩」だけでも3種類の旋律と抑揚をつけてリズミカルに唱えていて、あたかも奈良仏教の明るい読経を聴くようだった、といいます。

 それもそのはず、奈良県出身で奈良の仏教文化に親しんで仏教美術や仏教考古学を学び、奈良の古社寺の祭儀や民俗にも色々と参加して大体の経文や祝詞は暗誦出来るほどに学んだ私です。天平時代の情熱的かつ躍動的な仏教信仰のパワーと牧歌的精神に憧れて長年の研究課題にしていた私です。東大寺の声明の観音法号などは基本知識のひとつに過ぎませんでした。

 

 観音法号「南無観自在菩薩」連呼の法悦のなかで、あっという間に仮組みが仕上がった履帯です。やっぱり奈良仏教の青春が満ちたお経は、唱えているとなにか不思議な力が湧いてくるようで、難行も次第に快感に転じて作業効率が飛躍的に上がります。
 履帯の片側を上図のように組み上げるまでの所要時間は、左右の平均で33分でした。私自身としてはかなり早い方だったと思います。

 

 ひっくり返した状態です。このように繋いだものを、接着剤が乾いて固まるまでに車輪に巻き付けて形を作り、各所でテープを貼って仮組みしました。三ヶ所でわざと繋がずに、全体を三つに分割して外せるようにしました。これらは、塗装後に再び組み付ける予定です。

 

 外した履帯パーツです。御覧のように三つに分割しています。最初は起動輪巻き付き部分、誘導輪巻き付き部分、上部直線部分、下部直線部分の四つに分割する積りでしたが、起動輪巻き付き部分と下部直線部分を繋いでも支障がなかったため、分割は三つになりました。  (続く)

 

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ヴァイキング水産高校 ノイバウファールツォイク 作ります!! その1

2022年04月09日 | ガルパン模型制作記

 去る1月のサークルの定期会合にて、ガルパン模型仲間のT氏やS氏が「ノイバウって意外と作るのがしんどかった」等と話していました。どのあたりがしんどかったん?と訊ねると、異口同音に「転輪」と答えてきました。まあ、そうだろうな、と頷いていると、S氏が「そういや星野さん、ノイバウはまだ作ってないんですよね?」と問い返してきました。その横でT氏が「チャーフィーもまだなんやろ?」と何故か含み笑いをしつつ言うのでした。

 確かにガルパンのヴァイキング水産高校チームの所属車輌は、まだⅢ号戦車J型しか作っていませんでした。最終章第1話に登場した3車種をそろそろ揃えてみるか、と考えてフラッグ車のノイバウファールツォイクを作ることにしました。
 周知のように、アニメの劇中車は3D描画ではなくて手描きのようで、上掲のシーンの他に右側面観のシーンがあります。

 

 こちらが右側面観のシーンです。劇中のシーンはこの2つだけですので、反対側の左側面観や背面部の様子は不明です。しかし、プラモデルでの再現製作に支障をきたすまでには至らず、不明の範囲は適応キットのままに作ればよいか、と割り切りました。

 

 キットは、既に手元にありました。2019年7月に模型サークルの先輩N氏より誕生日祝いの品として頂いたものです。当時の記事はこちら
 このキットは現在ではプラッツにより公式キット化されているそうですが、その現物をいまだに模型店の店頭で見かけたことがありません。割合に人気があったらしいので、早々に売り切れてしまったのでしょうか。

 

 中身はいつものドラゴンスタンダードでした。相変わらずのパーツ量でしたが、大型の車輌なのでパーツも大きなものが多く、取扱いの面では楽なほうでした。

 

 組み立てガイドのパーツ一覧を見ると、不要パーツがかなりありました。他で使えそうなものがあるかと探しましたが、あまり見当たりませんでした。

 

 ステップ1、ステップ2で車輪類を組み立てます。定期会合にてT氏やS氏が「作るのがしんどかった」と話していた「転輪」はステップ2で組み立てる片側10個の転輪のことでしたが、確かに量が多くてしんどそうでした。

 

 ステップ1では、起動輪や誘導輪、補助転輪などを組み立てます。

 

 こちらは簡単に組み上がりました。

 

 そして問題のステップ2の転輪です。組み立ててみたところ・・・。

 

 組み上げの途中ですぐにバラバラになってしまうのでした。私の場合は転輪を可動とするべく接着しませんので、転輪を左右で固定するアームやボギーも仮組みのままとしましたが、そのままだとバラバラになります。テープで留めて固定しながら組み上げましたが、10個の転輪がそれぞれに妙なズレや歪みを残すので、全てが綺麗に接地するように調整してセットするのも大変でした。T氏やS氏が「作るのがしんどかった」と言ったのはここの作業であったか、と悟りました。

 

 一時間余りの苦闘の末に、なんとか左右とも仕上がりました。

 

 ステップ2の工程の第二段階です。車体への組み付けを行ないます。

 

 組み上がりました。これで早くも制作のヤマ場を越えた感がありましたが、まだ連結式履帯の組み立てという難行が待ち構えているのでした。  (続く)

 

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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く37 その26 「神磯の鳥居です!!」

2022年04月08日 | 大洗巡礼記

 うみまちテラスの見学後、町内巡回バス「海遊号」に乗りました。この日の大洗での予定はフリーであったので、とりあえず海でも見に行くか、と考えました。

 

 大洗磯前神社下のバス停にて降車し、大鳥居を見ました。神社へは一昨日にHさんと参拝しているので、今回は海岸のほうへ降りました。

 

 快晴の大洗海岸は、珍しく風も穏やかで、海面も静かに凪いでいました。

 

 で、お約束の神磯の鳥居を拝みました。

 

 やっぱり大洗といえばココですね。神磯の鳥居を見ないことには、やってきた実感がわきません。

 

 望遠モードで撮影。

 

 しばし海を眺めた後、大鳥居前に戻って商店街への徒歩移動に移りました。

 

 移動途中で見かけた「悠久」さんの開店待ち行列。一般地元民にも人気のお店だそうで、ガルパン巡礼も多くが立ち寄っているそうですが、私自身はまだ行く機会を得ていません。

 

 御存知ウスヤの休憩小屋。そういえばHさんが旅行前の連絡にて「朝ウスヤ」との表現にて大洗での朝食をここで、とか何とか言っていましたが、私自身は「朝ウスヤ」なるものを知りませんでした。個人的に、朝からコロッケとか唐揚げとかの脂っこい食べ物を摂るのは、健康の面からもあまり賛成出来ないからです。

 

 ひたすら歩いて、曲松商店街に至りました。Hさんからの連絡も皆無でしたので、かまや前の逸見エリカパネルを横目に見つつ、いつものようにカノウヤに向かいました。  (続く)

 

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九四式六輪自動貨車 作ります!! その4

2022年04月07日 | ガルパン模型制作記

 ステップ14からは荷台部分の組み立てです。ステップ19までの6ステップにわたって荷台の組み立て作業が続きます。全てガイド図の指示通りに進めました。装備品の鶴嘴D5、およびスコップD6は塗装後に組み付けます。

 

 ステップ14で組み立てるパーツ類です。

 

 組み上がりました。荷台の底面部にあたります。

 

 ステップ15で組み立てるパーツ類です。

 

 組み上がりました。初めて見る構造でした。

 

 ステップ16で組み立てるパーツ類です。

 

 組み上がりました。ファインモールドさんのキットでは、他メーカーのトラックキットのように荷台を一体成型としておらず、実物と同じように部品毎に組み上げてゆくスタイルですから、組み立て作業も細かくなります。

 

 ステップ17からステップ19までのガイド図です。

 

 ステップ17で組み立てるパーツ類です。右の小さな部品はナンバープレートのようです。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ18と19の組み立てはまとめて行ないます。パーツ類も全て切り出しました。

 

 組み上がりました。これで荷台部分も完成しました。残るは足回りの組み立てです。  (続く)

 

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九四式六輪自動貨車 作ります!! その3

2022年04月06日 | ガルパン模型制作記

 ステップ9からステップ11まで、運転台の組み立てが続きます。私の製作では内部の塗装を行なうまで仮組みとするパーツが幾つかあるため、全てを接着固定はしません。

 

 ステップ9で組み立てるパーツ類です。運転台の左右のドア部分にあたります。これはガイド指示通りに組み付けます。

 

 組み付け終わりました。

 

 ステップ10で組み立てるパーツ類です。運転席の計器パネルとボンネットです。これらもガイド指示通りに組み付けます。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ11で組み立てるパーツ類です。運転台の幌と車窓部にあたりますが、塗装段階で塗り分ける範囲にあたりますので、フロント枠のF1以外は仮組みのままにします。運転台の後壁およびシートは内部を塗装した後に取り付ける予定です。

 

 仮組みして、この状態にて塗装段階までもっていきます。幌の左右の窓のパーツF17、F20は次のステップ12にて組み立てます。

 

 ステップ12では運転台の幌部分と各所の小部品を取り付けます。幌部分は組み立てておいて運転台には取り付けずに塗装作業まで保管します。ステップ13では、前照灯やワイパーなどを取り付けます。

 

 ステップ12で組み立てる運転台の幌部分のパーツ類です。

 

 上図のように仮組みしておき、塗装段階まで接着を保留します。幌のアームのF13、F14も同様に

 

 幌のアームのF13、F14も同様に塗装段階まで接着を保留します。あとのパーツは全て取り付けます。

 

 前照灯のパーツB35も切り出して準備しました。

 

 ドンドン取り付けてゆきました。

 

 組み上がりました。これで運転台の部分は完成です。次のステップからは荷台の組み立てに進みます。  (続く)

 

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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く37 その25 「うみまちテラスです!!」

2022年04月05日 | 大洗巡礼記

 大洗駅の駅舎内から外に出る出入口は、東と南の二ヶ所にあります。東が正面出入り口で、南は上図のように2020年9月にオープンした大洗町観光情報交流センター「うみまちテラス」への連絡通路に繋がっています。

 

 いったん後ろに引いて、大洗町観光情報交流センター「うみまちテラス」の外観を撮りました。この建物も初めて見るので、色々と珍しかったのですが、その前庭には、かつて駅前ロータリーの南側歩道脇にあった「今日わ」の銅像が移されてありました。

 

 大洗町観光情報交流センター「うみまちテラス」の壁面の施設名表示です。一般社団法人である大洗観光協会の直営施設として新たに駅前広場の一角を占め、これまで大洗海岸にて稼働してきた大洗町観光協会の機能もこちらに移されるということです。つまりは大洗の玄関口である大洗駅の再整備事業にともなって、その観光ガイダンス施設としての機能を位置的にも内容的にも大きく前進させたという形になるでしょうか。

 

 内部空間は、御覧のように切妻造のテラスタイプの東半分を公開利用ゾーンとして、あとの西半分を事務所や案内所カウンター、ショップ等の事務ゾーンとしているようです。

 

 公開ゾーンには大洗の特産品や地場産品などの販売コーナーがあります。今までこういった販売コーナーが駅前には無かったのが不思議なくらいです。

 

 大洗ブランドの品々が色々と並びますが、初めて見る品もけっこうありました。今まではどこで販売していたのかな、アウトレット施設のまいわい市場でも扱っているのかな、と首を傾げました。大洗へはもう37回目の巡礼になりますが、大洗の特産品や地場産品に関してはいまだに多くを知りません。

 

 そして重要なのは、ガルパングッズ類が一切扱われていない、ということでした。これは重要かつ好感度アップのポイントでした。大洗にやってくる観光客全般を対象とした総合的ガイダンス施設としての機能に徹しているわけです。こういった機能の施設を併設するからこそ、大洗駅内にあったガルパンコーナーが撤去閉鎖される流れがあったのだな、と理解しました。大洗町の行政側としても、大洗駅エリアをガルパンファンだけのたまり場にしておくのは不本意だったことでしょう。個人的にはそれでいいと思います。

 

 大洗町観光情報交流センター「うみまちテラス」の地域ガイダンス施設機能のひとつを端的に示しているのが、上図の文化財展示コーナーでした。大洗の歴史と文化の一コマを、このように遺物展示によって端的に紹介し観光資源としての再活用をはかっています。
 展示品は、大洗駅エリアも含む広域遺跡である「髭釜遺跡」からの出土品のひとつ、「埴輪棺」と呼ばれる遺品です。円筒埴輪を埋葬用の棺として使用したもので、古墳時代には多く見られました。この展示コーナーはもう一ヶ所があって、そちらには壺や滑石製臼玉などが展示されていました。

 大洗に限らず、全国的にこういった施設に文化財を一点展示する形式が最近は広がっています。これまで文化財の収蔵および展示を担った資料館、博物館の運営が自治体の財政難により難しくなってきていて、施設の閉鎖や縮小が各地で相次いでいます。コロナ禍によってその傾向に拍車がかかっているようです。
 それと並行して、観光系の施設内に地域史や文化財関連のミニ展示を設ける動きが加速しており、行政側の組織の再編ともリンクする形で進んでいるようです。大洗町観光情報交流センター「うみまちテラス」が構築されるに至った背景も、なんとなく察せられるように思います。

 

 展示品の解説文のひとつを拡大撮影しました。大洗駅や「うみまちテラス」の所在地は、古墳時代から平安時代にかけての複合遺跡群である「髭釜遺跡」に含まれます。

 大洗の遺跡文化財と言えば、ガルパンファンの間では「おでいば跡」と呼ばれる江戸期の台場遺跡や大洗古墳群などが知られていますが、遺跡としての規模でいえば、この髭釜遺跡が代表格となります。大洗における弥生・古墳時代集落の展開から平安期までの変遷が示されて、古代史のだいたいの流れが把握出来ます。大洗が海岸沿いの集落地の一つとして古代から栄えていた様子がしのばれますが、その歴史の一つの側面が大洗磯前神社の祭祀であったり、大洗古墳群の形成であったりするわけです。
 大洗町には、いまだに埋蔵文化財関連の収蔵展示を担う施設がなく、博物館はあっても内容が幕末維新期メインです。資料館すらもありませんでしたが、これからは前述の全国的な傾向に沿って「うみまちテラス」のミニ展示コーナーに機能が集約されてゆくのだろう、と思います。  (続く)

 

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九四式六輪自動貨車 作ります!! その2

2022年04月04日 | ガルパン模型制作記

 ステップ5ではシャーシ後端の牽引器を取り付けます。ステップ6ではエンジンからの駆動軸を後輪サスペンション内まで繋いでゆきます。

 

 ステップ5で組み立てるパーツ類です。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ6で組み立てるパーツ類です。駆動軸パーツは、海外メーカー製品では削り調整をしないとかみ合わない場合が散見されますが、今回のキットではその必要がありませんでした。さすがは安定の国産品です。

 

 組み上がりました。寸分の狂いも無くカチッとおさまる、この気持ち良いぐらいの仕上がりが、ファインモールド製品の特長の一つです。

 

 ステップ7およびステップ8では運転台を組み立てます。私の製作においては塗装のことも考慮して組み立て工程の一部で順番の入れ替え、仮組み保留などをくみいれます。

 

 ステップ7で組み立てるパーツ類です。殆どは組み立て後に塗装しますので、組み付けてしまうと塗装が大変になるパーツは仮組みにとどめておきます。

 

 一応、ハンドルのB21、シートのB31は仮組みのまま保留することにして、残りのパーツを上図のように組み終えました。

 

 ステップ8で組み立てるパーツ類です。こちらは外回りに付きますので、そのまま組み付けます。

 

 組み上がりました。  (続く)

 

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九四式六輪自動貨車 作ります!! その1

2022年04月03日 | ガルパン模型制作記

 私のガルパン車輌再現製作の第113作目は、テレビシリーズ第12話の決勝戦のラストに上掲のワンシーンで登場した、戦車を引っ張っている小さな六輪のトラック、九四式六輪自動貨車に決めました。2013年9月下旬に視聴中に見つけて(当時の記事はこちら)、自身の製作計画に入れ、それを知ったサークルの先輩N氏に該当キットを貰った(当時の記事はこちら)にもかかわらず、それから8年近くも積んだままでしたので、もういい加減に作っておかないといけない、と考えたからでした。

 

 積んであった、ファインモールドの九四式六輪自動貨車のキットです。この車輌のキットは運転台の形式によって二種類が発売されており、箱型運転台タイプ(商品コードFM30)と幌型運転台タイプ(商品コードFM31)が挙げられます。劇中車は後者に該当するので、N氏より上図の幌型運転台タイプを頂戴してあったわけです。

 製作に先立つ五日前、1月の定期会合にて久し振りに参席されたN氏にその報告をしたところ、「そうかあ、8年も大切にしまっといたんだねえ」と感慨深げに言われました。
「ついに、とうとう、あれも作っちゃうんやねえ・・・」
「その話しぶりだと、なんか、作らんといてって言われてる気がするんですが・・・」
「いやー、ホンマにそうなんや・・・。トラックのキットってあんまり無いからねえ、作られて消費されて減っていくのを見てると、なんか残念な気がしてまうんやね・・・。うちらAFV部会でも各国のトラックを色々作ってる人って、そんなに居ないんでね。特に星野君は、ガルパンの関係だけで色々なトラック作ってるやろ、作ってないトラックのほうが残り少ないんとちゃうんかね」
「ええ、九四式六輪自動貨車を作ると、残りのトラックキットは一つになります」
「一つか。なんかさみしいねえ・・・」

 トラックが大好きで、ミリタリートラックに関しては、彼の右に出る者はいない、とサークル内でも一目置かれているN氏ですから、周囲で仲間たちがトラックを作る場面が減ってゆく、という最近の傾向に寂寥感めいたものを禁じ得ないのでしょう。

 

 さて、九四式六輪自動貨車のキットの中身です。これまでガルパンのアニメおよびコミックに登場する色々なトラックを各メーカーの製品にて作ってきた身からすると、今回のキットは久しぶりの国産品ということもあって楽に作れそうな感じがしました。
 アニメの劇中車も前掲のワンシーンしか出ていませんから、そのガルパン仕様の詳細はつまびらかではなく、運転席ドア横の予備タイヤの有無が、キットとの唯一の相違点として視認出来たにとどまります。

 なので、今回はストレート組みでいこうと決めました。運転席ドア横の予備タイヤを不要にすれば、そのまま劇中車の姿に仕上がるからです。

 

 組み立てガイドの説明文は、ファインモールドさん独特の緻密かつ詳細な内容に仕上げられていて読みごたえがあります。他のキットも同様に詳しい解説文が付くのですが、これのガルパン公式キット化品はどういうわけか、解説文を除いてしまうので、キットから得られる情報量が劇的に減少してしまいます。ガルパンのイラストに差し替えるのは別に構いませんが、解説文も維持してほしかった、と思います。

 

 ステップ1ではシャーシおよび車体前部の下部を組み立てます。ステップ2ではエンジンフレームやラジエター、排気管などを組み付けます。今回はストレート組みでの作業ですから、全てガイドの指示通りに進めます。

 

 ステップ1で組み立てるパーツ類です。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ2で組み立てるパーツ類です。その組み上がり後の写真は撮り忘れましたが、次のステップ3以降の画像でも組み付け状況が分かります。

 ステップ3では前輪のサスペンションを組み付けます。ステップ4では後輪のサスペンションを組み立てます。

 

 ステップ3で組み立てる前輪サスペンションのパーツです。

 

 組み上がりました。車軸は可動でなく固定パーツになっています。海外メーカーのトランぺッターやミニアートのトラックキットでは前輪は可動するようにパーツも実車さながらに細かく分割されて組み立ても大変なものがあります。ファインモールドはそのあたりの煩雑な工程を省くことでキットの組み立て易さを優先させ、大人だけでなく子供でも楽に組み立てられるように配慮したのでしょうか。

 

 ステップ4で組み立てる後輪サスペンションのパーツです。組み立てが複雑そうに見えますが、セイロ状に重ねるような感覚で簡単に組めます。

 

 組み上がりました。第二次大戦期までのトラックの構造は、基本的に各国陸軍がアメリカ発の一、二のモデルを移入し踏襲していた流れによってほぼ共通していましたから、プラモデルでもその組み立て手順の基本的な流れが共通しています。なので、海外メーカーの幾つかの製品を作った経験が、今回の国産キットの組み立てでも十分に活きたと思います。  (続く)

 

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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く37 その24 「改装後の大洗駅です!!」

2022年04月02日 | 大洗巡礼記

 水戸城跡散策を終えて10時13分に水戸駅に戻りました。U氏とは北口で別れました。来年の4月ぐらいに京都へ行くから、大徳寺の件よろしく頼むな、と笑顔で手を振っていました。去る11月の京都散策にて大徳寺の塔頭公開巡りを楽しんだのですが、その際に来年4月より特別公開がなされる塔頭が別にあったため、それも次に見に行こう、と話していたためでした。

 それからすぐに鹿島臨海鉄道のホームに向かい、10時19分の列車に乗ることにしました。

 

 今回の大洗行きでは一日目と二日目は終始Hさんの車に乗せていただいたため、大洗へもそのまま車で入っていましたから、鉄道での大洗行きは三日目の今日になりました。今回は大洗駅前の新装工事が成って駅舎もリニューアルされたのを初めて見に行くので、ちょっとワクワク気分でした。

 

 大洗駅にて降車、いつものガルパンキャラクターパネルの面々を見ながら改札口へ。

 

 改札口を出ると、以前とはうって変った綺麗な、明るくて広々とした待合室の空間が迎えてくれました。壁も天井も照明もすべてリニューアルされていて、新築の駅舎のような雰囲気に満ちていました。駅事務室の隣にあったインフォメーションコーナー、通称ガルパンコーナーも撤去されてスッキリしたエントランスの導線空間がひらかれていました。

 

 駅舎の規模は以前のままですが、内部が大変に広くなった気がします。以前のゴチャゴチャした設置物やパネルや備品類が全て撤去されていたからでしょう。大洗の玄関口としての格式もあがって上品な感じになったようです。

 

 壁に大きく張られたガルパンキャラクター達のイラスト幕です。鹿島臨海鉄道の車輌をバックに、鉄道員の制服姿の各チームの車長たちが並びます。あんこうチーム西住みほだけが居ないのは、何か事情があるのかな、と不思議に思いました。

 

 それで、かつてのガルパンコーナーの辺りを探してみると・・・。

 

 なんと西住みほだけはパネル展示になっていました。だからさきのイラスト幕に姿が見えなかったのか、と納得しました。

 

 かつては巡礼ファンのたまり場でもあったガルパンコーナーの跡地には、上図の声優さん色紙の陳列があり、それで大洗ガルパン要素の全てを代表しているといった雰囲気でした。個人的にはこれでいいと思います。この程度で控えめにまとめれば充分だと思います。ファンからの多数の寄贈品類をゴチャゴチャと並べて訳の分からないカオス状態になっていた頃よりは、抜群にスッキリしていて良いと思います。

 

 いったん外に出てみました。外装は一切手を入れなかったようで、以前のままでした。乗降場のサンルーフが駅舎の軒先をもかすめており、以前のような駅舎前の開放的な雰囲気は減じていました。つまり、アニメに登場している大洗駅の姿は過去のものとなったわけです。

 

 ですが、この駅名とレンガ壁と記念撮影用のガルパンキャラクターボードは、以前のままでした。  (続く)

 

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苫小牧メイプル学園 Mk.Ⅵ軽戦車 作ります!! その7

2022年04月01日 | ガルパン模型制作記

 苫小牧メイプル学園のMk.Ⅵ軽戦車のガルパン仕様への追加工作の二つ目は、左フェンダー後方の雑具箱とみられるボックスの追加です。おそらくB型の北アフリカ仕様のそれがモデルになっているものと思われますが、厳密にみると形状がやや大まかになっています。

 

 地元の漁師たちの協力を得て漁船での舟艇機動作戦を実施しているシーンでも、問題のボックスが描かれますが、より省略された表現になっています。

 

 なので、上掲の北アフリカ仕様の正規のボックスとは全然違うものになっています。箱である点が同じ、という程度になります。

 

 そこで、なるべく作中車のボックスに形状を合わせることに決めました。ジャンクパーツに似たサイズの良さそうな箱のパーツがあったので、利用して改造することにしました。

 

 鉛筆でアタリを付けて大体の形を描きました。

 

 サイズを合わせてカットして一部を張り直し、内側もカットしました。車体に貼り付ける形になるので、内側は無くても大丈夫です。

 

 これで形は出来上がりました。

 

 左フェンダー後方の取り付け位置に合わせました。

 

 外観は二段の箱状に描かれているので、それに合わせてプラ板をカットして貼りつけました。

 

 以上で追加工作の二つ目が完了しました。

 

 追加工作の三つ目、ラストは上図のようなアンテナ部分の再現工作です。キットのパーツよりも大型になっていて、基部の取り付け位置もやや下に付き、そしてアンテナは必要最低限の長さに描かれます。

 

 別シーンでも、意外に大きいアンテナ部分が目立っています。この状態に合わせます。

 

 左が、保留にしてあったアンテナのパーツ、D2およびD5の組み合わせです。右の饅頭パーツが、ジャンクより改造して作った作中車仕様のパーツです。

 

 D5の上端をカットして作中車仕様のパーツに交換し、取り付けました。上のアンテナは後でジャンクから適当な部品をみつくろって取り付けました。
 以上で塗装前の組み立て、およびガルパン仕様への追加工作が完了しました。塗装は暖かい季節になってから他のキットと一緒に行う予定です。  (続く)

 

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