12時53分に家山駅を出たEL急行かわね路号は、次の停車駅で終点の新金谷駅へと向かいました。神尾駅を通過した後で大きく右にカーブした時、車窓からは先頭のE31形電気機関車が見えました。昨日と同じE34号機でした。
このように、急行かわね路号は両端にSLとELを繋いで、どちらが先頭になるかでSL急行かわね路号とEL急行かわね路号のどちらかになっています。これは千頭駅までの不通区間があって川根温泉笹間渡駅で折り返しになるため、本来ならば千頭駅で転車台を使って蒸気機関車の向きを変えて切替して新金谷行きでも先頭にすることが出来ないからです。
それで、現状では単なる往復運転の形になっており、千頭側にSL、新金谷側にELを繋いだまま、牽引車と補機を交替させているだけで、SL急行かわね路号およびEL急行かわね路号の運行がなされています。これはこれで面白いと思いますし、SL急行かわね路号とEL急行かわね路号の両方を楽しめるというメリットがあります。
個人的な感覚で恐縮ですが、SL急行かわね路号とEL急行かわね路号とでは、明らかに列車の揺れや振動が異なっています。SLの時は、前にも述べたように、あまり感じたことのないカク、カクッという感じの縦の小刻みな揺れがあった気がしましたが、ELの時はその小刻みな揺れがありませんでした。加速もスーッといき、減速もスルスルとスムーズにいった感じでした。
13時19分、終点の新金谷駅に着きました。これで昨日のSL急行かわね路号、および今日のEL急行かわね路号への乗車が終わりました。切符を譲ってくれた川本氏に感謝、です。
ホームの反対側には、先の普通列車であった南海の21000系が停まっていました。
午前中に大井川第一橋梁を渡るのを撮影し、川根温泉笹間渡駅でも撮影し、そしてここ新金谷駅でも撮影しましたので、同じ車輛を何枚撮るんだろう、と自分でもちょっと不思議に思いました。
列車の最後尾にて補機として働いていたC10形8号機を見に行きました。
昨日は曇りでしたが今日は晴れましたので、機関車の車体も陽光を浴びて白っぽく浮かび上がり、ナンバープレートの金色部分が光っていました。
斜め前から撮りました。どこから撮っても絵になるのが蒸気機関車です。
カッコいい。実にカッコいいです。生きている蒸気機関車の独特のオーラのようなものも感じ取れて、ずっと眺めていても飽きませんでした。
このC10形8号機は、御覧のようにデフレクターが付いていません。そのために大きなボイラーの円筒部分が目立って見えて、この蒸気機関車の迫力と存在感を際立たせているように思います。Nゲージの模型も持っていますが、姿は同じなので、模型でもやっぱり大きなボイラーの円筒部分が目立って見えます。
昨日と今日の列車に乗れて楽しかったぞ。有難う。今度は嫁さんと一緒に乗りに行きます。
運転室を撮らせて貰いました。何度見てもこの数多くの操作機器類のメカメカ感が良いですね。こういう運転室内部も精巧に再現出来るプラモデルとかあったら、作ってみたい気がします。 (続く)