気分はガルパン、、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く37 その25 「うみまちテラスです!!」

2022年04月05日 | 大洗巡礼記

 大洗駅の駅舎内から外に出る出入口は、東と南の二ヶ所にあります。東が正面出入り口で、南は上図のように2020年9月にオープンした大洗町観光情報交流センター「うみまちテラス」への連絡通路に繋がっています。

 

 いったん後ろに引いて、大洗町観光情報交流センター「うみまちテラス」の外観を撮りました。この建物も初めて見るので、色々と珍しかったのですが、その前庭には、かつて駅前ロータリーの南側歩道脇にあった「今日わ」の銅像が移されてありました。

 

 大洗町観光情報交流センター「うみまちテラス」の壁面の施設名表示です。一般社団法人である大洗観光協会の直営施設として新たに駅前広場の一角を占め、これまで大洗海岸にて稼働してきた大洗町観光協会の機能もこちらに移されるということです。つまりは大洗の玄関口である大洗駅の再整備事業にともなって、その観光ガイダンス施設としての機能を位置的にも内容的にも大きく前進させたという形になるでしょうか。

 

 内部空間は、御覧のように切妻造のテラスタイプの東半分を公開利用ゾーンとして、あとの西半分を事務所や案内所カウンター、ショップ等の事務ゾーンとしているようです。

 

 公開ゾーンには大洗の特産品や地場産品などの販売コーナーがあります。今までこういった販売コーナーが駅前には無かったのが不思議なくらいです。

 

 大洗ブランドの品々が色々と並びますが、初めて見る品もけっこうありました。今まではどこで販売していたのかな、アウトレット施設のまいわい市場でも扱っているのかな、と首を傾げました。大洗へはもう37回目の巡礼になりますが、大洗の特産品や地場産品に関してはいまだに多くを知りません。

 

 そして重要なのは、ガルパングッズ類が一切扱われていない、ということでした。これは重要かつ好感度アップのポイントでした。大洗にやってくる観光客全般を対象とした総合的ガイダンス施設としての機能に徹しているわけです。こういった機能の施設を併設するからこそ、大洗駅内にあったガルパンコーナーが撤去閉鎖される流れがあったのだな、と理解しました。大洗町の行政側としても、大洗駅エリアをガルパンファンだけのたまり場にしておくのは不本意だったことでしょう。個人的にはそれでいいと思います。

 

 大洗町観光情報交流センター「うみまちテラス」の地域ガイダンス施設機能のひとつを端的に示しているのが、上図の文化財展示コーナーでした。大洗の歴史と文化の一コマを、このように遺物展示によって端的に紹介し観光資源としての再活用をはかっています。
 展示品は、大洗駅エリアも含む広域遺跡である「髭釜遺跡」からの出土品のひとつ、「埴輪棺」と呼ばれる遺品です。円筒埴輪を埋葬用の棺として使用したもので、古墳時代には多く見られました。この展示コーナーはもう一ヶ所があって、そちらには壺や滑石製臼玉などが展示されていました。

 大洗に限らず、全国的にこういった施設に文化財を一点展示する形式が最近は広がっています。これまで文化財の収蔵および展示を担った資料館、博物館の運営が自治体の財政難により難しくなってきていて、施設の閉鎖や縮小が各地で相次いでいます。コロナ禍によってその傾向に拍車がかかっているようです。
 それと並行して、観光系の施設内に地域史や文化財関連のミニ展示を設ける動きが加速しており、行政側の組織の再編ともリンクする形で進んでいるようです。大洗町観光情報交流センター「うみまちテラス」が構築されるに至った背景も、なんとなく察せられるように思います。

 

 展示品の解説文のひとつを拡大撮影しました。大洗駅や「うみまちテラス」の所在地は、古墳時代から平安時代にかけての複合遺跡群である「髭釜遺跡」に含まれます。

 大洗の遺跡文化財と言えば、ガルパンファンの間では「おでいば跡」と呼ばれる江戸期の台場遺跡や大洗古墳群などが知られていますが、遺跡としての規模でいえば、この髭釜遺跡が代表格となります。大洗における弥生・古墳時代集落の展開から平安期までの変遷が示されて、古代史のだいたいの流れが把握出来ます。大洗が海岸沿いの集落地の一つとして古代から栄えていた様子がしのばれますが、その歴史の一つの側面が大洗磯前神社の祭祀であったり、大洗古墳群の形成であったりするわけです。
 大洗町には、いまだに埋蔵文化財関連の収蔵展示を担う施設がなく、博物館はあっても内容が幕末維新期メインです。資料館すらもありませんでしたが、これからは前述の全国的な傾向に沿って「うみまちテラス」のミニ展示コーナーに機能が集約されてゆくのだろう、と思います。  (続く)

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 九四式六輪自動貨車 作りま... | トップ | 九四式六輪自動貨車 作りま... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

大洗巡礼記」カテゴリの最新記事